トマトとすいかは超万能!日焼け、夏バテ…お悩み別・栄養のプロに聞いたおすすめ食材はコレ!

話題沸騰のレシピ本、『#モデルがこっそり食べている 3日で2kgやせるごちそうサラダ』を知っていますか?

サラダ本表紙

ダイエットに効く低カロリーのサラダ。だけどお肉やお魚、豆などのたんぱく質が絶対に入っているから、栄養も満足感もたっぷり。それでいてほぼすべての材料が近所のスーパーで手に入り、10分以内で作れる簡単レシピが詰まった、あらゆる人の強い味方になってくれる一冊です。

その本の著者・野菜ソムリエプロと漢方養生指導士初級の資格を持つAtsushiさんは「とにかく難しく考えず、身の回りで手に入る範囲で栄養価がある食材を、コツコツと食べ続けることが大事」と語ります。
前回は今すぐやってみたくなる食生活のコツや、コンビニでも買える絶対常備するスタメン食材をうかがいましたが、今回は「お悩み別・おすすめ食材」についてうかがいました。

 

◆日焼けをしたら、トマトとすいか。トマトジュースでもOKです。


トマトとスイカ
(c)Shutterstock.com

日焼けをすると、体内に活性酸素が大量に発生します。活性酸素は、シミやシワ、たるみなど、すべての肌トラブルの元凶になります。
この活性酸素を除去するのは「抗酸化作用」があるものです。たとえばトマトなどに含まれている「リコピン」がそれにあたります。

ちなみに、生のトマトではなく、トマトジュースでも大丈夫。特に日本のトマトジュースはすごく優秀で、赤く熟したタイミングで収穫し、いちばん栄養価が高い状態でジュースにしているので、むしろトマトジュースのほうが栄養価が高いとも言われています。だから、僕は日焼けをしたらトマトジュースを飲みます。さらにむくみにも効くし、血液中の中性脂肪を下げてくれる働きがあるので体脂肪もどんどん減っていきます。後述しますが、アルコール分解を早めてくれる作用もあるので、飲み過ぎた日にもおすすめ。
夏ならすいかを食べるのもおすすめします。すいかの赤い色は、実はリコピンです。リコピンといえばトマトのイメージが強い方が多いのではないかと思いますが、実はトマトよりすいかのほうがリコピン豊富なんですよ。

 

◆夏の悩みはすいかで解決! すいかのすごい効果。


すいか
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すいかは抗酸化作用はもちろん、さまざまな効果があります。

・体の余分な熱をとってくれます。
・「シトルリン」という成分が血管を広げてくれるので、末端まで血液を運んでくれます。つまり、エアコンなどで末端が冷えている方も、血流が良くなって体温が上がり冷え性を改善してくれる。余分な熱は取りながら冷え性を改善してくれるって、うまくできていますよね(笑)。
・「血流が良くなる=髪の毛根にまでしっかり栄養を届けてくれる」ので、抜け毛にもいいです。
・さらに、カリウムも豊富に含まれているので、むくみも取れます。

日焼けの後の抗酸化作用、余分な熱を取ってくれる、冷え性改善、抜け毛改善、むくみ解消と、本当にさまざまな効果があります。スーパーで安く売っていたら買いです。僕は夏だと週に5日はすいかを食べているくらいです。

夏の二大万能食材

◆食べ過ぎた次の日は、キャベツを食べる。


キャベツ
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僕はまったくストイックではなく、お酒を飲むときには徹底的に飲むしたくさん食べるので、翌日はすごくむくむし胃もたぷたぷです(笑)。そんなときは食べ過ぎた翌日は、このようにしています。

・とにかくキャベツをたくさん食べます。胃薬でキャベジンってありますよね。キャベジンって名前の通りキャベツから発見された成分で、別名ビタミンUです。キャベツにはもちろんキャベジンがたくさん含まれているので、胃もたれや食べ過ぎに効きます。胃もすっきりするし、ビタミンCやその他の栄養素がたくさん入っているので、胃もたれしたらとにかくキャベツを生でばりばり食べます。
・キャベツは生でも大丈夫ですが、生野菜は基本的に意外と消化にエネルギーを使うので、胃もたれがつらいときはスープにしてもいいです。
・食べ過ぎたなと思ったら、翌日お肉は食べません。特に牛肉は消化するのに十何時間かかります。食べ過ぎているときは消化機能が疲れているので、消化に時間がかかるものは避けます。

 

◆飲み過ぎたときやむくみが気になる日も……やっぱりトマトジュース!


飲み過ぎた次の日やむくみが気になる日は、余分な水分を排出し、むくみを取ってくれるカリウムを多く含む食材を意識的に摂ります。

【むくみ解消に効く、主な食材リスト】

・アボカド
・枝豆
・オクラ
・きゅうり
・ズッキーニ
・セロリ
・ブロッコリー
・みょうが

枝豆も余分な水分の排出を助けてくれるので、居酒屋でお通しに枝豆が出てくるというのは理にかなっているんです。

いろいろありますが何より簡単なのは、実はこれまたトマトジュース(笑)。トマトはアルコールの分解を早めるという研究結果が出ています。だからべろべろに酔って帰ったあとはトマトジュースを一気飲みしてから寝ていますが、翌朝のスッキリ度が違います。
できればお酒を飲む前にも飲んでおくといいですね。そしてトマトジュースもカリウム豊富なので、余分な水分は排出してくれる、アルコールの分解は早めてくれる、さらに大量にお酒を飲んだときに発生する活性酸素も抗酸化作用があるリコピンが除去してくれる、といいことづくめなので、お酒を飲むときには欠かせません。

 

◆疲れた日、夏バテのときは、「ビタミンB1」と「黄色い食材」を摂る。


豚肉トマトじゃがいも
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疲れが気になるときは、まずは豚肉や豆類、うなぎなど、ビタミンB1が豊富に含まれているものを食べます。僕は疲れているときはまず豚肉ですね。ダイエットを気にされている方はももや肩など、脂身が少ない部位を選んでください。そして豚肉のビタミンB1は油分と一緒に摂ると吸収率が上がるので、冷しゃぶをさらっとノンオイルドレッシングでいただくよりは、ごま油などを足すことをおすすめします。
あとはかぼちゃやさつまいもなどの黄色い野菜で、しっかり糖分を摂ることもいいですね。

 

◆イライラするときは香味野菜や柑橘類を有効活用。


柑橘類
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イライラするというのは、漢方では「気が停滞している」状態です。そういうときに、ふっと香りのあるものを入れると気が巡ります。
たとえばグレープフルーツやオレンジ、レモンなどの柑橘類。みょうがや大葉、セロリなどの香味野菜。これらを食べてみると、驚くほどイライラが鎮まります。イライラしたときに柑橘類の香りをかいでみるだけで、怒りがふっと治まることもあります。

 

◆食材の効能を知って食べると、さらに効く!


食材の効能は、知れば知るほど奥が深い世界です。どの食材がどんなことに効くかをしっかりわかって食べていると、知らないときよりもずっと効果があります。僕自身、食べるものでイライラも疲れもすべて取っているし、病気知らずです。薬がなかった時代、食材ひとつひとつは効果効能を持った薬のような存在でした。そうやってうまく食材を使っていくことで、美容にも健康にも効いていきます。

今回のサラダレシピ本では、レシピのひとつひとつに食材の豆知識をつけているので、そちらも読んでいただけると食材への理解がより深まると思います。もし気になったら方がいたら、読んでいただけると嬉しいです。

サラダ本ページ画像

 

 

たくさんのお話、ありがとうございました!

私自身このAtsushiさんのサラダレシピ本を愛用しており、「あーなんか今日疲れてるな」「昨日飲み過ぎてむくんでるな」というときに、レシピ本をぱらぱらめくりながら目がとまった栄養やお悩み解消できるものが書いてあるものを作ってみる……ということをやってみています。美容と健康が手に入り、もちろんダイエットにも効く簡単サラダレシピ。全力でおすすめするので、気になった方は是非書店でお手に取ってみてくださいね。

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モデルがこっそり食べている 3日で2kgやせるごちそうサラダ

『#モデルがこっそり食べている 3日で2kgやせるごちそうサラダ』
Atsushi/著
1300円+税 宝島社

Atsushi


Fashion&Life style producer
ディーゼル、D&G、ヴェルサーチのPRを経て、フリーランスとして独立。
野菜ソムリエプロ、漢方養生指導士初級の資格を習得。
現在もPRコンサルタントとしてさまざまなブランドに携わり、ファッション&ライフスタイルプロデューサーとしても数多くのプロデュースアイテムを発表し、TV、ラジオ、イベント、雑誌などでも活躍中。ナチュラルスキンケアブランド「abotanical」をプロデュース。
2013年8月初の著書「人生の9割は自信があればうまくいく」(KADOKAWA)、2017年12月「#モデルがこっそり飲んでいる3日で2㎏やせる魔法のスープ」、2018年6月「#モデルがこっそり食べている3日で2㎏やせるごちそうサラダ」(共に宝島社)を出版。

Instagram @atsushi_416
ブログ https://ameblo.jp/official-atsushi/

 

 

構成/後藤香織

 

 

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