連載『カラダに良いこと、やってます』第17回:揉み返しとは?
Eureka整骨院の医院長・石井友葉です。熱き情熱を大切に、患者様ひとりひとりに向き合った治療を心がけています!
連載『カラダに良いこと、やってます』では、“自分らしい健康” を見つけるきっかけを提供していきます。今回は“揉み返し”に関してお話してみようと思います。
揉み返しとは?
治療院やマッサージに行き、帰ってきたら余計に痛くなった・カラダがだるく感じるなどの症状を揉み返しといいます。それが、怖くてカラダが辛いのに治療ができない、行きたくないという方もいるので、今回はその揉み返しについて詳しく説明していきます。
揉み返しとは…手技やマッサージなどでの、強すぎたり、間違った圧による刺激により、筋の炎症や微少な損傷がおこり、結果筋を余計に硬くしたり、筋緊張が強まることをいいます。
また、一箇所にコリや痛みの原因となる老廃物が溜まっていて、一気にほぐすことにより、それが血液やリンパに流れ出し、むくみや倦怠感といった症状がおこることも。これを好転反応の呼ぶこともあります。
揉み返しの原因は?
①圧の強さ
筋や症状対して、強すぎる圧で刺激してしまうと、筋が傷つき、揉み返しかおこります。例えば、症状が進行していくと、感覚が鈍くなり、いくら強く押してもその圧が感じにくい人がいます(知覚鈍麻という)。その人が感じにくいからといって、体型や筋量を無視して圧をどんどん強くしていってしまうと、筋を傷つける可能性があるため、施術者側が強さを見極める必要かあります。
②垂直圧ではない
手技やマッサージの基本は、垂直圧といってほぐしたい筋に対してまっすぐに押します。技術として、こねるように刺激したり、表面をはがすように行うこともありますが、慣れていない人が受けた場合、揉み返しがおこりやすくなります。最初は、筋膜リリースや強めの整体ではなく、いわゆる普通の治療やマッサージを受けて徐々に刺激に慣れていきましょう。
③手技、マッサージに慣れていない
そもそも、全く治療などをしたことがなく、いきなり受ける方は、カラダが慣れていないため、揉み返しがおこりやすくなります。初めて治療やマッサージを受ける場合は、優しめ・弱めに行ってもらいましょう。
④老廃物が溜まりすぎている
痛みなどの症状があるにも関わらず治療やマッサージも受けず、自宅でも全くケアを行っていない場合、老廃物が溜まりに溜まり、刺激を入れたときに一気に流れ出し、カラダにむくみや倦怠感をおこすことがあります。カラダに少しでも、違和感があったら早めの対処するように心がけることをおすすめします。
⑤運動不足
治療やマッサージは、主に筋を刺激して、ポンプ作用を促すことにより、筋をほぐしていきます。これは自身で運動したときと同じメカニズムを手動的に行うため、普段運動不足の人は筋肉痛のような症状がおこります。やはり、日頃からのこまめな運動は必要ですね!
揉み返しが起こってしまったら…
①②③の場合の揉み返しは、痛い・内出血・動かせないなどの症状がでます。
この場合は、筋に炎症が起こっていたり、微少な筋損傷が起こっているためとにかくその部位を冷やしましょう。3日間は炎症期と呼ばれるためお風呂の湯船も禁止です。場合によっては、軽く固定したほうが楽になるので、手技・マッサージしてもらった治療院にすぐに行きましょう。
④⑤の場合…の揉み返しは、むくみ、倦怠感、眠くなる、範囲が広く赤みがでるなどです。
この場合の揉み返しは好転反応とも呼ばれ、むしろ、いい結果ともいえます。老廃物が奥から流れ出しているため、水分をたくさんのみ、湯船などでカラダを温めて循環を促しましょう。
揉み返しはすべてが悪い反応ではありません。しっかりと対処すれば、その後の経過はとてもよくなります。揉み返しを起こさないためには、自分の体調をしっかりと把握して、手技・マッサージ経験などをしっかりと、施術者に伝えることが大切です。
施術者側に言いづらい、話を聞いてもらえないなどがあれば、それは自分に合っていない治療院なのかもしれません。自身のカラダのためにも、自分に合った治療院を見つけましょう!(石井友葉)
Adress 東京都世田谷区南烏山3-9-9 Grand story烏山(京王線 千歳烏山駅8分 芦花公園駅4分)
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石井友葉
2011年に柔道整復師の資格を取得。ふたつの整骨院で分院長として経験を積んだ後、2018年7月17日にEureka整骨院を開院。本当の健康とはなにか、を考えて、食事・美容・トレーニングの知識を取り入れて治療に励んでいます。