目が乾かないコンタクトを選ぶために見るべき、たった2つのポイント
コンタクトをしていると、どうしてもつけている時間が長くなり夕方になるにつれ、どんどん目が乾いてくる…ということがつきものですよね。特にサークルレンズやカラコンだと、なおのこと乾く気がする…。ある程度は仕方ない…と思ってはいても、やっぱり目が乾かないレンズがあるなら、それにしたい!
そこで今回は、「TOPARDS」「MOLAK」シリーズに代表される、人気のカラーコンタクト&サークルレンズを多数手掛けるPIA株式会社さんに「乾きにくいコンタクトの選び方」をうかがいました。
Q.コンタクトを入れていると目が乾きやすいです。どうしたらいいですか?
「含水率」と「DIA」をチェックしましょう。
<DIA>
レンズはできるだけ小さい方が、目を覆う面積が小さく負担がかかりにくいです。レンズサイズを表す「DIA」の数値が14.2㎜以内を選ぶと、比較的負担が少なく使用することができます。
<含水率>
目が乾きやすい方の場合、「含水率」の数値が50%以下のレンズ、いわゆる「低含水レンズ」を選んでいただくのがおすすめです。
この「含水率」とはレンズ自体に含まれる水分量を示しているもの。含水率が50%以上を「高含水」、50%未満が「低含水」と分類されています。
<あるあるな勘違い。「高含水」だからうるおう、とは限らない>
含水率が高い=目が乾きづらそう、潤いそう、とイメージされる方多いのですが、実はそうとは限りません。
高含水のレンズは、元々レンズ自体に含まれている水分が多いので、つけているうちに蒸発しレンズ自体の水分量が減ると、失った水分を瞳から補おうとします。そのため結果的に、長時間使用すると目が乾きやすくなる……ということがあります。
<高含水と低含水、それぞれのメリット>
・高含水のレンズ
基本的にドライアイ気味でない方であれば高含水をおすすめします。
レンズに水分を含んでいるほど瞳に酸素が届きやすいですし、レンズ自体が柔らかく着け心地が良く、目に負担をかけにくいという点で瞳の健康には良いためです。
・低含水のレンズ
一方、目の乾燥にお悩みの方は、長時間装用していても、高含水のレンズに比べて目が乾きにくいというメリットがある低含水のレンズをおすすめします。PIAの「TOPARDS」は低含水ですが、他のレンズだとすぐ乾くけれどこれは問題なく着けられた、というコメントをいただくこともあります。
含水率が低いと、含む水分が少ない分最初はゴロゴロするという声もありますが、汚れもつきにくいです。
ただ、マンスリーのものなど長期使用のものは目がかすみやすいこともあるので、低含水のレンズは一度1dayから試してみてください。
私自身、目が乾きやすいと感じているときは低含水、目の調子がよく長時間つけすぎない日は高含水と使い分けることがあります。
<ほかにもこんな方法でうるおいをプラス>
レンズ自体を変えるほかにも、「装用液」というレンズを着ける前にさす目薬や、レンズの保存液にうるおい成分が配合しているものを使用したり、「シリコーンハイドロゲル」など乾燥に強い素材でできているレンズを選ぶと乾きにくさを低減できます。
普段あまりチェックしていない「含水率」ですが、目の乾きにお悩みの方は一度手持ちのレンズが「低含水」のものかどうか調べてみて、そうでなければ含水率50%以下のものを買ってみるのも手。ストレスフリーなコンタクトライフを送れますように!
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構成/齋藤有紗・後藤香織