周りに馴染めない…と思っている人向け、今ならまだ間に合うコミュニケーションの裏技

周りに馴染めない…と思っている人向け、今ならまだ間に合うコミュニケーションの裏技


女性

進学・就職・転職など、4月に新生活が始まったという人も、もうだいぶ慣れてきた頃ではないでしょうか。でも、新しい環境に馴染めたかというとそれはまた別の話。始まる前こそドキドキと期待に胸を膨らませるものですが、実際に始まってしばらく経つと、新しい環境の変化に疲れてしまい落ちこんでしまうことも。

そこで今回は、周りに馴染めないと感じている人向けの心理テクニックをご紹介いたします。

 

まずは何も考えずに新しい生活様式をただ続けてみる

人は目にする回数が多い人やものに対して親近感を抱くという心理傾向があります。これを単純接触効果といいます。そのため、環境に馴染めないと感じたら、まずは何も考えずに、郷に入っては郷に従えで、他の人と同じ暮らしぶりをただ粛々と続けてみましょう。そうして新環境に触れることを心がけていれば、そこを取り巻く人や組織に対して親近感を抱けるようになれるでしょう。

そして、それは相手も同じことで、あなたに対して親近感を持ってくれるはず。もしかしたら、あなたが馴染めないなあという感覚を持っていたとすれば、その理由は単純に接触する回数が少ないだけなのかもしれません。

 

自分から周囲の人たちに好意的なアクションを起こしてみる

人には好感を持っていることを示すことで、自然と相手も好感を持ってくれるという心理があります。これを心理学では、好意の返報性と呼びます。あなたが相手に苦手意識を抱いていると、相手もあなたに苦手意識を抱いてしまうもの。もしもそのままだと、一向に距離は縮まらないままになってしまいます。

しかし、相手が好意的なアクションを起こすのを待っていても、なかなか発展しないのが実情。そこで、自分から周囲に先に好意を示していくことで、コミュニティを居心地のいい場所に変えてみましょう。まずは笑顔で挨拶を始めることからスタートしてみるのもアリかもしれません。

 

自分の常識をすべてと思わず先入観を捨ててみる

心理学には、プライミング効果という概念があります。これは簡単に言うと、先行学習で得た情報(プライム)が後続の学習に影響を与えることを意味します。これが先入観や常識に繋がります。これはとても大事なものですが、場合によっては環境の変化に対応できなくなる原因になってしまう場合も。

新しい環境においてこれは特に顕著だと言えます。一見、自分にとっては無意味と思える組織の慣習や伝統も、それを以前から行ってきた人にとっては、大切なものであることも少なくありません。そのため、周囲に馴染めないと感じたときは、自分の常識をすべてと思わずに先入観を捨ててみましょう。一度受け入れてみると、意外とすんなり順応できる場合もありますからね。

 

環境になじんでいる人のマネをしてみて

上記のことを試してみてもなかなか効果を感じられないなら、ちょっとだけ発展版で、周りの人の真似をしてみましょう。その対象として、その環境に順応している知人や友人を目指すといいかもしれません。言動・態度・表情などを真似しているうちに、あなたは相手から好印象を持たれるようになるはずです。これを心理学ではカメレオン効果と言います。

そうすることで仲の良い友人ができれば、新生活での拠点となってくれるはず。新しい環境で気を許せる友人ができれば、自然と周囲にも馴染んでいけるはずですよ。

 

周囲に馴染めなかったり溶け込めなかったりすると、何だか自分だけおかしいのではないかと不安になってしまうものですよね。でも、周囲との違いを感じとる感受性があるということは、自分と他者との境界線が認知できているということでもあります。自分という存在は他者を介してしか理解できません。そのため、自分の個性や特殊性を知るという意味では重要な感覚なのです。いっそ自分を知る機会と、とらえてみるのもひとつの手かもしれませんね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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