どうにも集中できない…そんなときに!「モチベーションが維持できる」仕事の進め方

モチベーションが維持できる仕事の進め方


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あなたは仕事にモチベーションをもって取り組んでいますか? このモチベーションとは動機づけとも言われ、人が行動を起こすことにつながる要因を意味します。仕事において高いモチベーションを保つことができれば、自発的に業績を上げるために情熱を注げる状態になれるため、ぜひ維持したいものですよね。

そこで今回は、「モチベーションが維持できる仕事の進め方」をご紹介いたします。

 

■目標を具体的な数字で確認できるようにする

モチベーションを維持するために一番簡単な方法は、目標を具体的な数字で確認できるようにすることです。これを目標設定理論と言います。マラソンでもそうですが、先が見えない目標をひたすらこなすと精神的な疲労が蓄積してしまいます。具体的な数字で自分が受け入れやすい目標を提示すると、仕事に取り組むモチベーションはグンと上がります。

「とにかく頑張ろう」というのが一番危険! そういった抽象的な目標より、あと残り3件といったように数字を提示すると、ゴールが見えるためモチベーションが維持しやすくなるのです。

 

■自分にとって適切な難易度設定をもうける

もしもあなたがどんなに向上心を持っていたとしても、現実的に自分のスキルと挑戦する難易度が合ってなければ、やる気がそがれてしまいます。難しすぎても易しすぎてもモチベーションにつながらなくなる心理を、ヤーキーズ・ドットソンの法則と言います。

自分に最適な難易度のタスクは、自分のスキルより少しだけ上の難度だとされます。もしもモチベーションを維持したいなら、ステップアップができるようにタスクを設計してみましょう。きっと挫折も飽きもなく続けられるはずです。

 

■内発的動機づけをしっかり構築する

モチベーションの維持には動機づけ、中でも特に内発的動機づけが重要になります。この内的動機づけとは、「〜したい」「〜に興味がある」など自分の内側から生じた動機づけのことを指します。心理実験によると、内面からの動機に基づいて仕事をしていると集中力が高まり、少ないストレスで成果を出すことができるとされます。

反対に、外発的動機づけとはお金や地位、他人との比較など外側から発生した動機づけのことを言います。外的な動機に基づいて仕事をしている場合は集中力が続かず、ストレスも多くなり長期的な成果が出ませんでした。このことから、誰かにやらされるのではなく、自分の意思で決断して仕事をすることでモチベーションが維持できるはずです。

 

■仕事に取り組む前のアクション数を極力減らす

ある心理学実験によると、必要なアクション数が少ないほど、行動が早くなるという結果が証明されました。達成したいことやクリアしたいことはアクション数を減らすと、すぐに取りかかれるようになります。その結果、モチベーションの維持に貢献できるのです。

そのため、仕事におけるモチベーションを維持したい場合は、書類を机の上に出しておくなどの下準備をしておきましょう。タスクに取り掛かるまでのプロセスを減らすことで、やる気をそがずに仕事に取り組めるはずです。

 

心理学者ミハイ・チクセントミハイは、フロー(ゾーン)という理論を提唱しました。これは何かに没頭している時間という意味で、古くは無我の境地とも言われるものです。集中しているときは時間の流れが早く感じられて、充実した気分になりますよね。これがフローの状態です。

このフローは、結果が出る速度に関係があるとされます。この結果が早ければ早いほど、モチベーションが上がりやすくなります。モチベーションを維持するために、仕事の仕方を工夫してみてもいいかもしれませんね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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