何なの!?遅刻するときに「遅刻する」と連絡しない人の心理とは

何なの!?遅刻するときに「遅刻する」と連絡しない人の心理とは


女性

もうすぐ約束の時間なのに、待てども待てども相手が来ない……そんな経験は誰しもありますよね。ほんのちょっと連絡を入れてくれたら、精神的にも余裕を持って待つことができるのに、どうしてそのひと手間ができないのでしょう。そこで今回は、遅刻する前に「遅刻する」と連絡できない人の心理をご紹介いたします。

 

■相手のことを軽んじ迷惑をかけてもいいと思っている

心理学でいう葛藤とは、同時に二つの、同じ程度の重要さである選択肢の中から一つを選ばなければならない状況のことを言います。通常、遅刻している状態の人にとっては、待ち合わせに向かうか遅れる連絡を入れるかのどちらかの選択肢が目の前にあります。つまり葛藤の状態と言えます。

しかし、自分にとって連絡をするという選択、つまり待たされる相手の不快を取り除く行動をとらない人は、目的地に着くという自分の欲求を優先させています。これはつまり、相手に迷惑をかけても目的を達成させようという心理が絡んだ結果だと言えます。言ってしまえば、待たせている相手を軽んじているから連絡を入れないのです。

 

■楽観的で時間に遅れないという自信があり過ぎる

遅刻する前に連絡を入れないタイプの人は、基本的に時間の間隔に楽観的です。そのため、もし万が一に起こるかもしれないトラブルに対する予測ができていない場合が多いと言えます。楽観的であるのはいいことですが、あまりいき過ぎると危機管理能力の低下にもつながります。これを楽観バイアスと言います。

たとえば、自宅を出てから目的地に着くまで、渋滞には巻き込まれず電車が遅れることもなく、道に迷うこともない……と、スムーズに到着することが当然だと思ってしまうでしょう。このように、自分が遅れるわけがないとタカをくくっている人は、精神的余裕があり連絡を入れないのです。

 

■自尊感情が高いゆえに待たされる側になることを嫌う

遅刻するのに連絡をしない人の中には、自尊感情が高い場合も考えられます。自尊感情の高さゆえに自分が待たされると、まるで下に見られているような気がしてしまうため、遅れる側になってしまうという構造です。

しかも、自分に非があることを認めたがらないので、連絡も入れないという結果に。待たされるのはプライドが許せないという心理から、自分が遅れるという立場を貫く人は、実は劣等感が強いケースが多いと言えます。遅れても謝らずに理由をつけるタイプに多いでしょう。

 

■単位時間あたりに要件を詰め込み過ぎて高負荷である

遅刻しても連絡をいれない癖がある人を観察してみると、性格の問題というよりメンタル面や環境面が影響している場合もあります。単位時間あたりに要件を詰め込み過ぎて、時間が押してしまう場合がこれに当たります。

また、そうなれば当然ストレスも溜まり、注意力も散漫になるでしょう。その結果、連絡を入れるのを失念してしまう結果に。つい頑張りすぎてしまう人に多いパターンだと言えます。

 

時は金なりという言葉がありますが、これはまさしく本当のこと。数分あればできることは意外と少なくありません。遅れる側にはあまり自覚がないことがほとんどですが、待たされる側にとっては積み重なるとかなりのストレスになるのです。しかも連絡がない状況だと、いつまで待てばいいのか不安感にもかられてしまうため、さまざまなネガティブなことを考えてしまいます。人を待たせるというのは、かなりのダメージを相手に与えてしまうということなのですね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

★「会話が続かない」から卒業!聞き上手がやっている「相槌」と「質問」のコツ

★正直しんどい…。一緒にいると疲れる友達の特徴13

>>CanCam.jp TOPヘ