ポイントは気圧!天気がいいと気持ちが上がるのはなんで?

ポイントは気圧!天気がいいと気持ちが上がるのはなんで?


女性

家の中にずっといると、天気の変化が一日の生活に大きな影響を与えていることに気付きませんか。雨の日はどんよりとした気持ちになり、晴れの日は健やかな気分になりますよね。これって一体どうしてなのでしょう? そこで今回は、「天気がいいと気持ちが上がるのはなんで?」をご紹介いたします。

 

太陽の光には驚くべき幸福効果が!

天気がいいと、太陽の光が屋内にまで差し込んできますよね。この太陽光には心のバランスを整え、心身の安定をさせてくれる幸福ホルモン・セロトニンの分泌を促してくれるとされます。このセロトニンはストレス耐性を高めてくれ、精神を安定させるという効果があります。天気のいい日は20000ルクス以上の太陽の光を浴びることが出来るので、少し日向ぼっこをしたり、カーテンを開けるだけでも気持ちが上がるのです。天気の日には、できるだけ太陽の光を浴びるといいでしょう。

■気持ちが上がるカギは気圧にアリ!? 晴れの日は○○気圧

私たちの心身は自律神経によってコントロールされています。ひとつは気持ちを高ぶらせ活性化させる交感神経。もうひとつは気分をゆったりとリラックスさせる副交感神経の2つです。実は、気圧はこの自律神経に働きかけ、体調を変化させるのです。そして、いい天気のときは高気圧に、悪い天気のときは低気圧になります。そのため、雨の日に低気圧になると副交感神経が優位になるので、やる気が出なかったりネガティブになりがちに。でも、天気がよくて高気圧だと、交感神経優位になりに活動的で元気になれるのです。

 

■晴れの日のちょっとした運動が意欲的な心をつくる

天気が悪く低気圧だと、それだけで身体の細胞内に水分が取り込まれ、血液が低くなります。そうすると低血圧になるため、頭痛やめまいがしたり睡眠不足になり、イライラしてしまうことも。一方で、天気がいいと身体も軽く外出や運動できるため、血流もよくなり良質な睡眠を得られます。ジョージア大学で行われた運動と脳の研究によると、20分の運動がその後の集中力を高める効果があると結論づけました。運動することで脳の血流がよくなれば、ドーパミンが放出されるのでより気分が上がると言えます。

 

■上を向いて青空を眺めるだけで心が落ち着く!?

天気のいい日は青空が一面に広がりますよね。この青空のスカイブルーは、色彩心理学で「神経のたかぶりを鎮め、心を落ち着かせる色」とされています。そのため青空を眺めるだけで、ピリピリした気分を転換させリラックスすることができるように。また、青い空を見上げるには首を上に向ける必要があります。空一面を眺めるには背筋を伸ばして上を向く必要があります。そうすれば背筋が伸びて呼吸が深くなり、肺に十分な酸素が取り込まれます。そのため、脳に新鮮な酸素が行き届き、血流がよくなり気分が上がるという副産物も得られるのです。

気持ちのいい天気の日は、ただそれだけであなた自身のメンタルを健康的なものにしてくれます。少し外に出て軽い運動をしたり、ベランダで日光浴をするだけでもポジティブな気分になれるでしょう。もしも外出できない状況だとしても、天気のいい日はカーテンを開けて太陽の光が室内に入るようにしてみましょう。そして、疲れたら青空を眺めてみてください。それだけで、晴れの日がもたらす恩恵を得られるはずですからね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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