知ってる?ひな人形に関する言い伝え
3月の行事といえば、ひな祭り! 家にひな人形を飾るという方も多いのではないでしょうか。女の子の健やかな成長を祈るひな祭りですが、「ひな人形をしまうのが遅いと結婚が遅れる」なんて、ちょっと怖いウワサもありますよね。
そこで今回は、縁結び大学が30歳以上の女性330名を対象に行った、ひな人形のあのウワサにまつわるアンケート調査の結果をご紹介します。
言い伝えを知っている女性が97%!
「『雛人形をしまうのが遅いと晩婚になる』という言い伝えを知っていますか?」という質問をしたところ、なんと97.3%の女性が「はい」と回答。この言い伝えの知名度が高いことがわかりました。
そして「言い伝えを聞いたのは周りの大人からですか?」と聞くと、87.2%が「はい」と答えました。多くの女性は大人から言い伝えを聞いたことが知るきっかけとなったようです。また、それを聞いて従っていた人は61.5%おり、半数以上の人は言い伝えに従っていたことがわかりました。
さらに、ひな人形の言い伝えを信じるかについて聞いたところ、「なんとも言えない」が約46%で「いいえ」とほぼ同率でした。ウワサや迷信かも……と思いつつも結婚に繋がる内容なだけに無視できない!という気持ちが表れているようです。
実際しまう時期は結婚に関係しているの?
結婚歴がある女性、ない女性で、ひな人形を片付ける時期に違いがあったのでしょうか。
早くしまった人の割合は結婚経験ありの女性のほうが約8%高く、遅くしまった人の割合は結婚経験なしの女性の方が約1.5%高いことから、わずかですが「ひな人形をしまう時期は結婚に関係している」傾向があることがわかりました。
晩婚なのはひな人形の言い伝えのせいだと思う?
また、35歳以上で結婚経験のない女性に対し「自分が晩婚なのはひな人形をしまうのが遅かったからだと思いますか?」という質問をしたところ、「いいえ」が78.1%と、多くの女性はひな人形と自分の結婚は関係ないと感じているようです。一方で「なんとも言えない」と答えた女性は14.6%おり、その可能性も否定できないと考えている人が一定数いることがわかりました。
どうしてこの言い伝えがあるの?
そもそも、どうして「ひな人形をしまうのが遅いと晩婚になる」という言い伝えがあるのでしょうか。この背景には、主に以下の3つがあるようです。
①しつけ説
1番よく知られているのが、このしつけ説です。きちんとしつけられた女性になり、早く「片付く」(結婚できる)ように、との意味があるのだとか。
②厄払い説
藁や紙の雛人形で子どもの身体をなでて厄や災いを移し、それを海や川に流して清め厄払いするという風習です。厄を移した雛人形を身近に置いていては厄が戻ってしまうため、「早くしまって厄を遠ざけなければ厄が戻ってしまう=結婚できない」という言い伝えに変化したというものです。
③結婚象徴説
ひな人形は、お内裏様とお雛様の婚礼を象徴しています。そこから飾る時期が女の子の結婚時期になぞらえられたようです。早くから出せば「早く嫁に出す」、早く片付ければ「早く片付く(嫁に行く)」ということですね。
このような背景を聞くと「やっぱりそうなのかも……」とも思ってしまいますよね。実はこの言い伝えに科学的根拠はないそうですが、「きちんと片付けのできる女性」や「仕事の早い人」はやはり魅力的です。
次に会えるのは1年後……と思うと少し寂しいですが、お雛様やお内裏様も役目が長すぎては疲れてしまいます。ひな人形に感謝を伝えつつ、ひな祭りが終わったら早めに片付けるのが良さそうですね。(平田真碧)
情報提供元/縁結び大学(運営:株式会社ネクストレベル)