冷え性改善!入浴科学者おすすめのお風呂の入り方4つ

冷え性改善!入浴科学者おすすめのお風呂の入り方4つ


今年も冬が近づいてきました。冬は特に、冷え性に悩まされる人も多いのではないでしょうか。

お風呂の入り方

リンナイ株式会社が、全国20~60代の男女計1,000名を対象に行った調査では、「約6割の人が冷え性」「男性は4割、女性は7割が冷え性」「30代が最も高く約7割」であることが分かりました。なんと、半数を超える人が冷えの悩みを抱えていることが判明! これは対策を考えなければなりません。今回は入浴科学者の早坂信哉先生に、冷え性を改善する方法のひとつとも言える入浴について解説していただきました。今年の冬は正しい入浴で身体を温めましょう!

<入浴科学者おすすめ・正しいお風呂の入り方>

その1:湯船に浸かろう!

調査の結果、1番多い症状は「手足が冷えて眠れない……」など、足先や手先といった身体の末端の冷えでした。このような症状は「末梢の血流が悪くなっており、温かい血液によって十分な熱が運ばれなくなる」ことから起こります。冬でも3割の方がシャワーだけで済ますという結果でしたが、これでは血流が改善せず手足がよく温まらないので冷え性を悪化させます。きちんと湯船に浸かり、全身をあたためて血流を増やすことが大切です! 難しく考えず、まずは毎日お風呂に入ることから始めましょう。

その2:40℃のお湯に全身浴で10~15分が基本!

調査より、冷え性の人ほど41℃以上の熱いお風呂に入っている人が多いことが分かりました。しかし、41℃以上の熱い湯は急激に血圧や体温を上げてしまい、体は懸命に体温を下げようとするため、結果として体の温まりは長く続きません。実は体の温まりが続くのは、40℃までのぬるめのお湯。このくらいの温度に設定し、10~15分つかるのがベストです。長く入りすぎると、のぼせ(熱中症)の原因にもなりますので、額に汗をかいたら湯船から出るのがちょうどいいタイミングです。

また、3割以上が半身浴をしている・冷え性の人ほど半身浴をしているという結果でしたが、半身浴は心臓に負担がかからないという利点がある一方、名前の通り、実は温め効果も半分です。冷え性で「半身浴を長時間するほうが温まる」と誤解している方は、今晩から遠慮なく肩までつかってください。

その3:「プチ温冷交代浴」をしてみよう!

プチ温冷交代浴とは、40℃のお風呂に2~3分浸かったあと、シャワーで30℃のちょっとぬるい湯を、冷えの気になる手足へ1分かける入浴方法のこと。40℃・30℃を3回繰り返すことで、血管が広がる・縮むを繰り返し血流が良くなります。最後は40℃の湯船に入って終了します。また、炭酸系入浴剤も血管を広げ血流を良くしてくれるのでおすすめ!

その4:お風呂で簡単なマッサージをしてみよう!

手足の末梢に滞った血液やリンパ液を体の中心に戻すようなイメージで行います。湯の中でやっても、洗い場でせっけんをつけてすべりを良くして行うのもOK!

<手・腕>

最初に指スジ(腱)の間を反対の手の指の腹で軽く揉みほぐします。手首を軽く掴んでからひじの内側へ流します。次に、ひじの内側をよく揉みほぐします。さらに、ひじから脇の下へ、血液を押し上げるイメージで手を動かします。

<足・ふくらはぎ>

足の指のスジ(腱)の間を手の指の腹で軽く揉みほぐします。その後、足首を両手で掴んでから膝裏に向かって流しましょう。両手を交互に動かしながら移動させるのが効果的です。脚の外側と内側も行いましょう。膝裏のくぼみを少し強めに押すと気持ちが良いです。

<太もも>

まず、内側と外側にそれぞれ手で圧をかけてほぐします。そして、膝から脚の付け根に向かって軽く揉みほぐしながら流しましょう。体の内側、外側だけでなく、表側、裏側も丁寧に行ってください。

 

以上、早坂先生がおすすめするお風呂の入り方をご紹介しました。毎日の入浴を快適に、そして健康的に! この冬、ぜひ試してみてください♪ (澤夏花)

 

 

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