絶対聞いたことがあるのに、漢字で書かれると急に読めなくなっちゃう日本語。日常にあふれていますよね。
たとえば、「黒子(“くろこ”じゃないよ)」、「月極(これも“げっきょく”じゃありません)」、「愛猫(なんと“あいねこ”じゃないんです)」……などなど。
CanCam.jpでは、読めそうで読めない日本語をたくさんご紹介してきました。
本日のお題は、コチラ。
「脆い」です。
ぱっと見て「あぶない」と読んだ方が多いかも。気持ちは分かる! でも違うんです。読み方のヒントは、使われるシーンにありそうですよ。
「脆い」が使われるのは、こんなとき。
・この部品、薄くて脆いから気をつけてね。
・うわべだけの友情は、脆い。
・強そうに見えるあの人だけど、意外と涙脆い。
もう、わかりましたね? そうです、正解は……
「脆い」の読み方、正解は「もろい」でした。
デジタル大辞泉(小学館)によると、「脆い」の意味は3つあります。
(1) もとの形や状態がくずれやすい。こわれやすい。(例:脆い壁)
(2) 持ちこたえる力が弱い。はかない。(例:脆い友情)
(3) 感情に動かされやすい。(例:情に脆い、涙脆い)
「涙脆い」なんて言葉は、日常でも結構耳にしますよね。漢字で書くとこんな危なさそうなイメージだったんですね。
余談ですが、甘いものが好きな私は「もろい」という響きを聞くと、ほろほろした食感が楽しい「スノーボール」というお菓子を思い出してお腹がすいてきます……。形が崩れやすい、脆い食べものだからでしょうか。
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(豊島オリカ)
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