美しすぎる最高の朝活!京都で絶景の朝焼けを見る方法
旅行って良いですよね。日頃の疲れを忘れてゆったりと非日常に浸れます。うーん、旅行したい!
そんな旅行の目的地として永く人気を誇るのが、古都・京都。
カップル、友達連れ、そして一人旅の目的地としても楽しみやすい京都ですが、今、京都旅に新たなムーブメントが起きているのをご存知ですか?
▼人混みのストレスほぼなし!京都の新しい楽しみ方とは?
京都旅の新たなムーブメントとは、ずばり早朝観光です。
人気がありすぎて「混んでいる」というイメージがある京都ですが、早朝は意外と人が少なく、観光も移動もしやすいと話題に。最近ではたくさんの名所が、早朝観光客のためだけに「通常非公開の場所を特別公開」「お坊さまの朝のお勤めを見学」など特別な体験を用意しています。
中でも面白いのが、「名所と日の出を一緒に見るツアー」。
このツアーではおなじみの五重塔や10円玉に描かれている平等院鳳凰堂など、名だたる建造物を日の出と一緒に鑑賞でき、京都の新しい楽しみ方として注目を集めています。もし京都の日の出を撮影できればフォトジェニック間違いなし!
新たなブームの予感ともなれば、取材しないわけにはいきません♪ そこで、ライター豊島が実際に「五重塔と日の出を一緒に見られるツアー」に参加してみました!
▼「五重塔で日の出を見るツアー」に、実際に行ってみた!
まずは気になる当日のタイムスケジュール、そして現地で発見したフォトジェニックな撮影場所(別名「日の出&五重塔が一緒に映るよベストスポット」※ライターが勝手に命名)を詳しくご紹介しましょう。
●5:45 起床
ライターの朝は早い。……嘘です。早起きめっちゃ苦手です。でも「寝坊したら他の参加者に迷惑がかかる」というプレッシャー、そして単純に「見たことのない景色を見るのが超楽しみ!」というワクワク感で、意外にもぱっと起き上がれました。
●6:20 出発
ホテルのロビーに集合し、バスで現地へ向かいます。
●6:35 目的地に到着
今回の目的地、五重塔のある「東寺」に到着。バスを降りて境内を通り、撮影にピッタリのスポットまでお寺の方に案内して頂くのですが……
え、この時点で朝焼けめっちゃ綺麗じゃないですか!?
感動で一気に目が覚める私。そしてさらなるおすすめベストスポットまで歩きます。
●ちなみに「東寺の五重塔」とは?
五重塔は全国各地に多数存在しますが、中でも東寺の五重塔は「木造建築として日本一の高さ」を誇るものとして有名です。弘法大師空海が唐から持ち帰った仏舎利(仏様の遺骨)を納めるための塔として、およそ1200年前に建立されました。
落雷などが原因で4度焼失しており、現在見られるものは寛永21年(1644年)に再建した塔ですが、それでも375年前の建造物。それが今日この日に生まれた太陽(日の出)と同じ写真におさまるというのは、なんだか不思議な気持ちになります。
●6:40 見つけた!日の出ベストスポット
そんな五重塔と日の出を最も美しく写真におさめられるとおすすめされたベストスポットに、ついに到着! その場所とは、東寺の敷地外側の南西角にある、壬生通りと六条通りが交差する「京阪国道口」交差点です。
そしてここから撮影した写真が、こちら。
朝焼けをバックに佇む五重塔はまさに荘厳の一言。鏡のように静かなお堀に反射する等の姿も、圧巻です。
近くにある歩道橋の上から眺めるとまた風景は変わります。思わず夢中でシャッターを切りました。刻一刻と変わっていく空の色が美しく、何枚撮っても撮り足りないほど。
この日は少し曇りぎみで、太陽の形まで見ることはできませんでしたが、お天気が良いときには下の写真のようなくっきりと丸い太陽を見ることもできるそうです。
左手には東寺のお堀が広がっています。こちらの付近の学校の看板を目印にするとわかりやすい場所です。
お堀には、美しいアオサギやカモの姿も見られました。
この場所はツアー参加者以外も立ち寄れるスポットなので、京都に行ったらぜひ早朝に訪れてみてくださいね。※撮影の際は、通行する方々の迷惑にならないよう充分気をつけましょう!
▼実際に行ってみて分かった!日の出鑑賞時のポイント3つ
すがすがしい興奮を味わえる、京都の日の出。それを快適かつ効率よく楽しむために、実際に行ってみて分かった「日の出鑑賞の際のポイント」をご紹介します。
1.「日の出時刻」の40分前を目安にスタンバイする
翌日の日の出時刻については、お天気アプリやネットで調べることができます。たとえばGoogleの検索窓に「京都 日の出」と打ち込むと、翌日の京都の「日の出時刻」を教えてくれます。
ただしこの「日の出時刻」というのは、太陽の上辺が地平線または水平線に見え始める時刻のこと。実際には太陽が顔を出し始める前に空が明るくなり、日の出時刻ちょうどにはすっかり夜が明けた状態に近くなります。
ベストスポットを探して確保するための時間も考慮しなくてはいけません。朝焼けや日の出を鑑賞するなら、遅くとも日の出時刻の40分前には現地到着を目指すのがおすすめです。
2.とにかく防寒、あったかグッズを駆使しよう!
冬の京都の朝は、とにかく寒い! 私たち取材班も、ダウンの上着、厚手のストール、貼るカイロ、貼らないカイロ、靴下重ね履き……と、様々な防寒グッズを準備して臨みました。日の出を待つ間や撮影中はじっとして動かないので、とくに寒さが身に沁みます。防寒対策は「やりすぎかな?」と思うくらいで損なしです。
3.でも早起き苦手派にはやっぱり、冬がおすすめ
日の出時刻は季節によって変わります。夏と冬とで日の出の時刻に最大どれだけ差があるかご存知ですか?
国立天文台の公式サイトで調べてみたところ、2019年のうち最も日の出時刻が早いのは夏至直前の6月11〜16日頃で、4時42分。反対に最も日の出時刻が遅いのは冬至からしばらく経った12月31日で、7時05分。夏と冬では、日の出時刻に最大2時間23分もの差がありました。
冬は日の出時刻が遅く、夏場よりゆっくり起床で間に合います。私のように早起きが苦手という人は、とくに冬の日の出がおすすめです。
▼清水の舞台や平等院鳳凰堂を訪れるツアーも◎
今回撮影した場所は公道なので誰でも撮影可能ですが、ツアーによってはお寺の境内など参加者にしか入れない特別な場所が用意されていることも。そして今回参加したJR東海のツアーでは、東寺だけでなく清水寺や平等院といった施設を巡れる早朝コースも選べます。
↑こちらは早朝の清水寺の様子。
↑こちらは早朝の平等院鳳凰堂の様子です。
場所によっては日の出ではなく夜景鑑賞となる場合もありますので、詳しくは申し込み前に問い合わせてみましょう。(詳細は「そうだ 京都、行こう。」の公式サイトをご覧ください)
朝の静謐な空気のおかげか、日の出鑑賞をした後は背筋がシャンとし、1日の好スタートを切ることができました。古都・京都+朝日の効果で、日常の厄まで払うことができそうな気分です♪
あなたも今年は、みんなの知らない朝の京都で新体験してみませんか?
■取材協力 JR東海「そうだ 京都、行こう。」
(取材・文/豊島オリカ)