4月9日、東京カルチャーカルチャーにて、女優・モデルの菊池亜希子さんが責任編集をつとめる『菊池亜希子ムック マッシュ vol.5』の発売記念イベント「喫茶キクチ」が行われました。
Woman Insightではこれまで2回にわたりイベントレポートを掲載してきましたが、今回はなんとその「喫茶キクチ」マスター、菊池亜希子さんへの独占インタビューを掲載します!
【イベントレポートはコチラ】
前編→ 『菊池亜希子ムック マッシュ』発売記念イベント「喫茶キクチ」レポート!(前編)
後編→ 『菊池亜希子ムック マッシュ』発売記念イベント「喫茶キクチ」レポート!(後編)
Woman Insight編集部(以下、WI) お疲れ様でした! 今日の感想はいかがでしたか?
菊池亜希子さん(以下、菊池) 「喫茶店」が夢の職業だということもあり、いつもよりちょっとプレッシャーでした(笑)。半分トークイベントなので、もっと「トーク」によったものにしてもよかったんですけど、あくまで「喫茶店」なので、話を聞くことに集中してもらうよりも、どうしたら居心地が良くこの時間を過ごしてもらえるかな、と考えたり。今度は、せま~いところで、私がコップとか磨いたりしながらしゃべる「喫茶キクチ」をやってみたいです。あと、いつか、お店というか、自分がずっといられる場所を作ってみたいんですよね。
WI どんな場所ですか?
菊池 居心地がよくてだらだらしながらへんな小物を売ってるような、やる気のない店(笑)。たまに見かける、ビルの上のフロアとかで、「あのお店はどうやって成り立っているんだろう……?」っていうお店。そんな感じでひっそりとやりたいですね。
WI ところで、今回のゲストミュージシャン南壽(なす)あさ子さんの歌を、ライブで聴くのは初めてとうかがいましたが、感想はいかがですか?
菊池 圧倒的に声がいいですよね。自分でも気づかない心の不思議な部分にどんっと届くんです。透明感があるんだけど温度もあって……なんて言ったらいいんだろう、ただ「癒し系」とか「ほっこり」じゃなくて、「陰り」があるというか……。切なくて、もっと聴きたいって思うんです。
WI アンコールもしてらっしゃいましたよね。
菊池 最初に南壽さんの企画を提案したときに、絶対に『メープルシロップ』をリクエストしようって決めていたんです。しおりにも『メープルシロップ』を聴くとホットケーキが食べたくなるって書いたくらい(笑)。曲調はポップだけど歌詞は「え、もう男の人は帰ってこないじゃん、これからどうなっちゃうの!?」という、ちょっとドラマがあって悲しい感じなんです。情景を浮かべながら聴くと、ヨーロッパに住んでる動物の家族とか、ピーターラビットの絵本を思い出すんですよね。
WI 今回の「喫茶キクチ」はこだわりが細部まで行き渡っていたのですが、菊池さんのアイディアのものが多いのですか?
菊池 私のものも、スタッフみんなのアイディアもあります。『菊池亜希子ムック マッシュ』を作っているときのテンションと一緒で、『菊池亜希子ムック マッシュ』なら読者の方に、イベントなら来てくれる方に満足してもらいたいんです。だから今回も、来てくれた人に「楽しかったー!」って思って帰ってもらえるように、できる限りいろんなことがしたかったので、コースターやしおりなど、何か思い出に残るものを持って帰れるようにしました。
WI すべて手書きのしおりがすごいですよね!
菊池 今回のしおりは『菊池亜希子ムック マッシュ』の原点なんです。『菊池亜希子ムック マッシュ』はもちろんデザイナーさんも入って整えられているけど、あれは、昔作っていた学級新聞の延長なんだなって思います。
WI 菊池さんのこの「こだわり抜く!」原動力はどこにあるのですか?
菊池 「それっぽい」感じでまとめることがすごく嫌なんです。経験値があると、なんでも体裁だけ整えるというか、「それっぽく」終わらせることができるようになるんですけど、それは避けたい避けたいって気持ちでなにごともやっています。あとから振り返ったら「あれはやりすぎだったんじゃないか」って思うかもしれないけど(笑)。本気でやっていないものって、そのまま伝わっちゃうんです。ほんとはもっと人にまかせて「こんな感じでお願いします」って、うまくやれるといいのかもしれないですけど、自分の手が加わることで、もうちょっと強く伝わるなら、私はできる限り手を動かしたい。「出世しないよ」って言われるんですけど(笑)。
WI 今後もこのようなイベントは続けていく予定はあるのですか?
菊池 『菊池亜希子ムック マッシュ』は年2回刊行というペースなので、毎回何かしら編集長が出動するイベントをやりたいな、と考えています。『マッシュ』はもともと紙の媒体だけど、こういう風に立体的にイベントをして、読んでくれている人の顔も見えて、そしたら次こういうことやったら面白いんじゃない? って企画も生まれたりするので。イベント、面白いです。
『菊池亜希子ムック マッシュ』もイベントも、とにかく「それっぽい、で終わらせず、こだわり抜く」菊池さん。これからもさらに進化し続けるであろう菊池さんが、どんな素敵なものを見せてくれるのか非常に楽しみです!(後藤香織)
『菊池亜希子ムック マッシュ vol.5』 (小学館/1,238円+税)
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