学生時代の人間関係は、恋愛への考えと似ている。「友達とトイレに行かなかった」女性たちは、数十年後…

ときに人は「結婚してないなんて不幸」「●●歳までにアレしなきゃ」とか、あくまで他の人のものさしで計った「幸せ」の基準に振り回されたり、焦ってしまうことがあります。
あの人は結婚して子どももいる、家も買ったみたい。でも私は彼氏もいないし……人生どうしよう!?なんて、焦れば焦るほどうまくいかなかったりする。

まさにそんな、いわゆる結婚適齢期、アラサーのCanCam.jp編集部スタッフが、偉大なる人生の先輩にインタビュー。お話をうかがったのは、自分らしく自由に自立して生きる女性のためのメディア、「OTONA SALONE」編集長を務め、自身の体当たり婚活経験を赤裸々に書いた「40代編集長の婚活記」を連載する浅見悦子さん。

 

前回は「ファン体質の恋愛」についてお話をうかがいました。自分のものにしなくてもみんなで好きでいたい、遠くから見ていたい……。「好き」という感情であっても、恋愛・結婚に不可欠である、相手を独占したい、という感情はかなり異なるもの。

★前回はコチラ 遠くから見てるほうが幸せ。「アイドルのファン体質」の恋愛は、厄介だ

今回はそこから派生した「学生時代の女子の人間関係と、独占欲」について掘り下げます。

「友達とトイレに行かなかった」女性たちは、数十年後どうなる?


インタビュー中、浅見さんと、この記事を担当している編集部スタッフ・後藤には、「アイドルが好き」以外にも、奇妙な共通点がありました。そう、それは「みんながグループでがっちり固まる小中学生の頃、ひとつのグループに固まるわけではなく、いろいろな人と行動をともにし、そして誰かと一緒にトイレに行ったりしなかった」ということ。

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あなたは、小・中学生の頃、誰かと一緒にトイレに行くタイプでしたか? それとも、ひとりで行くタイプ? この友達との人間関係と、現在の恋愛への考えって、実は相関するところもあるのではないでしょうか……今回は、そんなお話です。

 

Q.前回「人間関係でドロドロしたくない」とおっしゃっていましたが、それは昔からのものでしょうか?


考えてみれば、昔から人間関係のストレスが嫌いでした。

小学生の頃までさかのぼっても、その頃でさえグループで固まらないタイプだった。だいたいそのくらいの年頃の女の子って、グループを作ってがっちり固まる時期が来るじゃないですか。基本的に小学校高学年から中学生くらいの女の子って、友達とべったり……というか、密な関係を築いて、派閥争いがどうだとか、この子が私とよりあの子と仲良くしたとか、ちょっとしたドロドロの人間関係を経験している人が多い。

もちろん私も基本の所属グループがあるにはあったけれど、わりと誰でも仲良くできるタイプだったんです。誰かとべったりして、独占したりされたりすることが好きではなく、休み時間にずっと同じ子たちと一緒にいるタイプではありませんでした。

イソップ童話に『ひきょうなコウモリ』という話があるんですが、私はまさにそのコウモリみたいなタイプだ、とずっと思っていました。その話は獣の一族と鳥の一族が争っているもので、コウモリは獣が有利なときは「私は毛が生えているから獣の仲間です」、鳥が有利になったら「羽があるから鳥の仲間です」と、どちらにもいい顔をするんですよね。私もそうやってどこのグループにもなんとなくいい顔をする子どもでした。

八方美人、とはまた違うかもしれませんが、その頃から人間関係はできるだけ楽しいところをとっていたかったんでしょうね。

 

Q.グループでがっちり固まるとか、私もそういうことから離れていたかったタイプだったので本当に共感します。浅見さんも友達と一緒にトイレに行ったりしないタイプでしょうか?


一緒にトイレに行く。通る道ですよね(笑)。

私自身、私とべったりしたかったであろう友達がトイレに行くときに、いつも一緒にトイレに行こうって呼ばれることはありました。誘われたら行ったけど、私がトイレに行きたいときはひとりで行くから、「つれないな」と思われたのか、3学期からはその子は違う子とトイレに行くようになったとかもありましたね(笑)。

そういう女子同士の関係って、幸せじゃないこともたくさんある。でもそこで人間関係のドロドロや所有欲・独占欲にさらされることに慣れていると、その後の恋愛でも、「まぁ人間関係ってそういうもんだよね」と、そのストレスに耐えることができて、ちゃんと恋愛も結婚もしやすいんじゃないかと思います。

でも、私はみんながそこで人間関係のストレスについて学ぶタイミングで、その女の子同士のうにゃうにゃした人間関係も通過してきていないから、耐性がつかなかった(笑)。あのときは「どうしてみんなこんなにべったりしているんだろう?」と心底疑問でしたが、振り返れば大事なことだったのかもしれません。

 

Q.小中学生の頃の人間関係への考えはそう変わらない……という気がしてきましたが、やはり周囲などを見てもそう思いますか?


結局人間ってそう簡単に変わるものではないから、大人になってもやっぱり誰かとべったりしたり、かと思えばいきなり仲違いするような、小中学生女子の頃とあまり変わらないような人間関係を築きがちな人はいる。そういう人はそういう人でいいと思うけれど、おそらく私は相手が求めるものを与えられないから、あまり普段は近づかない。私はそこまでべったりすることもできないし、だから誰かをそこまで嫌いになることもない。

基本的に、人に「嫌い」という気持ちを抱きたくないんですよ。「好き」か「普通」かのどちらかがいい。だから、人と関わっていて、もう少しこの人と一緒にいたら嫌いになってしまいそう、というタイミングが来たら、そのタイミングでもうそれ以上その人に会わないようにする。

それは「誰かを嫌いになりたくない」という気持ちもあるし、「自分の嫌なところが出てくるのが嫌、嫌だという感情を出すことが気持ち悪い、居心地が悪い、私にそういう思いをさせる人と一緒にいたくない」という気持ちも、両方ある。

徹底的に、人間関係でドロドロしたり、ストレスを抱くことがイヤなんでしょうね。

誰かとお付き合いをするって、もちろん楽しいこともたくさんありますが、それだけじゃなくて、どうしてもドロドロしてしまう部分が出てくるものですよね。私は仕事でどうしてもドロドロしてしまうことがたくさんあるから、プライベートではできるだけストレスを抱えずに、幸せで平和な世界に生きていたいんです。

 

 

まさに私自身も、この「小中学生時代、がっちりしたグループで固まることがなかった」「独占欲や所有欲がない、誰かをあまり嫌いになりたくない」そして「恋愛・結婚と縁遠い」タイプ。ここに何かしらの関連性、ありそうです。

さて、ここまでは「ファン体質」「学生時代の人間関係と、恋愛・結婚観」と話を進めてきましたが……次回は「仕事と恋愛の両立ができない」編に突入していきます。お楽しみに。(後藤香織)

★次回はコチラ→ 40代独身女性が語る、仕事と恋愛の両立問題。「後悔はない。…けれど」

 

★前回はコチラ 遠くから見てるほうが幸せ。「アイドルのファン体質」の恋愛は、厄介だ

 

 

OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト浅見悦子  40代からの「自分らしく自由に自立して生きる」女性webメディアOTONA SALONEを2016年に立ち上げ、現職に。自らカラダを張りまくって40代女性の本音とリアルとガチなファッション、美容、婚活、仕事、女性の生き方の記事を執筆中。
婚活歴1年半、美容・健康編集者歴22年、元『S Cawaii!』編集長。
1972年生まれ。恋人いない歴8年超の独身街道まっしぐら。★オトナサローネ https://otonasalone.jp/★浅見さんの人気連載「40代編集長の婚活記」はコチラ https://otonasalone.jp/tags/series-around40konkatsu/
構成/後藤香織

 

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