斎藤工「芸能界に入ってよかった!」ヒュー・グラントと“日英モテ俳優”共演

1月19日より全国公開される映画『パディントン2』のジャパンプレミア&舞台挨拶が、1月16日に都内で開催。“ラブコメの帝王”でもあるイギリスの俳優・ヒュー・グラントさんと、本作の吹替を務めた斎藤工さんという“日英モテ俳優”が、夢の共演を果たしました。

本作は、世界各地で翻訳されたイギリスのロングセラー児童小説『くまのパディントン』シリーズの実写映画第2弾。前作は、全世界328億円越えの大ヒットを記録しており、今回も『ハリー・ポッター』シリーズを手がけたプロデューサーが製作を担当。おっちょこちょいだけれど、誰に対しても親切で礼儀正しく、どんな時もあいさつと感謝を忘れない“紳士すぎる”クマ・パディントンの笑いと感動の物語が再び描かれます。

今回、映画に出演しているヒュー・グラントさんとヒュー・ボネヴィルさんの“Wヒュー”、そして日本語吹替版キャストである斎藤さんと三戸なつめさんがイベントに登壇。落ちぶれた俳優ブキャナンを演じるヒュー・グラントさんは約8年ぶり7度目の来日、前作から引き続きパディントンが住むブラウン一家のお父さんを演じるヒュー・ボネヴィルさんは今回が初来日になります。

ジャパンプレミアのレッドカーペットイベントでは、4人が集まったファンに対して、ファンサービスを。サインや写真撮影に気さくに応えるなど、笑顔でファンとのコミュニケ―ションを楽しんでいました。

舞台挨拶では、拍手と歓声に迎えられて登場したヒュー・グラントさんは、「長年、自分の出演作品を愛してくださり、感謝しています」と挨拶し、「自分の出演してきた中で、この作品はベストだと思ってます。最初はそんな風に思っていなかったけど、出来上がった作品を見た時は傑作になってました」と本作に手応えを感じている様子。

また、「脚本を送っていただいた時に、実は監督からお手紙が入ってまして。その手紙には、『パディントン2』の制作が決まったことと、この作品の中で『かつて有名な俳優だったけれど、今はすっかり落ちぶれて、世間に対して苦々しい思いでいっぱいで、自己愛に溢れたキャラクターが登場するんだけど、君にピッタリだと思うんだ』と書かれていて。正直、傷つきました(笑)」と切ない表情で明かしていました(笑)。

ヒュー・ボネヴィルさんは、前作に続いての出演になりますが、「1番の変化は、友達が(パディントンの好物の)ママーレードを送ってくる。うれしいけど、しまうとこがないからもういいかな(笑)」と悩みを告白しつつ、「2作目は1作目ほどうまくいかなかったりすることも多いのですが、願わくは、この作品がファミリージャンルの中の『ゴッドファーザー』パート2的な、そういう作品になればうれしいです」と期待を。

ヒュー・グラントさんとヒュー・ボネヴィルさんは映画『ノッティングヒルの恋人』(1999年)で共演。今回、約20年ぶりに共演した感想を聞かれると、お互いにエピソードを披露しながら相手にイヤミをチクリ。ですが、最後には2人とも「本当はすごく仲がいいですよ」と笑顔で明かし、仲良しぶりを見せていました。

そして、ステージに、斎藤さんと三戸さんも登壇。斎藤さんは、ヒュー・グラントさんとヒュー・ボネヴィルさんとの共演を「映画ファンとして、この“Wヒュー様”の隣に立てること、芸能界に入ってよかった」と感慨深い様子です。

劇中ではヒュー・グラントさん演じるブキャナンの声を務めていますが、「僕でいいのかなと思った」と戸惑ったことを明かしつつも、「ヒュー・グランドさんの近年のコメディラインやふり幅にとても興味を持っていまして。『パディントン』の世界にヒュー・グラントさんがどういう風に溶け込むのか、興味が沸いたので参加させていただきました」と、出演を決めた理由を告白。

また斎藤さんは吹替するにあたい、何回も本編を見たらしく、「ヒュー・グランドさんの芝居を皮膚科感覚で拝見しました。ヒュー・グランドさんは自身を崩してお芝居をされていて、かつそれを楽しんでやられているイメージがあり、感銘を受けました」とヒュー・グランドさんの演技を絶賛!

続けてヒュー・グランドさんに対して、「役者として、コメディのふり幅といいますか、自信のイメージを壊す快感みたいなのはありますか?」と質問を。それを受けて、ヒュー・グランドさんは「年を重ねて、もう少し醜くなれば、もっと面白いやりがいのある役が絶対に舞い込んできますよ」とアドバイスを送っていました。

さらに、斎藤さんは高校の同級生がヒュー・グランドさんの日本でのボディーガードを担当していることも告白。斎藤さんは新ドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)でボディーガード役を演じていることもあり、「この後、僕も一緒に警護したい気持ちでいっぱいです」とアピール(笑)。ヒュー・グランドさんが「ぜひお願いします。最低3人は必要なので(笑)」とOKを出すと、「左後ろを担当します」と宣言し、会場の笑いを誘っていました。

また、三戸さんが、ヒュー・ボネヴィルさんに対して「大きいですね。会うと、シュッとしてて、カッコイイ」と共演した印象を語ると、ヒュー・ボネヴィルさんは「映画の中では、デブだって言われてるんだよ(笑)」と爽やかな笑顔で返すひと幕も。

最後には、世界にたった一つの“パディントンだるま”が登場。“Wヒュー様”が、パディントンのトレードマークでもある赤い帽子を被せ、だるまにサインをすることに。だるまの後ろに2人が共作で「Wヒュー」とサインしましたが、三戸さんは「これはうれしいですね」と笑顔で明かし、斎藤さんは「ぜひ2人で『M-1』を目指してほしいですね。どうも『Wヒューです!』みたいな(笑)。あ、通訳しないでいいです!」と茶目っ気たっぷりにぼけ、会場の笑いを誘っていました。