ゆく年くる年。
やっと「2017年」と書き慣れたと思ったら、もう2018年になるのですね。時の流れはあまりにも早いものです……。
さて、おおみそかになると毎年思い出す存在と言えば「除夜の鐘」。「除夜」とは「おおみそか」の意です。
「人間には108の煩悩があるので、その煩悩を払うために鐘を108回つく」というのはあまりにも有名な話。除夜の鐘をつき、その音を聞くことによって、この1年のうちに作った罪を懺悔し、煩悩を除き、清らかな心になって新しい年を迎える……というもの。
しかし、そもそも「108の煩悩」って、なんなんでしょうか?
最も有名な仏教宗派のひとつである「浄土宗」のサイトにその答えを発見しました。
「煩悩とは、愛着・執着のことで、自分にとって離しがたい、捨てがたい感情感覚のことです。「108」の数え方にも諸説ありますが、最も有名なものでは下記のような数え方があります。
・人間の体全体の働きを能わす六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)×好・悪・平(良い・悪い・どちらでもない)の三種=18
・人身に入って本来清らかな心を汚す六塵(色・声・香・味・触・法)×苦・楽・捨(苦しい・楽しい・どちらでもない)の三受=18計36の煩悩×三世(過去・現在・未来)=108」
……とのこと。そう見ると、私たちの感覚に関わるありとあらゆるものが煩悩なのですね。生きている限り煩悩から離れるのはなかなか難しそうですが、年を越す瞬間くらい、少しは解き放たれていたいものです。
ちなみに、浄土宗さんのホームページには、なんと「バーチャル除夜の鐘」というものもあります。クリックすると除夜の鐘がつけます。技術は進化しています。
音もかなり本格的で楽しくなってしまい、思わず連打してしまいます。数字もカウントしてくれるのでとても便利。
しかも、なんと!108回つくと、プレゼント応募ページへ進むことができるのです!
どうしてもお寺に行けない……という方は、インターネットで除夜の鐘をついてみましょう!
さあ、もうすぐ1年の終わりを迎えます。最後に除夜の鐘で煩悩を払って、清らかに新しい年を迎えましょう♪(後藤香織)
バーチャル除夜の鐘 http://jodo.or.jp/joya/
参照:浄土宗ホームページ http://jodo.or.jp/