引っ越し準備で手こずる人が多いのが、なんといっても「荷造り」。どこから手をつけたらいいの? と動けなくなっている人もいるかも……。
そこで今回は、編集部が引っ越し経験者に調査してまとめた、荷造りが一気にはかどるノウハウを一気にご紹介します。早速いってみましょう!
◆必要なものを揃える
何事も準備が大切。まずは必要なものを揃えます。
<揃えるもの>
・ダンボール箱(大・中・小、合わせて20〜40個)
・緩衝剤(エアパッキン、新聞紙)
・軍手(滑り止め付がベスト)
・ガムテープ(布)
・セロテープ、マスキングテープ(何色かあると便利)
・カッター、はさみ
・油性マジック(太)、サインペン
・ラップ
・ビニール袋(大・中)
・輪ゴム
他に、プラス・マイナスドライバー、ワレモノシールもあると便利です。全て家にあるものや100均で充分! ただダンボール箱とガムテープは、余らせるつもりで多めに準備するのがおすすめです。
◆ここから手をつけよう! 大まかな流れとポイント
無限にも思える引っ越し荷物ですが、荷造りのおおまかな流れとポイントを掴んでおくと、手早くまとめられます。
(1)部屋ごとに箱詰めしていく
リビング、玄関、キッチン、バス・トイレ……。1つのゾーンで荷造りを終えたら次のゾーンへ、と進んでいくと効率的。進捗も分かりやすく、モチベーションも上がります。部屋の順番は自由でOK。
(2)使っていないものから詰める
どの部屋でも梱包は、
使っていないもの、オフシーズンのもの
↓
当日までに使うかもしれないもの
↓
今使っているもの
の順番で箱詰めしていき、使っているものは当日まで蓋をあけておきます。
(3)ダンボールの側面に「場所/モノ」を大きく明記
詰め終えたダンボールには、天ではなく必ず側面に大きく「場所/モノ」を明記しておきましょう。
(例)キッチン/食器、居間/本 など
新居のどこに置くかも一目瞭然で運び入れやすく、荷解きや探し物にも便利です。
(4)「重いor大きい」ものは下に、「軽いor小さい」ものは上に
箱詰めの鉄則です。詰められたものが潰れたり壊れたりするのを防ぎます。また箱そのものを積みあげる際も、こうすると荷崩れが起きません。
(5)重いものは小さい箱に詰める
本やDVDなど重いものを、大きな箱にまとめるのは厳禁! 当日になって持ち上がらない、底が抜けるなどの悲劇が起こりがちです。重いものは意識して小さな箱に詰めましょう。
(6)貴重品は旅行カバンにまとめる
貴重品(通帳、印鑑、現金、カード、身分証明書、マイナンバー関連など)は、引越し当日手持ちで搬入します。旅行カバンなどにまとておくと便利です。
(7)すぐ使うものは分けておく
当日や翌日使うもの、たとえば、
・掃除用具
・引越し関連の書類
・化粧品
・タオル、洗面具
・スマホの電源
・当日のパジャマ
・翌日着る服
・トイレットペーパー
・ティッシュ など
これらは貴重品と一緒にカバンに入れておくか、専用の箱を作ってまとめ、蓋をあけておくと便利です。
(8)箱の底にはガムテープを十字に貼る
箱を持ち上げたとき、最も負荷がかかるのは中心部分です。中心部を補強するため、底面にガムテープを十字に貼りましょう。
イメージは、できてきましたか? では、いよいよ箱詰めしていきましょう!
◆守ってスムーズ! モノ別・荷造りのポイント
実際の箱詰めを手際よく進めていけるポイントを、モノ別にまとめます。
●食器、ガラス
ひとつひとつ新聞紙で包んでから箱へ。皿は立てて、コップや茶碗は伏せて入れます。詰め終わったら箱の中で動かないよう、丸めた新聞紙やエアパッキンで固定します。
●本、DVD
サイズごとに分けて詰めます。重いので、必ず小さい箱に。
●服
シワ防止には大きめの箱が吉。引越し業者のハンガーボックスもGOODです。
●パソコン
データのバックアップは必ずとっておきます。梱包は業者にお願いできる場合が多いです。訪問見積り時に確認します。
●テレビ、DVDデッキ
梱包は業者にお願いできる場合が多いです。訪問見積り時に確認します。
●家具
業者の訪問見積りの際に、解体が必要なものを確認します。タンスの中身を出しておいた方が良いかも確認しましょう。
家具を解体した場合、部品はひとまとめに。タンスなどの引き出しは、運搬中に飛び出さないようガムテープで固定します。
●小型家具・小型家電
エアパッキンに包んで箱に入れ、動かないよう緩衝剤で固定します。
●冷蔵庫・洗濯機
どちらも前日にはコンセントを抜き、水抜きを済ませます。冷蔵庫の中身は使い切るか、クーラーボックスで保管。
●液体の入った容器
蓋をしっかり閉めて、口の部分をラップで覆い、輪ゴムでとめます。
●刃物
包丁やナイフなどは、ダンボールを二つ折りにして刃を包み、ガムテープで抜けないように固定します。テープ部分に「包丁」などと明記しておくと安全です。
◆とにかくスタートするのが吉です
荷物を減らすのも荷造りのコツ! 要るものはどんどん詰めて、要らないものはどんどん捨てる。リズムよく進めていきましょう。(豊島オリカ)
【あわせて読みたい】
※これで完璧!ひとり暮らしの引っ越し前日までにやることリスト
※防犯は?家賃は?「女性の1階ひとり暮らし」経験者のリアルな本音を聞いてみた