皆さんの中には、「もうすぐ赤ちゃんが欲しいなぁ」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか? そうすると、今まで気にならなかったことが急に気になってきますよね。
例えば、薬のこと。「ちょっと頭が痛いけど、いつも飲んでいる薬を飲んでも大丈夫かな?」「風邪を引いてしまったけど、薬を飲まずに我慢したほうがいいの?」などなど。
気になる“妊活中の薬との付き合い方”について、聖路加国際病院・女性総合診療部の酒見智子先生にお伺いしました。
これから妊娠を望む方は、くすりは医師や薬剤師の指導のもとで使ってください。かぜや頭痛などで一時的にのむくすりは、妊娠初期にのんでも心配ないといわれています。ただし、妊娠したかなと思った場合は、念のために、妊娠していないことが確認できるか、妊娠していてもくすりが大丈夫であることを医師や薬剤師に確認できるまでは、くすりをのまない方が安心です。
病気をもちながら妊娠を望む方は、病気やくすりが赤ちゃんに悪い影響を与えるのではないかと心配になります。くすりをのんでいても、のんでいなくても、まずはいま治療を受けている医師に相談をして、妊娠に備えることが大切です。相談する時期は、早すぎることはありません。妊娠初期にくすりをやめようと考えていても、気がついたときにはすでに遅く、赤ちゃんに影響する時期にかかってしまうこともあります。時間が十分にあれば、くすりの必要がない状態にしてから妊娠したり、より影響が少ないくすりに変えたり、量や種類を減らすことができます。
妊娠中、感染症にかかると赤ちゃんに影響が出ることがあります。妊娠を望んでいる方は、インフルエンザや風疹などの予防接種がいま必要かどうかを、あらかじめ医師に相談しておくと良いでしょう。風疹ワクチンは、妊娠している可能性があったり、妊娠している場合は接種できません。妊娠前に接種し、接種後2か月間は避妊する必要があります。
妊娠を考え始めたら、お医者さんや薬剤師さんに早目に相談しておけば安心ですね。
そして、妊娠と薬についてもっと知りたい方は、セミナーに参加して情報を得るのもおすすめです! 一般社団法人くすりの適正使用協議会による、「妊産婦さんのくすりの適正使用を考えるセミナー ~正しい知識をもって、妊娠や育児に備えるために~」が来月開催されます。妊娠、授乳中の方はもちろん、いつかは赤ちゃんが欲しいという方にもぴったり。興味のある方はぜひ申し込んでみてくださいね。
私も現在授乳中のため、「頭痛い、風邪ひいた、あれ?どうしたらいいの~?」とよく悩んでいます……。正しい情報を得ることで、安心して毎日を楽しく過ごしたいですね! (深澤 彩)
●セミナー概要
【日時】 2016年10月11日 (火) 14:00-15:40 (13:30受付開始)
【会場】 TKP東京駅大手町カンファレンスセンター ホール22E
(住所)東京都千代田区大手町1-8-1 KDDI大手町ビル22F
(TEL)03-4577-9265
【講 演】 『妊産婦さんのくすりの適正使用を考えるセミナー
~正しい知識をもって、妊娠や育児に備えるために~』
【講演者】 聖路加国際病院 女性総合診療部 医師 酒見 智子 先生
【参加費】 無料
【参加対象】 妊活や妊娠、授乳中の方、妊娠・授乳と薬に興味がある方、60名
【主 催】 一般社団法人 くすりの適正使用協議会
<参加申し込みについて>
【募集人数】 60名(申込が多い場合は抽選)
【募集〆切】 2016年9月30日(金)
【申込方法】 申込専用フォームよりお申し込みください。
【あわせて読みたい】
※そのイライラや体調不良「新型女性ストレス」かも!症状と3つの対処法