がんばるぞ! と思っていたのに、上司のふとした一言で水をさされる……。そんな経験ありませんか?
悪気はないのかもしれないけど……
気づいてすらいないかもしれないけど……
言われたほうはもうウンザリ。せっかくの「やる気」、消滅してます!
今回は、知らないうちに部下のやる気を奪ってしまう“デキない上司”が言いがちな「あるある」セリフを集めました。
部下の心の叫び(見出し)とともにお聞きください……。
【1】 “あの子”と比べるのはやめて!
仕事中。パソコンとにらめっこしている私。そこへやってきた上司が、机にバサッと書類を置いて、気軽に言います。
「ついでにコレもやっといてくれる? え、ダメ? ○○さんなら喜んでやってくれるのになぁ」
上司に悪気はなさそうだけど、これ結構ツラい言葉です。“なら、○○さんに頼んだら?”と喉のギリギリまで出かかりますよね。
前任者、同僚、他部署のメンバー……とくに女性同士を比べる言葉を言われると、なぜか最高にカチンときます!
他にも、
「うちの部下が○○さんなら良かったのに」
「××さんにだって出来るよ」
のような“あの人と比べる”系セリフ。得意分野はそれぞれなのに、比較されるのは溜まったもんじゃありません。そんな風に言われたところで“じゃあ○○さんに負けないように頑張ろう”なんて思えません!
【2】やる気を勝手に疑わないで!
「やっぱ“ゆとり”だねぇ」
「おまえだってやればできるんだから頑張れよ」
「なんかヒマそうだな?」
忙しくて泣きそうなときに限ってこんなこと言ってくる上司。
「はぁ、まぁ……」なんてあいまいに笑って返しながらも、張りつめた緊張感とやる気が音をたててシュウシュウ消えていきます……。
生まれる時代は選べないもの。“どんなに頑張っても、結局ゆとり世代は認めてもらえないのか”と感じ、頑張る意味がない……と思ってしまうかも。
また、有給休暇の翌日に言われる、
「昨日休んだんだから今日はやる気出してよね」
という言葉も、言う側にとってはちょっとした嫌味のつもりでも、やる気を相当削ります。
部下達は、見えないところで結構頑張ってるんです……それを全然汲んでもらえないと、本当にやる気のない部下に変わっちゃうかも。
【3】 「俺が若い頃は……」にウンザリ
学生時代は、こんなこと言う人ほんとにいるの?と思ってました……が、意外や意外、結構な割合で実在します。
「俺が若い頃はもっと大変だった」
「今の若い奴らは楽してる」
「おまえも苦労しなきゃダメだぞ」
ええ、わかっております。尊敬だってしております。でも「今の若い奴ら」も意外と……いろいろ、苦労しております。
就職難、どん底経済、IT技術発展の余波……。
“若い奴”には“若い奴”なりの苦労があるってこと、ちょっと想像してもらえるだけで、俄然頑張っちゃうんだけどなぁ……としょげている部下は多いかも。
【4】 「それくらい常識」は非常識!
新人のときに誰もが一度は言われるセリフ。でも本当に常識なのでしょうか?
“常識”という言葉を繰り返す人っていますが、世の中に照らし合わせると首をかしげてしまうようなこともたまにあります。
社内では当たり前の慣習で、上司にとってルーチンでも、外ではそうではない、しかし上司はそれに気づかない……そんなこと、ありがちです。
「なんでこんなことも出来ないんだ?」
こう答えたい口をぐっとつぐみます。“それは、教わってないからです!”
【5】その否定、必要ですか?
何を言うにも必ず否定的な口癖から入る上司もいます。
「いや、そうじゃなくて」
「違う違う」
「わかってないなぁ、それは……」
などなど。本当に見当違いの発言をしているなら仕方がないけど、“え、それさっき私が言ったことなんだけど……”という内容を返されると、なんとも言えないイヤ〜な気持ちに。
何を言ってもいちいちこの調子で返されては口をきく気力もなくなります。
【6】 気分で指示を変えないで!
「意見があれば何でも言ってほしい」と言うから意見を言うと、「口答えするな」と怒られたり。ひどいときには、
「何そのやり方、ここはもっとこうしてよ」
“えっ? でも、昨日あなたに教わったとおりやったんですけど……。”
「昨日は昨日、今日は今日」
(何それズルイ!)
……というやりとりも。こうなると、もう何を信じたらいいかわかりません。気分で指示を変えないでほしい。昨日と同じ今日がほしい。
「これやったの誰? 私こんな指示出してない!」
という全否定パターンや、
「いちいち言われなくても常識でしょ、気づいてよ」
など、“常識”系セリフと組み合わせてくるパターンもあります。
上司への信頼も、やる気も、一気に失せてしまいます。
■上手に気分転換しよう!
上司の口癖がどうであれ、自分のやる気は自分のためにもキープしておきたいところ! げんなり、グッタリ……しそうになったら、上手に気分転換しましょう!
・給湯室で深呼吸
・トイレでストレッチ
・夕食に友達を誘って“あるある”をシェアする
など方法はいろいろ。何を言われても「はいはい」と聞き流せる自分になれたら無敵です。ファイト!(豊島オリカ)
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