綾野剛、忽那汐里と過ごした「豊かな時間」とは?【インタビュー後編】

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全世界1億1500万本以上の売り上げを誇る、『FINAL FANTASY』シリーズがフルCG長編映画に!

2016年9月に全世界同時発売予定のシリーズ最新作『FINAL FANTASY XV』と同じ世界、時間、キャラクターで描く、もう一つの物語。ゲーム制作と同じチームだからこそ実現した、メディアミックスの完全連動のフルCG長編映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』。

物語のカギを握る 「ニックス」と「ルナフレーナ」の日本版の声を演じる俳優の綾野剛さんと女優の忽那汐里さんにお話を伺ってきました。今回はその後編です。

 

★前編はコチラ→忽那汐里が目撃!アノ最中に綾野剛がタオル姿に【インタビュー前編】

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Woman Insight(以下、WI) お二人が今回演じられた「ニックス」と「ルナフレーナ」 は、どんなキャラクターですか?

綾野 剛さん(以下、綾野) 私が演じたニックスは、自分自身がどこに向かっているのかっていうことに常に葛藤している人間で、でもそれは基本的に表には出ません。ニヒルといいますか、自分を隠して生きている時間が非常に長い方だなぁと思います。彼がずっと抱えていたものを、いよいよ本格的に始動させるとなった時には、おそらく久々に感情的になって心がまっすぐに動いたんじゃないかなと思います。彼のジレンマや彼の過去ときちんと向き合い、そして自分の家族に対して、妹に対しての思いに向き合い、ようやく何年もかかって自分の中で閉じていた扉をしっかりと開いて立ち向かって迷いなく進んでいく、決して感情的だけではないですし、ちゃんと自分と向き合っている人というのは一番説得力ある言葉かもしれませんね。

忽那 汐里さん(以下、忽那) 私が演じたルナフレーナという役は、ゲームの時と映画とでは少し人柄が違いますが……すごく活発で、ものすごく芯の強いお姫様です。子供の頃に自分の家族と自分の国に引き裂かれていて、そういう葛藤を乗り越えた後の大人になった姿が描かれていています。

 

WI そのキャラクターを見た時の第一印象は?

綾野 まず単純に、なんのブレもなく『ファイナルファンタジー』(以下、FF)だなと思いました。キャラクターを見ても、衣装もそうですが、FF特有の世界観といいますか……何考えているかわからないような腹黒い奴はハットかぶってたりとか(笑)。ライダースとか現代の洋服を上手く取り入れているのも全くブレてないなって。映像化されることによって、FFの重厚さがより増している気がして、すごく喜びを感じました。

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WI 声を入れてみていかがでしたか?

綾野 声を入れてみて思ったのは、やっぱりひとりで作っているわけではないと。色んな方の声を聞いて勉強させていただきながら、各部署のスタッフに助けてもらいながらニックスを作っていただけたと自負しています。

忽那 私は、綾野さんよりも先に収録したので、綾野さん演じるニックスの部分がまだ英語バージョンだったんです。なので英語のほうが印象に残ってしまって、混乱しちゃって……。ニックスの英語がわかってしまうぶん、頭のスイッチがよくわからない感じになってしまったんです。なのでニックスの声を消してやったり、失敗しつつも色々調整しながらやっていました。他の声優さんが作ってくださった状況を理解していくっていうことが新鮮な感覚でしたね。

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