6月11日、東京・シネスイッチ銀座にて、映画『裸足の季節』の初日舞台あいさつが行われ、デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督と次女を省く4人姉妹が登壇しました。
本作は、トルコの小さな村を舞台に自由を奪われた美しい5人姉妹の末っ子ラーレが、運命を
掴み取るため奮闘する姿を描いたフランス映画。新鋭女性監督デニズ・ガムゼ・エルギュヴェンさんは、長編デビュー作にしてカンヌ国際映画祭、ゴールデングローブ賞、セザール賞など40近くの賞を受賞し、アカデミー賞にノミネートされるという快挙を成し遂げるなど、注目の監督。
エリット・イシジャンさん(三女エジェ役)を省く、イライダ・アクドアンさん(長女ソナイ役)、次女のトゥーバ・スングルオウルさん(学校の試験のため欠席)、ドア・ドゥウシルさん(四女ヌル役)、ギュネシ・シェンソイさん(末っ子ラーレ役)が、演技初体験だったのもかかわらず、瑞々しい演技が評価され、数多くの女優賞を獲得しました。
登壇者の皆さんは私服で登場すると、全員が「来てみたい国でした」とにっこり。特に日本の文化に興味があったそうで、特にエリットさんは古い日本映画が大好きで、この日は早朝から監督と築地を訪れお寿司を食べるなど「早起きしたかいがありました」と短い滞在ながらも日本の文化を楽しんだようです。
監督は、演技初体験だった4人へのアドバイスとして「役になりきる」「想像力を付ける」「遊んでいる雰囲気」を出したそうで、また体調を壊し、筆談となったイライダさんは演じた役に付いて「自由を追い求める姿が似ている」、ギュネスさんは「不当なことにだまっていられないところが似ている」と自身の役についてコメントすると、末っ子役のドアさんは「不安がありましたが『考えないで』とアドバイスをもらいました。これからも演技を続けていきたい」と演技に意欲を見せました。
イベント終了後はサイン会が行われ、来場者と笑顔いっぱいでコミュニケーションをとる姿が印象的でした。
フランスで大ヒットした映画『裸足の季節』は、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開です。(平山正子)
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