また、大阪弁での演技に菅田さんは「僕も直される時があるんです。地元が京都寄りで(言葉が)マッタリしているんです。でも新鮮でした。土地に助けられた感じ」と語ると、池松さんは「出来ればやりたくなかった」と突然の爆弾宣言からスタート。「難しいですし、関西の人が厳しい関西弁チェックで、できれば大阪で公開してほしくない」と愚痴をこぼし、「(菅田君から)78点をもらいました」と笑わせました。
本作の予告編用にショートムービーが3作解禁されている。その中から「スタンディングオベーション」の再現をMCよりおねだりされると、「スタンディングオベーションをやってくれって」「スタンディングオベーションやってくれって言われてもなぁ」と映画の瀬戸と内海そのままに会話がスタート。あまりにも「スタンディングオベーション」の連呼に客席がスタンディングオベーションで拍手を送ると、得意満面のふたりと監督(笑)。
本作の見どころを池松さんは「今見たのをずっと演じている映画」と紹介すると、「漫才とかコントとは違い映画なので、自分なりの楽しめるポイントが見つかれば」とこちらも、つかみどころのないシニカルなメッセージで会場を笑わせました。
最後は、笑顔でフォトセッションに応じるも、監督直伝の「『神妙な面持ち』をやって」のリクエストに、応えてくれたふたりでした。
オフィシャルサイト http://www.setoutsumi.com/
ほぼ会話だけの映画なんて斬新ですね。でもそんな日常が続くことが幸せなのかも……。映画『セトウツミ』は、7月2日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショーです。(平山正子)
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