中村倫也、佐々木希に「キレイな顔してるなぁ」【インタビュー前編】

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WI 印象に残っているシーンはありますか?

佐々木 私は、 りんごのスープを飲んだ後の一本道でのシーンが特に印象に残っています。七海と温人が思いをぶつけ合うシーンなんですけど、七海がずっと我慢してきた自分の思いをちゃんと言えたシーンだったので。

WI 佐々木さんから見た七海ってどういう女性ですか?

佐々木 七海は、「本当の家族になりたいな」って思っているのですが 、自分の思っている事が言えず、ずっと心のどこかで「やっぱり自分は違うんだ」という思いを抱えているんです。すごく……健気でもあるし……いい子ですね。ずっと言えなかった事を、さきほどお伝えしました感情をぶつけ合うシーンで吐き出せたことで、報われてよかったと思います。

 

星ガ丘ワンダーランド,佐々木希,中村倫也

WI では、中村さんから見た温人はどういう男性ですか?

中村 温人は、体だけおっきくなっているけど中身はまだ成長できてないというか、時計の針が止まっちゃっているというか。そういう奴だなぁと思います。あまり波風を立てることを好まず、マイペースに生きてきたであろう男。でも家族っていうものに対しては、諦めなのか憤りなのかはわからないですけど、色々抱えて生きてきて……でもそこに、真正面から向き合って解決しようとしてこなかった奴ですよね。で、そこに、この物語の始まりでもある「母の死」というのがきっかけで、ずっと隠してきた自分のコンプレックスである生い立ちを追い求めてしまう。それを探していく過程で、七海だったり色んな人たちと出会ってぶつかったりしながら、こう、やっと時計の秒針がカチッと動いたかな。という、瞬間を切り取っているような映画だなぁって思いますね。だからこの映画が終わった後の温人っていうのが、もうちょっと人に優しくなるのか……そういうのが楽しみになるキャラクターでしたね。

WI ちなみに、この針が動いた後の七海はどうなったら良いですか?

佐々木 そうですね。最後の方のシーンでもありましたが、
ちゃんと甘える事のできる人になってほしいなって思います。

星ガ丘ワンダーランド,佐々木希,中村倫也

おふたりは何度か共演されているという事もあり、とても打ち解けていて和やかな雰囲気でのインタビューでしたが、撮影中は距離のある役柄だったため、仲良くないんだぞ! という雰囲気で撮影していたそうです。後編では監督とのやりとりや現場でのびっくりエピソードをお届けします! (白鳥優香)

 

 

その日、母は雪の中に姿を消した―。赤い手袋を残したまま……。
20年後、予期せぬ母の訃報が閉ざされた過去を明らかにする。

星ガ丘駅の近くにある、今は閉園してしまった遊園地、星ガ丘ワンダーランド。駅の「落し物預り所」で働く温人は、落とし物の持ち主を想像しては似顔絵を描くことが日課だった。そんなある日、20年前に姿を消した母の訃報が届いた。かつて喜びにみち、きらめいていたワンダーランドで自殺をしたという。母の死をきっかけに、温人は離れ離れになっていた兄、そして義理の姉弟と出会うことになる。そして彼らが出会うとき、閉ざされていた過去が明らかになっていく……。

なぜ母は死んだのか___その思いの先に、想像もしなかった感動のクライマックスが待っていた。

 

中村倫也 新井浩文 佐々木希 菅田将暉  杏 市原隼人 木村佳乃 松重豊 

監 督: 柳沢翔
脚本:前田こうこ 柳沢翔
製作:「星ガ丘ワンダーランド」製作委員会
企画・制作:アルケミー・プロダクションズ
制作プロダクション:スタジオブルー 配給:ファントム・フィルム

http://hoshigaoka-movie.com

 

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