WI アラサーといえば、仕事の他に、「結婚」に対しても関心が高いと思うのですが、どうですか?
守屋 Oggi読者は、結婚する前に「自分の夢を叶えたい」って考えている人が多い気がします。結婚で仕事は辞めないけど、結婚の前に仕事である程度まで、自己実現しておきたい。それをクリアした先に、結婚があるような気がしてならないんです。というのも、結婚年齢の平均が33~34歳ぐらい。30歳から数年をどう過ごすか、それを提示してあげたら働く女性の心にリアルに届くんじゃないかなと。
WI 30歳からの数年が勝負ですね。ちょうど肌や体にも大きく変化が現れ始めるときですよね。
守屋 そうなんです。だから、“ビューティ”も強化したい。働く女性にとって、ビューティも欠かせない要素です。いくら素敵な服を着ていても、ボサボサ髪のノーメイクは、やっぱり魅力的じゃないですよね。それに、生活の中に積極的にいいものを取り入れたいと思い始める年代で、その努力も惜しまない。そんな人たちのために、ビューティの面からもフォローできたらいいなと考えてます。多少高額なモノににも投資できる年ごろなので、人気ライター・三尋木奈保さんのような方に出ていただき、素敵な先輩におすすめしてもらうのもひとつ。アラサーはビューティに関しては過渡期にいるので、いま手をかけていくことで未来の投資になりますしね。
WI 最後にちょっとだけプライベートな話を聞いてもいいですか? 守屋さんのストレス解消法を知りたいです。
守屋 お酒を飲むことも好きなんですけど(笑)、いちばんは“人と話すこと”。それが楽しいお酒の場であってもいいし、お酒がなくてもいい。あとは、料理。みじん切りしていると、無心になれるんです。得意料理は…酒のつまみ全般(笑)。でも定番がない。私、料理は常に新しい物を作っていたいんです。同じものを何度も作って人に出したり、自分で食べたりしないかな。
WI その新しい物をつくること、取り入れること好きな性格が、今後の『Oggi』にも生かされるということはありませんか?
守屋 料理は料理、雑誌作りとはやっぱり違いますよ(笑)。でも、新しい物をつくったり始めたりするときって、前の知識が役立つということはあると思うんです。それはどんなことでも。料理でいえば、好きな素材と調味料の組み合わせがあるように、取捨選択するとき、ベースとなるものを持っていること、知っておくのは大事ですよね。作ってみたら、「あ、やっぱり自分の好きな味だったな」とか「今日はアレの代わりにこれを使ってみよう」とか、軸がないとできない。軸があったうえで、いろんな物を入れていく。
WI おっしゃる通りですね。軸がないと物事はブレやすいですし。
守屋 私は新しいもの好きですけど、周りの人すべてがそうとは限らない。『Oggi』に関しては、いま優秀なスタッフがいるので、何か新しいことをやりたいと思ったときに、みんなに意見を聞いて、落としどころも見つけて、みんなで作っていくという感じですね。ひとつはっきり言えるのは、『Oggi』を「変えよう」と思ってやってるというより、自分が見て「面白い」と思ったものをつくっています。スタッフが考えているものを持ち寄って、それを反映させたページに仕上げていくことで、結果的に「変わった」ように見えることはあるかもしれないですけどね。
守屋編集長の根本にあるのは、「自分が見て『面白い』と思ったものをつくっている」ということ。そのスタートが、あの4人の専属モデルをロケで撮影した表紙だったのですね。2016年から、守屋編集長体制での本格スタートを切る『Oggi』。私もOggi世代より先輩ではありますが、同じ働く30代として、今後の『Oggi』が楽しみでなりません。(さとうのりこ)
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