池田エライザ、楓、堀田茜…CanCamモデルが注目されるのには理由があった!【編集長インタビュー】

WI 2016年の『CanCam』的なファッションの方向性について教えてください!

塩谷 まだ仮ではありますが……春からより働く女性向けに絞って、「TOKYOキレイめ」という、新しい軸をつくろうと思っています。『CanCam』のターゲットである「かわいくてキラキラしていて一生懸命な女の子」を掘り下げて、「読者のみなさんが2か月後に読みたいもの」をうまくつくっていきたいんです。もっとリアルなシチュエーションに寄った、わかりやすくて実用的なものにしたい。

 

WI 具体的なイメージはありますか?

塩谷 たとえば「やばい! 寝坊しちゃった!」という日は、やっぱりサッと着られて1枚で様になる「ワンピース」が必要。だからそんな便利でかわいいワンピースをたくさん見せたいし、「新人だから動かなきゃならないけど、かわいさも妥協したくない。だから会社の飲み会に着ていく服がわからない」「友だち同士のときに着ていく服はわかるけど、仕事のあとに彼に会う場合はどんな服を着ればいいのか」とか。「ショートパンツが動きやすいけど、職場ではNG」だから、ショートパンツの中でも丈やデザインがセーフなものをピックアップしてみたり。

 

WI ああ! わかります。1日でいろんなシーンがあるから、朝コーディネートしただけでは夜困ってしまうこととかって本当に多いんですよね。

塩谷 だから、もっともっと読者の子たちに会って、みんなが何を悩んで、どういったときに雑誌を求めているのかを知りたくて、そこから上がってきたものを企画にしていきたい。「そうそう! こういうときのことを知りたかったの!」って膝を打つような、そんな雑誌を目指したいんです。それが、いま私がいちばんやりたいこと。