“抱かれたいイケメン芸人”のクリスマス妄想デートがヤ、ヤバすぎる

伊村製作所,吉村卓也,伊藤直人

WI 吉村さんは、“抱かれたい芸人”に選ばれたってこともありますけど、モテ力高そうですね。

吉村 高いと思います。付き合ったら、彼女しか見えなくなるタイプなので、安心感を与えすぎてどうなんだろう……ってときもあります。でも、相手が安定を求めるタイプだったら、嫌われることはないですね。だけど、自分の中で、ある瞬間に「あ、なんか違う」って、急に冷めちゃうことはありましたけど(笑)。

伊藤 僕は、相手のダメな部分も愛せます。僕も「この人」って決めたら、その人だけ。でもだからって、“ニャンニャン”って感じには……なんかこの表現古いですけど(笑)、甘えたりとか、街で手もつなぎたくないですね。

吉村 なんで? 僕は、全然問題ない。むしろ手をつなぎたい。

伊藤 僕の腕を彼女がつかむ感じであればいいですけど。ちょっと後ろを歩く感じでね。

吉村 僕はそのほうが嫌だ。だって、男が上に立ってるみたいなパワーバランスが気持ち悪い。

伊藤 そこが逆なんだ! 僕、彼女に一歩後ろを歩いてほしい。

吉村 おまえ、女の子の「抱きしめて」も気づかないぐらい鈍いのに……。僕は絶対に自分が見えるところにいてほしい。だって、後ろを歩いててコケてもフォローしてあげられないし、見えないところにいるの不安だもん。

 

WI おふたりの女性に対する行動が見えてきたところで、クリスマスにまつわる話を聞きたいのですが、人生でいちばん最高のクリスマスの思い出を教えてもらえますか?

伊藤 クリスマスにいい想い出がないんですよね……。パッと思い浮かぶのは、中学3年生まで、うちといとこの家族の10人で、毎年ホテルのバイキングに行ってたというのが、いま考えるといちばん幸せなクリスマスだったのかも(笑)。中学のときに彼女がいたんですけど、彼女よりも家族を優先するみたいな。いまになってみれば、当時の彼女とは別れちゃってるわけだし、家族とご飯を食べたことが正解だったような感じもするし。理想の家族像とはまた違うんですけど、でもイベント事にちゃんと思い出があるっていいなって。だから自分が結婚して家族ができたら、クリスマスには、自分がしてきたように家族と過ごしたいなって思いますね。

吉村 僕は、中学生のころ、学校で仲のいい女の子がいたんです。彼女は新体操部で、全国大会までいけるようなレベルの子で、僕はそのころ、野球クラブに所属してました。クリスマスも遅くまで練習があったけど、たまたま帰りに、その子とバッタリ会ったんです。冬休みに入ってたので、ちょっと久しぶりに会う感じで。

伊村製作所,吉村卓也,伊藤直人

WI その偶然ってシーンで、すでに胸が高鳴りますね。

吉村 その子のことが気になっていたので、“クリスマスだし、これってチャンスじゃない?”って、そのとき思ったんです。彼女の家はすぐそこだけど、一緒にいたいなと思い、「ちょっと公園行かない?」と誘ったわけですよ。しかも、ダサいけど“ココア”でつったんです。「あの公園の自販機に、あったかいココアあったよね」って(笑)。

伊藤 甘酸っぱいね、ココアって。

吉村 公園に行って、ココアを買ってあげて、けっこう寒かったからココアであったまりながらしばらくその場にいたけど、何もできなかった。「好き」って言うことで関係性が崩れて、学校でしゃべれなくなるほうが辛いなとか考えちゃって。ココアを飲みきって、他愛のない会話を2つ3つしただけで、「帰ろうか」って言っちゃったんです。誘ったけど告白する勇気もないし、その場が辛すぎて。そしたらその子が、「家、遠いでしょ」って、自分が巻いてたマフラーを渡してくれたんですよ……もちろんマフラーを巻いて帰りました。それだけで、そのクリスマスが「最高だ」って思いましたね。

 

WI まるでドラマのワンシーンみたいですけど、その後、どうしたんですか?

吉村 年が明けて学校が始まったけど、人の目が気になって、3日間ぐらいマフラーを返せないままだったんです。だけど意を決して会いに行ったら、彼女がすごく素っ気ない。どうやら、クリスマスの後、冬休みの間に他の男子に告白されて付き合い始めたみたいなんですよね。結局その子とは、普通の友だち止まりでしたけど、公園でココアを飲んでいたあの瞬間が最高に幸せだったんですよ。本当、ドラマみたいな展開。でも当時の僕は、坊主でメガネの野球少年で、モテる要素ゼロっていう残念な感じでしたけどね(笑)。