お金のプロが同棲・結婚カップルのお悩みを解決! 結婚するとお金がもらえるって本当? いつ家を買うべき?

同棲や結婚で、ぶっちゃけお金ってどのくらいかかる?

お金のプロと一緒に、20代の同棲・結婚カップルのお金事情を大研究! そこから見えてきた令和のリアルと、プロのお金のアドバイスをまとめてお届け。しっかり読み込んで、大好きな相手と一緒に愛もお金も、豊かな未来を築いて♡

教えてくれたのは…

ファイナンシャルプランナー・川口幸子先生

〝欧米式のお金の教育〟を受けて、8歳から投資経験し、学費を捻出。銀行勤務を経てFP・金融コーチ、講演家として活躍中。金融教育にも力を入れている。

著書『FP歴30年の母が20代の娘に伝えたい 人生が変わるお金の話』(¥1,760/日本実業出版社)が幅広い世代にヒット中!

Q. 同棲や結婚をしたら、お金の苦労は増えますか? 不安で一歩踏み出せません(汗)

A. そんなに心配しなくて大丈夫! 同棲・結婚のタイミングでお金を整えればちゃんと豊かさも作っていけます

「人生の節目は〝お金にまつわること〟を立て直すのに絶好のタイミング。同棲・結婚は様々な選択肢を増やすので、家計を整えれば、夢を叶えつつ〝お金の安心〟も作っていけます。むしろ豊かになれるチャンスなんです!」(川口先生)

Q. 「結婚・同棲のタイミングでお金を整える」にはどうしたらいい?

A. 収入や支出、貯蓄をしっかり見直すために、ふたりの人生の目的から定めて

「人生に必要な額は、何を望み、どこにお金をかけるかで大きく変化。まずはふたりの希望をすり合わせ、大きなライフイベントにかかる額から費用を逆算。その額を貯められるようにお金の使い方を見直せば、お金が整いますよ」(川口先生)

\というわけで!/

夫婦の人生の“大きな支出ロードマップ”をCheck!

【ふたりで一緒に住む】約50万~100万円

パートナーの家に引っ越すだけならそこまでお金はかかりませんが、物件を新たに借りたり家具などを新調したりすると費用がかさみがち。余裕を持って予算を準備しておきましょう。

【プロポーズ・結納】約数万〜100万円

婚約指輪の平均価格は30万~50万円。婚約指輪の半額程度の〝お返しの品〟を贈るのが一般的です。これに両家顔合わせの食事会費用なども必要。

【ウェディング】約200万~400万円

式や披露宴の平均費用は300万円弱。ただ、規模やスタイルなどでかなり金額が変わります。結婚指輪は2本で30万円、新婚旅行は50万円が平均値。前撮りをするならその予算も確保を。

【妊娠・出産】50万円くらい

これは正常分娩の平均で、無痛分娩や個室利用などは費用がUP。妊婦健診&ベビー用品代も別途必要です。ただ「出産一時金」など国などからもらえる制度もアリ。

【ケガや病気】半年分の給料くらい

医療費は公的医療保険や高額療養費制度があるので心配しすぎなくてよし。でも、働けない期間があったときの生活費を貯蓄して備えて。

【家を購入】約数千万円

場所、マンションか一戸建てか、新築か中古か、土地も買うか…で費用が大きく変化。特に都心部の住宅価格は高く、現在も高騰中。ローンで購入する人が多い印象。

【子供の教育】約1000万~2400万円くらい

年々増加傾向にあり、公立のみでも1000万円、私立進学を希望すると2400万円ほどかかることも。

【子供の結婚】約数十万~数百万円

子供の式場代や引っ越し費用などを親が援助する場合、支払い方法や額によって、贈与税がかかるので注意すべし!

【親の介護】約毎月数万円

親本人の貯金や年金から支払うのが基本ですが、援助が必要な場合も。負担を軽減する制度もあるので調べて活用しよう。

【老後の生活】約3600万円

これは今の物価水準で考えた額。物価は緩やかに上昇するのが今の経済の自然な形。その波にうまく乗れるよう預金以外の「インフレに強い資産」も持って!


川口幸子先生がプレ夫婦&夫婦の悩みに全力回答!

細かすぎて人に聞きにくい、お金のお悩みは、まだまだありました! しっかり読み込んで、パートナーとの今後の人生を実のあるものに♡

Q. 結婚するともらえるお金があるって本当?(25歳・アパレル勤務)

A. 会社や自治体からもらえることも。詳しく調べてみて

「正社員や派遣社員の場合、職場や派遣元から「結婚祝い金」がもらえる場合も多いです。金額などは会社により異なるので就業規則などで確認を。また国や自治体が新婚世帯の新生活費用を補助してくれる「結婚支援金制度」もあり。条件や申請期間、実施がない地域もありますが、29歳以下の夫婦の場合最大60万円ほどもらえる可能性も! 自治体独自の新婚応援制度もあったりするので、入籍前にぜひチェック」

Q. 結婚後も、ずっとお財布を分けていていい?(27歳・通信関連会社勤務)

A. 分けていてもよいですが、共有口座は作っておきましょう

「夫婦のバランスもありますし、自分の貯金を持つことはリスク回避にもなるので、無理に一緒にしなくてよいでしょう。ただ、お金の管理のために、生活費用の共通口座を持ちましょう。夫婦で毎月一定額入れてそこから引き落としや支払いをすれば、使いすぎ防止に。そこに家計簿アプリを紐づければ、支出の見える化も簡単。お金の見直しもしやすくなります」

Q. 結婚したらいつ家を買うべき? ペアローンなら買えそうだけど…(29歳・商社勤務)

A. 無理に急がなくていいかも。また、ペアローンにはデメリット

「住まいは早く買って長く住んだほうが得とも言われますが、転職や家族構成の変化などで『動きたい』となったときにローンがあると困る場合もあります。20代の夫婦なら焦らなくていいかも。また、共働きの住宅ローンの組み方は大きく分けて3つ。それぞれメリット・デメリットがあるのでよく考えて選択して」

住宅ローンの組み方3タイプ

単独ローン(借入可能額は低め)

夫婦どちらかがローンを組むスタイルで、手続きがシンプルで手間が少なく、手数料もひとり分だけ。ただ借入可能額が他に比べて低く、住宅ローン控除もひとり分のみに。

収入合算(収入に差がある夫婦に◎)

単独で借りるより借入可能額が大きくなり、債務者がひとりなので諸経費もひとり分に。ただ、住宅ローン控除がひとり分、どちらか一方が連帯保証人になるなどのデメリットも。

ペアローン(より多く借りられる!)

夫と妻がそれぞれローンを組むので、借入可能額が増え、住宅ローン控除もふたり分に。ただ諸経費が高く、離婚しても各自の返済義務が消えないなどデメリットも多い。

Q. 20代夫婦の貯金と運用のバランス、何が正解?(29歳・エステティシャン)

A. 半年〜1年分の給料を常時貯金しておき、他は投資に回すのがオススメ

「毎月の貯蓄を『貯金3:運用7』とするやり方もありますが、運用は早く始めたほうがリターンが見込め、インフレリスクも低いので、今の時代は若いうちから運用にお金を回すのもアリかも。とはいえ何かあったときのために、ある程度の貯金を残しておいてくださいね」

Q. 民間保険って入るべき? 夫婦ふたりとも入っていません(26歳・教師)

A. 保険料が安い若いうちに入るのが◎。ただ最初は最低限でもOK

大きな病気・ケガの治療代や生活費をカバーできる最低限の保険だけは早めに入るべきですが、無闇な加入は家計を圧迫することも。ただ若くて健康なほうが保険料が安く、入れる保険が多いのは事実。夫婦生活にありえるリスクや変化に合わせて、賢く選択しましょう

Q. ふたりの老後のお金を貯められる気がしません(泣)

A. お金を運用すれば大きく増やせる! 早めに着手しましょう

「投資とは『お金自体に働いてもらうこと』。例えば〝頭金20万円、毎月2万ずつ積み立て投資〟した場合、年利4%だと40年後には2400万円ほどに! これはただ貯めたときの約2倍の額。年利が上がればそれ以上も期待でき、始めるタイミングが早いほどリターンが大きくなる傾向もあります。中でも節税効果のあるiDeCoとつみたてNISAは人気。ただ元本割れなどのリスクもあるので、そこは注意」

CanCam2026年7月号「同棲カップル&夫婦の“リアル家計簿”」より
イラスト/おおさわちか 構成/衛藤理絵 WEB構成/久保 葵
※すべて2026年5月6日時点の情報です。制度や法律など、内容は変更になる可能性があります。ご了承ください。