【同棲経験者に聞いた】同棲して、結婚or別れるの決め手は何だった?

結婚を考えているカップルは、結婚を決める前に同棲を挟むこともしばしば。でも実は、結婚の準備段階として同棲したつもりが、むしろ「同棲をきっかけに別れた」なんてケースも。その分かれ道は、いったいどこにあるのでしょうか。

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今回は、株式会社プラスエイトが20〜30代の同棲経験者1018名に行った「同棲経験者に聞く“結婚・別れ”の実態」に関する調査をもとに、結婚・別れの選択のリアルを徹底分析! すると、同棲中のお金のリアルや身だしなみはどこまで気をつける? など…注意すべきポイントが多数浮かび上がってきました…!

同棲中に見極めたかったことはなに? 1位は「結婚後もうまくやれそうか」

「同棲で見極めたかったことは?」という質問では、『結婚後もうまくやっていける相手かどうか(32.9%)』と回答した方が最も多く、『生活リズムやペースが合うか(30.5%)』が僅差で2位に。『毎日一緒にいてもマンネリ化せずに過ごせるか(21.5%)』と続きました。楽しいときだけ一緒に過ごすこともできる恋人関係とは違い、結婚生活は大変なときも協力が必須! 同棲を通じて、生活リズムや許容範囲の違いの問題など、あらゆる面から現実的に見極めていることがわかります。

また、長時間一緒にいる場合もマンネリしないかといった、長期的な関係性の変化を見極める人も多いようです。

同棲中のお金の負担は?

「同棲中の生活費の負担」についての質問では、『男性の方が多めに負担』と回答した方が36.1%と最も多く、『きっちり折半』が32.7%と続きました。男性が負担すると回答した人は10.8%おり、半数弱が男性の方が多め〜半額支払うと回答しています。一方で、『きっちり折半』と回答する人も約3割。デートの場面では、男性がおごったり、多く負担する文化が多く残っていますが…女性もキャリアを築くようになった今、いずれ結婚すれば家計も一緒になる以上、同棲では金銭面も対等を意識するカップルが多いようです。

また、結婚に至らなかったカップルの中では、女性側の負担割合がやや高い傾向も! 金銭的な負担は不満につながる割合が高め。だからこそ、早い段階から生活費のルールを明確にしておきましょう。

正直“ズレてる”と感じた、カップル間の価値観や生活習慣

「同棲中、生活習慣や価値観について、パートナーと一致していたか」という質問には、休日の過ごし方やお風呂に入る時間など、生活のテンポ感に関する面では一致しているとの声多め。一方、洗濯物の畳み方や掃除の頻度など、家庭によって異なりやすい、暮らしの基準に関しては違っていたと答える声が多いようでした。しかし、全項目において一致していたと回答する割合は、全体のうち7割にも満たない結果に。どのカップルも、さまざまな面で生活ギャップに直面していることがわかります…!

些細であるが故に、「わざわざ言い出すほどのことじゃないかも」と思ってしまうけど、「毎日だと生活のリズムが崩れる感じがしてちょっとストレスが溜まるな…」という事態に陥りやすいです。では、こうした価値観ギャップに対し、実際ストレスを感じた・モヤモヤしたと思う場面はどんなところだったのでしょうか。

みんなが同棲中にストレスを感じた・モヤモヤしたこと!

・お金の問題 買ってきたものを食べられる(岐阜県/20代/女性)

・休みの日の就寝、起床に大きくズレがあり相手がずーっと寝ているなどがとてもストレスになった(兵庫県/30代/女性)

・生活音が基本的にうるさい。くしゃみ、スリッパ、トイレットペーパーをカラカラするなど(千葉県/30代/女性)

・誰が何をするか、役割分担をお願いしたものが守られなかったとき。(千葉県/30代/女性)

・いつの間にか自分が母親のような存在になっていてとても嫌だった(新潟県/30代/女性)

・お皿を洗ってくれても皿の裏側に汚れが残っている、洗濯物の干し方が密過ぎて乾きが悪そうだったので結局後から手直ししてしまう(熊本県/30代/女性)

特に、皿洗いや洗濯など日常的な作業ほど「家庭ごとのルール」「自己流のこだわり」が出やすく、合わないもどかしさや不公平感につながりやすいんですね。また、役割分担や負担のバランスが崩れ、どちらかがどちらかの面倒を見ている感覚に陥ることも相手に踏み込みすぎない距離感や、ふとした配慮の積み重ねこそ、重要です!

同棲前後で変わったことは…「異性としての魅力」

「同棲後にパートナーが身だしなみや清潔感を気にしなくなったと感じたことがありますか?」という質問では、なんと男女ともに半数近くがあると回答! しかも、僅差ではあるものの、男性の方が女性よりも「気にしなくなった」と答える人の割合が多いよう。やはり女性の方が普段からデートの際はメイクや髪型をしっかりセットする人が多い分、家の中でリラックスモードの彼女と同棲前の外の姿にギャップを感じることが多いようです。

一方で、男性の身だしなみでは、眉やヒゲの手入れといった小さな変化に敏感になるケースが。素の面を出し合う同性では、こうした小さな身だしなみの油断が魅力減少につながってしまうのかも。自然体は関係は心地よいですが、いつまでも可愛く見られたい! 自慢の彼女でいたい! と思うなら、最低限の身だしなみと清潔感のキープは意識しておく必要がアリです。

同棲開始からどのくらいで身だしなみを気をつけなくなったと感じた?

前問で『ある』と回答した方に、「同棲開始からどれくらいで身だしなみや清潔感を気にしなくなったと感じたか」をところ、以下のような回答に!

『~半年未満(27.5%)』

『半年~1年未満(39.3%)』

『1年~2年未満(24.9%)』

『2年~3年未満(3.8%)』

『3年以上(4.5%)』

これによると、同棲から「半年~1年未満」で、慣れや安心感から身だしなみへの意識が緩んでくるパートナーが多いよう。生活の慣れと油断は裏表の関係。だからこそ、この期間は、自分でもよく注意しておくようにしましょう…!

具体的に、身だしなみを気をつけなくなったポイントはどこ?

男女ともに多かったのは、『オシャレに気を遣わなくなった』『眉毛・ヒゲなどの手入れをしなくなった』という声。寝起きから仕事終わりでクタクタな姿まで見せる同棲生活。常におしゃれに気を使った状態でいるのは、なかなか難しいですよね。また、『部屋着やパジャマがヨレヨレ』や『風呂キャンセル界隈になった』などは、実家や一人暮らしでは許されても、マメな人であれば一気に幻滅につながってしまうポイントでもあります。つい緩んできたかも、と思った時には、「今自分は、“恋人としての魅力”を保てているかな」「優しい言葉に甘えすぎてだらしなくなってないかな」と、立ち返ってみるのが大切です。

同棲しても恋人のような関係を保つためにできることは?

男女ともに「言葉で気持ちを伝える」ことが大切と答える人が最も多い結果に! 続いて、「思いやりや気遣い」「会話やスキンシップを意識的に保つ」など、正面からのコミュニケーションを重視する声が高いことがわかります。また、男性相手には、女性は「一人の時間を尊重してあげる」ことの重要性が目立ちます。男同士で遊びに行ったり、趣味に時間を使うことを肯定したり、ゲームに没頭する時間を邪魔しないであげたり、自分とは異なる時間の使い方も尊重してあげることが大事なようです。


同棲が長くなってくると、相手に「家族のような安心感」を抱くようになることも少なくありません。それはとてもいい関係性を築いていると言えますが、同時に振る舞いや身だしなみに油断を生んでしまうことも。今回は、起こりやすい価値観ギャップや、中でもモヤモヤしやすいポイント、油断しやすい時期など、あらゆる同棲のリアルをお伝えしました。今同棲中の方は、一度自分の振る舞いを振り返ってみたり、これから同棲を始める方は、先に相手と話し合っておいたりするとよさそうです♡ (Ami)

情報提供元/プラスエイト