サステナビリティの意識が高まる今、ファッションの世界でも“古着”が人気上昇中!
最近では、新品の服と同じように古着を選ぶ人も増え、「新品か、古着か」という境界があいまいになりつつあります。個性あふれる古着を取り入れれば、時間やお金をかけずに、簡単にこなれ感やオリジナリティを出せるのも魅力。そんな理由から、古着は若者だけでなく大人世代からも注目を集めています。
とはいえ、「自分に似合う古着がわからない」「子どもっぽく見えないかな…」と、大人女性にとっては少しハードルが高いと感じることもありますよね。
そんな“大人の私たち”にこそ手に取ってほしいのが、10月23日(木)に株式会社Gakkenから発売された、ファッションジャーナリスト/ディレクター・宮田理江さんの書籍『古着ひとつでおしゃれになります』。
長年ショップスタッフやバイヤーとして世界中のモードを見てきた宮田さんが提案するのは、手持ちの定番服と古着を組み合わせた「古着ミックスコーディネート」。
本書では、初心者でもトライしやすいアイテムの選び方から、カフェ女子会・オフィス・デート・旅行などシーン別の着こなし、さらにお気に入りを長く愛用するためのメンテナンス法までをわかりやすく紹介しています。
「古着って難しそう…」と思っていた人でも、読むだけでおしゃれがさらに楽しくなる“大人の古着バイブル”です♡
この本は、こんな人におすすめ!
・少し前に好きだった服が、しっくりこない
・人と被らない、自分らしいおしゃれがしたい
・こなれ感の出し方がわからない
・定番服ばかりで無難になりがち
・クローゼットで眠らせたままの服を活用したい
そんな気になる中身を、少しだけご紹介します。
Part1 なぜ、「古着」なのか?
◆時を重ねた“味わい”が、大人のおしゃれに深みをくれる
本書の冒頭で語られているのは、「古着とはなにか?」という基本の考え方。古着=ヴィンテージだけではなく、ユーズド品やおさがり、さらにはクローゼットに眠る自分の服も含めた“広い意味での古着”として紹介されています。
宮田さんによると、古着をおすすめしたい理由は次のとおり。
・同じものがほとんどない「一点物」だから、種類が多彩で選ぶ楽しみが奥深く、人とかぶりにくい
・時を経て生まれる“味わい”が、自然な抜け感やこなれ感を演出してくれる
・たった1枚加えるだけで、全体のムードを変える“差し古着”効果がある
つまり古着は「自分らしさ」を表現したい大人にぴったりのアイテム。新品では出せない穏やかでノスタルジックな雰囲気が、着る人の個性をやさしく引き立ててくれます。
★古着の魅力
・見えないところまでこだわったデザイン
・思ったよりも割安で、賢いおしゃれの選択肢
・どの服にもストーリーがあり、セレンディピティを楽しめる
・サステナブルで環境にやさしい
・自分好みに着こなせて、カスタマイズも自在 …ほか
Part2 大人の楽しい古着ミックス
宮田さんは「大人の古着ミックス成功のコツ」として、次のポイントを挙げています。
・基本は新旧レイヤードで手軽に抜け感を出す
・古着は「1点だけ」取り入れる
・シンプルな装いにスパイスをプラス
・小物・アクセサリーでムードチェンジ
・タイムレスな「柄」はなじみやすい …ほか
ビギナーでも取り入れやすいおすすめアイテムは、スウェットシャツ、デニムジャケット、デニムパンツ、柄ブラウス、柄スカート、ニット、ツイード&CPOジャケットなど。
まずは“ひとさじのヴィンテージ”を意識して、手持ちの服にひとつ古着を加えてみるところからスタートすると、簡単にこなれ感が出せるそうです。
◆「古着デニム」おすすめコーデ
右:小さなドット柄ワンピに、あえて古着のデニムジャケットをON。甘さがほどよく中和されて大人のバランスに。オーバーサイズを選んで袖をラフにまくり、抜き襟(襟を少し後ろにずらして着ること)でほどよく着崩せば、女性らしい抜け感が生まれます。
仕上げにカチューシャや華奢なアクセをプラスしたら、上品さを感じられるカジュアルスタイル完成♡
左:万能なストレートデニムを古着で取り入れ、レースやシアーのスカートをレイヤード。スカート×色落ちデニムのギャップで、甘さとラフさを絶妙にミックス! 春夏はTシャツで軽やかに、秋冬はゆるニットでこなれ感をプラス。一年中楽しめる、おしゃれ格上げレイヤードスタイリングです。
◆セルフヴィンテージの着こなしテク
柄ワンピースやひざ丈スカート、セレモニージャケットなど、しばらくクローゼットに眠っていた“自分アーカイブ”を発掘して、セルフヴィンテージで新しいおしゃれを楽しむのもおすすめ。懐かしのアイテムが、タイムレスな雰囲気で今のコーデにもすっとなじみます。
右: レースやチュール素材のひざ丈スカートは、デニムパンツに重ねてレイヤードを楽しんで。透けない素材ならロングブーツを合わせても◎。
ボトムに存在感があるぶん、トップスとシューズはシンプルにまとめると上品かつ洗練された印象になります。
左: セレモニーで着て以来しまっていたノーカラーの上品ジャケットは、ハンサムなチノパンを合わせてフレッピー風に仕上げると新鮮! もう少しラフに大人カジュアルを楽しみたい日は、ストレートデニムを合わせて抜け感をプラス。
Part3 古着の探しかた
◆アウター・レザー・靴・アクセは高コスパのお宝アイテム
古着を選ぶとき、どんなアイテムを選ぶとお得かご存じですか? 宮田さんのおすすめはアウター・レザー・靴・アクセサリー。新品だと高価になりがちなアイテムも、古着なら割安で手に入ることが多く、程よい経年変化がむしろ魅力になります。
なかでもアウターはお買い得アイテムの宝庫だそうで、仕立てや生地、ボタンなど、どれをとっても量産服とは別物。宮田さんも古着で手に入れたアウターをいくつも愛用中で、「新品で買ったらいくらになるんだろう?」と考えるだけでワクワクするそう。レザーアイテムも、新品なら数万円は軽く超えるものが、古着なら状態の良いもので1万円前後から見つかったりします(ハイブランドを除く)。
また、革靴やブーツも狙い目とのこと。履きジワや多少のすり減りはありますが、お手入れすれば長く使えます。サイズが合えばラッキーという“出会い感”も楽しみのひとつ。パンプスは横幅や甲のサイズが合わないことが多いのに対し、ブーツは比較的フィットしやすいそうです。
そして、コスチュームジュエリーやネックレス、イヤリング、ブローチなど、手仕事のぬくもりを感じられるアクセサリーも1点物が多くおすすめ。お手入れ次第で長く愛用でき、身に付けるたびに「買ってよかった」と実感しやすいもの!
ご紹介した他にも、シーン別のコーディネートアイデアや、古着のメンテナンス法、お気に入りの1着の探しかたなど、「古着」を楽しむための情報がぎゅっと詰まった1冊。続きや詳しい内容が気になる方は、ぜひお近くの書店でチェックしてみてくださいね!

『古着ひとつでおしゃれになります』/宮田理江
定価:1,650円(税込)
発売日:2025年10月23日(木)
判型:四六判/176ページ
電子版:同時配信
ISBN:978-4-05-802536-9
発行所:株式会社 Gakken
学研出版サイト:https://hon.gakken.jp/book/2380253600
ファッションジャーナリスト/ファッションディレクター。
多彩なメディアでコレクショントレンド動向をはじめ、着こなし解説やスタイリング指南を発信している。複数のファッションブランドの販売員(店長)としてキャリアを積み、バイヤー、プレスも経験。自らのテレビ通販ブランドもディレクション。国内外の最旬モードや注目トレンドから、ヴィンテージ風のタイムレスな装いまで、時代やテイストを自在にミックスする着こなしが得意。今の時代ならではの「自分流ミックスコーディネート」を提案している。
著書に『おしゃれの近道』、『もっとおしゃれの近道』(ともにGakken)がある。趣味は国内外のヴィンテージ・古着店めぐり。毎日ファッション大賞選考委員、Yahoo!ニュースエキスパートを務める。
HP:https://riemiyata.com
Instagram:@i_am_riemiyata





