今川焼き?回転焼き?大判焼き?「このスイーツ」をどう呼ぶか調査してみたら…

あなたは「コレ」、なんと呼びますか?

実はこのスイーツ、掘れば掘るほど面白い文化の違いが見えてくるんです。見た目は同じでも、「今川焼き」「回転焼き」「大判焼き」など、呼び名は地域や世代によってさまざま! 自分にとって当たり前の呼び方が、別の地域では通じなくて驚いた経験を持つ方も少なくないのではないでしょうか。

今回は、株式会社豊吉による「今川焼き・回転焼きなどの地域呼称と味の好み」に関する調査をもとに、“呼び名の違い”が話題になることも多いこのスイーツをを徹底分析! 実際にどんな味が好まれ、どのようなシーンで楽しまれているのかまで、一挙ご紹介します。

「今川焼き」?「回転焼き」?呼び名の違いから見える地域文化

「このスイーツの呼び名」について尋ねると、『今川焼き(35.1%)』が最も多く、次いで『大判焼き(27.3%)』『回転焼き(23.8%)』という結果に!

また、普段使う名称に加え、他にどのような呼び名を知っているかについても、『今川焼き(56.8%)』『回転焼き(47.9%)』『大判焼き(44.8%)』が挙げられました。

全国的には「今川焼き」と呼ぶ人が最も多く、続いて「大判焼き」や「回転焼き」が主要な呼び方なんですね。

一方、「蜂楽饅頭」など特定地域に根付いた呼び方もあり、地域性が色濃く反映されています。実はこうした呼び名には、企業名や地域ブランドと結びついた文化的背景を持っていることが多いんです。呼称の違い自体が、その地域の生活文化や歴史を象徴しているんですね…!

筆者が非常に驚いたのは、「おやき」という呼び方がランキングにないこと! どうやらこれは北海道の呼び名だそうで、標準語だと思っていた呼び名がまさかのランキング圏外という結果に…! みなさんの慣れ親しんだ呼び方はランキングにありましたか? 

どこで買う? 頻度は?

次に「このスイーツをどれくらいの頻度で食べているか」という質問に対しては、『年に数回(46.3%)』が最多で、『年に1回以下(30.8%)』『月に1回(11.5%)』と続きました。

日常的に食べるというよりも「見かけたらつい買ってしまう」ような、お楽しみとして親しまれている様子がうかがえます。特に「年に数回」が最多であることから、季節限定の出店やお祭り、ふと立ち寄った売り場など、偶然の出会いがきっかけになるケースが多いよう。たしかに、出かけた先で生地や餡の甘い匂いがふわ〜っと漂ってきたら、思わず買ってしまいたくなる…!

続いて、「このスイーツをどこで購入することがあるか」と尋ねたところ、購入場所として『スーパーやコンビニ(47.6%)』『デパ地下や百貨店(33.0%)』『商店街の菓子店・個人店(27.5%)』が多く挙げられました。

最も多かったのは「スーパーやコンビニ」で、手軽に入手できる点が消費者に支持されている一方で、「デパ地下や百貨店」「商店街の個人店」など、少し特別な場所でも選ばれています。

【粒あん強し!】あなたのお気に入りの味は?

「このスイーツの中で最も好きな中身」については、『粒あん(黒)(49.7%)』が最も多く、次いで『カスタードクリーム(23.0%)』『こしあん(黒)(13.7%)』と続きました。

粒あん(黒)が約半数の支持を集めた背景には、「=あんこ」という昔ながらのイメージがいまなお根強いことが想像できます。一方、第二位には3位に10%近くの差をつけて、『カスタードクリーム』が。意外な結果ですが、変わり種のバリエーションにも一定の支持が集まり、伝統と多様性が共存する魅力があらためて浮き彫りになりました。

では、年代によってこうした結果に違いはあるのでしょうか?

なんと、60代では約8割が『粒あん(黒)(78.7%)』と回答しており、圧倒的な支持を集めました! 年代が上がるとともに、“王道の粒あん”の支持率も上がるのが面白い。20代では『カスタードクリーム(32.3%)』が粒あんを越して最も多く、30代でも『粒あん(黒)(36.2%)』に迫る『カスタードクリーム(32.4%)』の支持が見られました。

若い世代ほど洋風やクリーム系の中身に惹かれている傾向が見られ、世代によって「定番」とされる味の感覚に違いがあることが明らかに。

では、お店によって異なる中身や生地の仕上がりでは、どのような特徴が好まれているのでしょうか。

「このスイーツのどんな特徴を好んでいるか」についての質問には、『中身がたっぷり入っている(69.4%)』が最も多く、『生地がもっちりしている(54.0%)』『皮がしっとりしている(22.6%)』が次ぐ結果になりました。

多くの人がこのスイーツに「中身の充実感」や「生地の食感」といった“食べ応え”や“満足感”を重視していることがわかります。また、生地の好みで見ると、どちらかといえば『パリパリ』派よりも『もちもち』『しっとり』といったやわらか食感が好まれているよう。

このように好みが分かれる中で、特定のお気に入りのお店の有無について、『具体的に決まった店がある(20.1%)』『なんとなくお気に入りの店はある(27.0%)』と答えた割合を合わせると約半数。多くの人が味や食感に対するこだわりを持ちつつ、自分の好みに合う店をなんとなく意識して選んでいることがうかがえます。

一方で、『まだ出会えていない(16.8%)』『特にこだわりはない(36.1%)』という声も。ふらっと立ち寄る場面で購入する人が多いだけに、まだお気に入りを模索中の人も多いことがわかります。

あんこだけじゃない!今後食べてみたい中身ランキング!

ここでは、特定の一種類に人気が集まるというよりむしろ、幅広い味に好みが分かれる結果になりました。和と洋いずれかに偏ることなく、『さつまいもあん』や『抹茶&あずき』といった和の素材のみならず『クリームチーズ』も大人気。お団子やチーズケーキ、中華まんなどでも見られる人気の味が、ここでも変わり種として人気を集めました!

一方、『既存の味がいい』というこだわりさんも1/4の割合で存在し、新しさと安心感のバランスが求められている様子がうかがえました。

【粒あん派が最多】それでも広がる「新しい味」への期待

この調査からは、年代・地域別に楽しみ方や呼び方の違いが読み取れ、単なるこのスイーツの嗜好を超えて、文化的な違いが見えてくる結果になりました!

呼び名ひとつをとっても、「今川焼き」「大判焼き」「回転焼き」と地域ごとに多様な呼称が存在。中身の人気では『粒あん(黒)』が圧倒的支持を集めつつも、『カスタードクリーム』などのバリエーションにも関心が高く、世代によって求める味が大きく変わっていました。

今後食べてみたい味としては『さつまいもあん』『クリームチーズ』など、和洋問わず多彩な味が人気。こうした味が増えるのを乞うご期待です。

食感では「もちもち」「しっとり」といった柔らか系が好まれる傾向にあります。また、頻度では年に数回食べると答える人が最も多く、普段から購入するわけではないけど、見かけたらついつい買ってしまう、根強い人気スイーツだということも明らかになりました♡


こんなに「今川焼き」を語っていたら、ついつい久しぶりに食べたくなってきた…! という方もたくさんいるのではないでしょうか。7月・8月はいよいよ、花火大会やお祭りが全国各地で開かれる、夏本番です。屋台や出店で「今川焼き」を偶然見かける頻度も高くなって、気軽に購入できるのが楽しみですね♡ (Ami)

情報提供元/株式会社豊吉