新生活が始まり、しばらく経ちましたが皆さんは新生活には慣れてきましたか?
新しい出会いは新鮮でわくわくする反面、慣れない故にコミュニケーションが取りづらく沈黙が怖いと思っている人もいるのではないでしょうか?
さて今回は株式会社Preplyが世界21か国29,538人に行った調査をもとに、沈黙について見ていきます。
日本人は意外と沈黙に強い?
予期せぬタイミングでやってくる「沈黙」。一瞬であればあまり気になりませんが、長く続くとやっぱり気になる人も多いはず。そこでまずは「予期せぬ沈黙から気まずさを感じるまでの時間」について調査してみました。
世界の平均は約6.8秒。続いて国別に見ていくと予期せぬ沈黙で気まずさや不快感を感じる人が多いのは「ブラジル」で、実に85%の人が気まずさを感じるということが明らかになりました。陽気な人が多いイメージのブラジル。活発で途切れない会話を好む人が多いのかもしれませんね。
一方で、日本は「沈黙で気まずさを感じにくいグループ」にイン。気まずさや不快感を感じると回答したのは79%と少なくない数字ですが、気まずさを感じるまでの秒数は7.8秒と、比較的長いことがわかります。
沈黙は、相手の話にじっくり耳を傾けたり、思慮深く考えたりする姿勢として、ポジティブに受け取られることもあります。文化的背景でも沈黙に対する価値観は変わってきそうですね。
最も恐れている沈黙のシチュエーションはこれ。
沈黙はシチュエーションによっては自然に受け入れられるものですが、場合によっては気まずさに繋がってしまう事も。そこで続いては「最も恐れている沈黙シチュエーション」を調査。先ほどのランキングで最も沈黙がニガテだったブラジルの結果と共にお届けします!
日本とブラジルにおける「沈黙」に対する感じ方には、文化的な違いがはっきりと表れる結果になりました。
まず日本で最も気まずく感じる沈黙のシチュエーションは「見知らぬ人との何気ない会話」(36.0%)で、続いてが「初デート」(28.7%)という結果に。日本では、相手への気配りや「空気を読む」ことが大切にされているため、まだ距離のある相手との沈黙が特に気まずく感じられる傾向があります。
一方で、ブラジルでは「人前で話す時」(47.7%)が特に割合が高く、公の場という緊張感が高まる場面での沈黙が特に恐れられています。ブラジルでは感情を素直に表現し、人とのつながりや自己表現を大切にする文化があるため、沈黙が「自信のなさ」や「場を盛り上げられていない」と受け取られることを避けたいという意識が働くのかもしれません。
誰との会話で一番の気まずさを感じる?
では、誰と沈黙になると気まずさを感じやすいのでしょうか?ここでも日本とブラジルの結果を比較してみてみましょう。
1. 職場(上司・同僚)との沈黙の気まずさ
両国とも、上司との沈黙は気まずさを感じやすいようですが、日本の方がその割合が若干高いことがわかります。
日本の職場文化は、上下関係を強く意識する傾向に。だからこそ上司との会話の中で沈黙があると、どこか気まずさや不安を感じやすいのかもしれません。
一方、ブラジルでも上司との沈黙を気まずく感じる人は多く(39.7%)、上下関係においてもフレンドリーさを保ちつつ、会話を絶やさないことが重視されているのかも?
2. 知らない人との沈黙
ブラジルでは圧倒的に、知らない人との沈黙を気まずく感じることが分かりました(51.7%)。ブラジルでは、見知らぬ人にも積極的に話しかける人が多い傾向にあり、ちょっとした雑談を交わすことが日本より多いのかも。沈黙が続くと、「冷たい人だな」と感じられがちなため、会話を続けることが礼儀として重要視される可能性があります。
一方、日本では「知らない人とはあまり話さない方が無難」という考えが根強くあります。公共の場では、見知らぬ人と目を合わせても会話を始めることは少なく、沈黙自体がそれほど不自然に感じられません。これも文化的な背景が影響していそうですね。
3. 恋人・友人との沈黙
ブラジルでは、恋人との沈黙が気まずいと感じる割合が日本の約2倍であることが判明。ブラジルでは積極的に愛情表現をする人が多いため、沈黙は関係が冷めていると受け取られやすいのかもしれません。
一方、日本では「親しい間柄なら沈黙も心地よい」と考える傾向があります。例えば、デート中に静かなカフェで一緒に過ごしながら、お互いに本を読んだり、スマホを見たりすることも! 恋人同士でも、会話がない時間を自然なものとして楽しむことが多い印象です。
4. 家族・義理の家族との沈黙
日本では、親族関係にも「適切な距離感」が求められます。特に遠い親戚(36.8%)や義理の家族(33.8%)とは礼儀を意識するため、沈黙が気まずくなりがちです。一方、近い家族(8.2%)との沈黙はそれほど気にならないのも特徴の1つ。親しい間柄なら無理に会話をしなくてもいいという価値観があるため、リビングで各自スマホを見たりテレビを眺めたりする沈黙も、日本では自然なものとされています。
ブラジルでは、遠い親戚(27.8%)や義理の家族(15.4%)との沈黙に気まずさを感じる人の割合は、日本と比べて明らかに低い結果に。ブラジルは形式や礼儀よりもフランクな関係性を重視する文化であることが関係していそうですね。
日本人は案外沈黙に強いとわかった今回の調査。皆さんは共感できましたか? それとも意外に感じましたか?
沈黙は必ずしもネガティブなものではありません。シチュエーションによっては逆に良い効果をも生み出すものにもなることも! 沈黙を使いこなし、良いコミュニケーションにつなげていきましょう◎ (おだかれん)
情報提供元/オンライン英会話レッスン Preply(プレプリー)