1.母と娘の距離が近すぎる社会背景やライフスタイル
今のアラサー世代の女性は、少子化や核家族化の影響で、母娘関係が密接な傾向にあります。さらに晩婚化で、30代以降もそのままの距離感が続きやすい状態に。
その密接な仲のままだと、娘が結婚&出産しても、母が娘の子育てサポートをする場合に依存や干渉が生まれ、互いにコントロールしあってしまう、というケースも……。
2.母が娘に「自分の希望を託す」世代
母が今の娘たちと同じ20~30代だった1990年代は、比較的専業主婦世帯の割合が高かった時代。そのため、母親の中には仕事での自己実現が不十分だった……という方がいる可能性も。その場合、母親が無意識のうちに、娘に自分の希望や理想を託してしまい、娘世代が重い、苦しい……ということもあるようです。
3.母が成長できていない
特に、母親が社会にもまれることなく、専業主婦として家の中で守られて過ごしてきた場合に多いのがこのケース。社会的な経験値が低く、成長が停滞し、感情論に走りがちなところがあります。その母親に対して娘が社会人経験豊富で論理的思考ができている場合、衝突しやすくなってしまうのは避けられないことなのかもしれません。
4.幼少時代の母娘関係
やはり、三つ子の魂百まで。子育て下手な母親と、育てにくい娘など、生まれもっての相性が、幼少期や成人期以降の母娘関係をこじらせてしまう場合があります。さらに、幼少期の愛情不足や、兄弟姉妹間で母親の愛情の偏りを感じてしまうと、アダルトチルドレン傾向になることも……。これは、近年増加しています。
「思い当たる!」という方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方のために、『Domani』8月号本誌では、さらにそんなこじらせてしまった母娘関係を「どこでも一緒型」「母が重たい型」「母が反面教師型」「過去を引きずり型」の4タイプに分けて、さらに詳しい解説や対処法を紹介しています。「あ、私、これかも……」と悩んでいる方は特に、是非チェックしてみてくださいね。(後藤香織)
【あわせて読みたい】
※「お前の顔を気にしているのはお前だけ!」『嫌われる勇気』の言葉がしみる