突然ですが皆さん、今の職業に満足していますか…?
今回は株式会社R&Gが「転職経験のある女性340人」に行ったアンケートをもとに「女性の転職」について見ていきます。冒頭の質問で「ドキッ」としたみなさんは必見です! それでは見ていきましょう。
どうして転職に踏み切ったの?
まずは皆さんの「転職理由」を聞いたところ…
「人間関係が悪かった」が1位にランクイン。こちらには10代~50代までの幅広い年代からの声が集まりました。そして2位には「仕事量・残業が多い」、3位には「収入面での不満」と続きました。
結婚や出産といったライフステージの変化にともない、「残業が多すぎる仕事は困る」と感じている女性も数多くいるようですね。さて続いてはそんな女性のリアルな声をひとつずつ見ていきましょう。
<1位 人間関係が悪かった>
- 上司のパワハラやモラハラが酷かった。職員が有給休暇を取る時は必ず機嫌が悪くなり、「私が若かった頃はそんなもの取らせてもらなかった」等と毎回嫌味を言われたり、子育てのことやプライベートな部分にズカズカと入ってきたりした。
- 職場にずっと馬の合わない先輩がいて、耐えながら働いていたものの、誰かのミスを私がやったと言って吹聴されたことで限界が来たから。
- 女性の先輩・同僚との関係性に疲れた…。
人間関係が悪い職場だと、仕事のモチベーションが下がったり業務効率が落ちてしまったりします。例えば「新人として入ったのに、先輩が意地悪で仕事を教えてもらえない」といった状況だと、入社早々に心がくじけてしまうことも…。
<2位 仕事量・残業が多い>
- 勤務時間が長い上に不規則であり、体力的に辛かったため。
- 業務量が増えているのに対して、マンパワーは増員がないまま仕事量ばかりが増えてきて、心身ともに持たないと思ったことが一番の要因。
- 残業が多く、子供のお世話がおろそかになった。
「深夜まで残業」「仕事量が多すぎて心身ともに疲弊した」といった体験談が多く寄せられました。人手不足が常態化していたり、負荷が考慮されていない業務分担が続いたりすると、転職を考えるのも致し方ないこと。
<3位 収入面での不満>
- 給与が安く、昇給額も微々たるものなため金銭的な不安を感じた。
- お給料と仕事内容がつりあわなかった。
- 年収が低い業界だった。
仕事とお金の話は切り離せません。「今の収入が少ない」という人もいれば、「昇給の見込みがない」という人もいました。昇給する見込みがないと、「将来、このままで大丈夫?」と、不安を覚えてしまいますよね。
<4位 ライフステージの変化>
- 離婚をきっかけに手に職をつけたいと思いました。全国どこでも場所を選ばず、年齢を重ねても続けられる仕事を目指しました。
- 子育てがあり融通のきく会社へ転職しました。
- 結婚、出産しても働き続けたかったから。以前の職場は早朝、深夜も含めたシフト制だったので、仕事を続けるのは難しいと感じました。
ライフステージの変化とは、「結婚」「出産」「子どもの進学」「離婚」などのこと。ライフステージが変わる前から勤務している会社では、「出産を経ての職場復帰」「子どもの状況に合う時短勤務」ができないこともあるようです。また結婚時に引越しをして、「通勤できないので退職・転職」という選択をした女性も多くいました。
<5位 仕事内容を変えたい・今の仕事が合わない>
- 今後ライフスタイルが変わっていっても続けられるような仕事にかわりたいと思ったので。
- 違う職種も経験してみたかった。若いうちに、色々な体験もしてみたかった。
- 新卒で入社した会社に面白みを感じられなかった。
「他の仕事に興味が湧いた」「色々な仕事を経験してみたい」といった前向きな転職理由から、「今の仕事が面白くない」というものまで。一度やってみないとわからないので、気になるなら一歩踏み出してみるの、アリです。
<6位 スキルアップ・キャリアアップしたい>
- 事務職をしていたが、このままずっと勤めても、何もスキルが身に付かないなと感じたため。
- 仕事内容が簡単で物足りないと感じたので。
- 金融分野の知識や領域をもっと深堀りしたくなった。
「スキルを身につけないまま、年を重ねていいのだろうか」と危機感を覚え、転職を決意した女性も。自分の能力に対して仕事が簡単すぎたり、スキルを必要としない単純作業だったりすると、やりがいを持てず仕事が物足りなく感じてしまいますよね。
<7位 体調を崩した>
- 夜勤で体調を崩してしまったため。
- ストレスを感じ毎日吐き気あったり溜息が出たりイライラすることが多くなり家族にも悪影響だと感じたから。
- 腰を痛めて体力的に辛くなったから。
夜勤などの不規則勤務や過労、人間関係のストレスが原因で、体調を崩してしまうこともありますよね。しかし体調を崩すほど心身にストレスがかかる職場であれば、早めに転職を視野に入れてみるのもオススメです。
転職先を決めるときに重視したことは?
さまざまな転職理由が寄せられましたが、それではいざ「次の転職先」を決める際に、どんなことを重視したのか聞いてみました。その結果がコチラ。
1位は「満足できる収入(73人)」。2位は「通勤しやすさ・希望の勤務地(62人)」、3位「仕事内容が合っているか・希望の職種か(60人)」となりました。
転職理由の第一位は「人間関係」でしたが、転勤先を選ぶ際は「収入面」を意識した人が多数! 結局のところ、人間関係の良し悪しは入社してみないとわからないもの。だからこそ、入る前からわかる待遇面に重きを置く人が多いようですね! それでは今回もリアルな声を見ていきましょう。
<1位 満足できる収入>
- 現在の収入よりも、収入が多くなるかどうか。
- 給与の額もさることながら、年1回の昇給があるか。
- 生活に必要なお金が欲しかったので、お給料で決めました。
収入を軸に仕事探しした人が最も多いという結果に。「能力に見合った収入を得たい」「キャリアアップ転職したい」といった人のほか、前職の年収が少なすぎて収入アップしないと生活が苦しい人もいたようです。
収入を軸に仕事探しする場合は、月給だけではなく「手当」「賞与」「昇給制度」についても調べておくのがオススメです!
<2位 通勤しやすさ・希望の勤務地>
- 勤務先が自宅がある市内で、通いやすいところ。
- 通勤に便利な場所であり、さほど時間が掛からない事を最重要条件にしていました。
- 通勤時間があまりかからないところ。
転職理由には「職場が遠い」というものはありませんでしたが、意外と皆さん重視していたのが勤務地。自宅と職場の距離が遠すぎると、通勤だけで疲れてしまいますよね。朝も早いし、帰宅にも時間がかかる…ぶっちゃけ、職場が遠いことはかなりのデメリットと感じる人も多いでしょう。子育て中だとさらに、できるだけ自宅や保育園から職場が近いほうがいいですよね。
<3位 仕事内容が合っているか・希望の職種か>
- 接客の仕事が好きだったため、接客ができる仕事を探しました。
- 外回りや、外部の会議の臨席等、外に出向く仕事がなく、内勤のみであることを重視しました。
- 自分が興味のある業界であること、営業職ならインセンティブがあること。
「やりたい仕事か」「苦手な業務ではないか」「やりがいを感じられるか」「経験や能力を活かせるか」などは仕事選びの重要なポイント。やりたい仕事が明確になっていることで、面接などでも熱意をアピールしやすいもの。迷っている方は、やりたい仕事や向いている働き方を探すオンラインツールなどを試しに使ってみるのもアリ。
<4位 休みが多い・取りやすい>
- 有給休暇の取得のしやすさ。
- 子育て中なので、急遽の時にお休みを取りやすいかという事を重視しました。
- 休みがしっかりと取れるところを重視しました。
休日の多さも、転職先選びの重要な要素のひとつ。正直、休日が少ないと疲労の回復やリフレッシュができませんよね。また、子どもの体調不良の際に気兼ねなく休める職場を望む人も多くいました。
<5位 残業がない・少ない>
- 定時で帰れる場所であるか
- 残業ができるだけ少ない職場であることをもっとも重視。
- 子育て中だったので、残業がなく定時に帰れるところ。
こちらも気になる人も多いであろう「残業」。残業が多すぎると体調やプライベートに影響することから、残業の有無を重視して転職先を探した女性も多数いました。
<6位 人間関係がよい・職場の雰囲気が良い>
- 職場の雰囲気がギスギスしていないこと。
- 雇用主やスタッフは感情的にならないタイプか、周りの顔色をうかがわずにのびのび働ける雰囲気か、を重視しました。
- 人間関係が良さそうかどうか、職場の雰囲気をよく観察しました。
人間関係が原因で転職を決意した人が、「次は人間関係のいい職場に転職したい!」と考えるのは必然的なこと。入社前に人間関係を見極めるのは難しいですが、「企業口コミ」や「離職率」をチェックすることで、悪質な人間関係やハラスメントがないかはある程度予想できるので、ぜひ確認してみてくださいね。
<7位 ライフスタイルに合う勤務時間>
- 時短勤務が可能かどうか。
- 二交代制で、夜勤回数が許容範囲であること。
- 持病があるので、パートタイムで働けること。
勤務時間に関しては「夜型なので遅めに出勤したい」「子育て中なので短時間で働きたい」といった希望がある方もいますよね。会社によって制度がまちまちなので、しっかり調べて合うところに巡り会えるとベスト。
転職の時に役立ったスキル・資格って?
最後に「転職の時に役立ったスキル・資格は?」と聞いてみました。気になる結果がコチラ。
1位は「パソコンスキル・OA関連資格」でした。2位は「簿記」、僅差の3位は「前職での経験」となりました。
多くの会社で必要とされるPCスキルや簿記が上位にランクイン。事務職に転職したいなら「PCスキルと簿記」があると評価されやすいのかも! また外資系企業や海外とのやりとりがある職場なら「語学力」があると尚よさそうですね。
一方「資格やスキルはとくになかったが、前職での経験が評価された」という声も多く聞かれました。資格が必須ではない業務であれば、資格よりも実務経験が評価されることも。人柄などの他条件を考慮しなければ、「資格はありますが実務未経験です」という人よりも、「資格はないけれど10年間の実務経験があります」という人のほうが選ばれやすいのですね。
さて今回は「女性の転職」について見ていきました。転職をすることでワークライフバランスが充実したり、スキルアップができたりなんていうことも。皆さんが自分にあった職業や職場を選択できることを願っています! (おだかれん)
あわせて読みたい