国宝からオバケまで…この夏行くべき「公立美術館」4選

■板橋区立美術館

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昭和54年に東京23区初の区立美術館として開館。江戸狩野派を中心にした近世の絵画をはじめ、大正から昭和前期にかけての前衛美術、板橋区ゆかりの作家の作品などをコレクション。一押しは、左隻に富士山、右隻に三保松原を配置し、墨のにじみやぼかしで幽玄な世界を表現した、狩野探幽の『富士山図屏風』

板橋区美術館データ
東京都板橋区赤塚5-34-27 ☎03・3979・3251 開館時間/9時30分~17時(入館は16時30分まで) 休館日/月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間 http://www.itabashiartmuseum.jp/

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最後は、夏にぴったりのアノ絵でひんやり……。

■福岡市博物館

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漢の皇帝が委奴国王に贈ったという国宝の『金印』など、福岡藩主の黒田家に伝来した資料や美術品のほか、場所柄、アジア地域の美術品や考古資料も多数所有しています。

中でも異彩を放つのが、風俗研究家でもあった日本画家の吉川観方が収集し、現在は同美術館が収蔵しているという、160点にも及ぶ幽霊や妖怪の絵画。日本独自のジャンルとして確立したしみじみ怖い日本の幽霊にも、ユーモラスな妖怪にも、日本美術の“懐の深さ”や“遊びゴコロ”が感じられます。

福岡市美術館データ
福岡県福岡市早良区百道浜3-1-1 ☎092・845・5011 開館時間/9時30分~17時30分(7・8がつは~19時30分、入館は閉館の30分前まで) 休館日/月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日) http://museum.city.fukuoka.jp/

 

いかがでしたか? 「公立美術館」とひとくちにいっても、それぞれの個性があふれていて、気軽に楽しめそうですよね。

旅行ついでに、全国各地の公立美術館巡りなんていうのも素敵! 今まで美術館に縁遠かった人も、魅力のある作品を探しに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。(和田美恵子)

 waraku_cover『和楽』2015年8月号(小学館)

 

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