コメ兵のブランド鑑定士直伝。「梅雨の湿気からブランドバッグを守る保管のコツ」6選

梅雨対策できてる?

自分へのご褒美にと奮発して買ったり、節目のプレゼントにもらったりして、大事にしているブランドバッグを持っている人は多いはず。そんなバッグの使い方やお手入れに頭を悩ませるのが、梅雨の時期。

ここでは、ブランドリユース企業KOMEHYOのプロの鑑定士が教える「梅雨時期の正しいブランドバッグの保管方法」6選をご紹介します。「バッグにカビ生えてる…」なんて悲しすぎる事態を避けるため、しっかり確認していきましょう!

【1】「保管する際は、通気性の良い“不織布”の袋に入れて保管がおすすめ」

☆プロの鑑定士に聞いたアドバイス

エナメルや型押しなどの革製バッグを密着した状態で保管すると、革同士が貼り付き傷がついてしまうことも。そこで、ブランドバッグを保管する際は、埃よけの観点からも袋に入れることがおすすめです。バッグを購入した時についてくるネル生地の専用の袋なども良いのですが、袋によっては厚みがあり吸湿性が高い場合もあるので、通気性の面から考えると不織布の袋に入れる方が良い場合もあります。また、エナメル素材のバッグは、ビニール袋に入れて保管すると、エナメル質が剥がれてくっ付いてしまう可能性があるので、ビニール袋での保管は絶対に避けましょう。

バッグを一箇所にまとめて収納するとき、ついつい隙間なく詰めてコンパクトに収納したくなりがちですがそこに落とし穴が…! ブランドバッグに「密着」はNGのよう。袋に入れるのがポイントです。袋といわれると、思わずビニール袋を使いたくなってしまうところですが、エナメル素材には絶対NG。今保管中のバッグでやってしまっていないか、早速クローゼットをチェックして!

【2】「エナメル素材のバッグの近くに、レシートなどの”印字物“を置くことは避けて!」

☆プロの鑑定士に聞いたアドバイス

エナメル素材のバッグは、レシートやポスターなどの印字物が転写されやすく、「近くに保管していたら、大切なバッグに文字が写ってしまった!」ということが発生しやすいです。梅雨時期に関係なく、“エナメル素材のバッグの近くには印字物や張り付きやすいものを置かない”ことが鉄則です。

「なんか汚れてる?」と思ってバッグなどの持ち物を見たら、レシートなどの文字が写っていてビックリした、という経験をしたことがある方、そこそこいるのではないでしょうか。それがブランドバッグだとかなりショックですよね。特にエナメル素材のバッグは印字物が転写されやすいので取り扱い注意。不織布の袋に入れて丁寧に保管しましょう。

【3】「タオルなどを詰めて保管すれば、湿気対策と型崩れ防止にもなります」

☆プロの鑑定士に聞いたアドバイス

湿気が溜まりやすいクローゼットの中では、空気中に含まれた水分にさらされ続けることにより、革剥がれやカビが発生してしまうことがあります。乾燥剤も有効ですが、革製バッグの場合は水分を奪ってしまうのでほどほどにしましょう。おすすめは、くるくると丸めたタオルをバッグに詰めること。湿気対策だけではなく、型崩れ防止にもなります。その際、タオルは吸湿性もある素材なので、定期的に交換すると良いでしょう。

梅雨の時期のお悩みといえば湿気。湿気は、見つけるとガックリしてしまう革剥がれの原因のひとつだったんですね… タオルを丸めて入れておけば、湿気対策と型崩れ防止が同時にできるなんて、一石二鳥! 大事なバッグには今すぐタオルを詰めて保管しましょう。

【4】「革製のバッグは乾燥しすぎもNG。扱いが難しい時はプロの手を借りることも◎」

☆プロの鑑定士に聞いたアドバイス

革は、肌と同じで、乾燥しすぎるとカピカピになりひび割れの原因となってしまうため、定期的に保湿クリームや保護クリームなどを塗るなど適度な保湿が必要です。しかし、使い方を誤るとシミの原因にもなってしまい、慣れていない方には扱いが難しいかもしれません。そこで、もし革製品を長期保管する場合は、プロの手を借りることもおすすめです。保管前に簡単なクリーニングに出すことで、表面の埃や汚れが取れなくなることを防ぐだけでなく、革製品の呼吸を妨げないようにする事で、革の中に水分を溜め込むことも防ぐことができます。

湿気ばかり気にしがちですが、乾燥も大敵。いい塩梅を探るのが難しそう…「できるかな?」と不安に思った人は、プロの手を借りてみて。大事なバッグを守るための投資です!

【5】「気密性の高いマンション等のクローゼットには、湿度計や除湿機を活用して」

☆プロの鑑定士に聞いたアドバイス

革に良い湿度は、”人間と同じような湿度が良い“という説もあり、50%前後が良いと考えます。40%以下だと乾燥によるひび割れの危険性があり、60%以上だとカビの危険性があると言われています。また、60%〜80%はダニが最も好む湿度であるため、お部屋全体を60%以下にキープすることがおすすめです。しかしながら近年の梅雨や猛暑は湿度が高く、特にマンションは気密性が高いため管理が難しいことも。そこで、クローゼットに湿度計を置いて梅雨時期の湿度を測定してみたり、湿度が高い場合には除湿機を活用することもおすすめです。また、保管はなるべく湿気の溜まりにくい上の段にしましょう。

家の中で「なんかジメジメする」とか「乾燥してる気がする」など感じることはあっても、実際に湿度が何%なのかを把握してることは少ないですよね。クローゼットの中ともなるとなおさらです。バッグにもちょうどいい湿度があるようなので、一度測定して自分の部屋のクローゼットが保管に適した環境なのか確認してみるとよさそうです。

【6】「晴れた日の換気に要注意。うっかり長時間日光に当てると色焼けの可能性も」

☆プロの鑑定士に聞いたアドバイス

一番のお手入れは、入れっぱなしにせず、使用したり、袋から出したりして風を通すことです。 しかしここで気をつけたいことが“長時間光に当てること”。梅雨時期の晴れた日に、バッグに風を通そうとクローゼットから出すこともあるかもしれませんが、日光や室内の蛍光灯のもとに長い時間置いてしまうと、変色や褪色を引き起こしてしまうことがあります。特に、エナメル素材やクロコなどの爬虫類系素材は繊細な素材で色焼けしやすいので、通気性のためとはいえ、長時間日に当てないように管理してみてくださいね。

使っていくうちに色が変わって味が出てくるのも素敵ですが、できることなら買ったときのきれいな色味を保ちたいですよね。そのためには日焼けしてしまうのは避けたいので、うまく風を通してあげたいですね。

梅雨から大事なバッグを守ろう!

できるだけいい状態でバッグを長く使うために、梅雨には負けたくないですよね。ここでの情報を参考にして、ぜひ梅雨から大事なバッグを守ってあげてください♡

情報提供元/株式会社コメ兵 写真/(c)Shutterstock.com