「絶対バッグ大きめ派」が、人生初めて「かわいすぎる」って理由でミニバッグを買ってみた話

ライターの後藤です。

「後藤さんってなんでいつもバッグでかいんですか? 何入ってるんですか?」

と聞かれたことがあるくらいいつもバッグがでかいです。「長財布派&手帳は紙派」なので、自然とその2つが入るサイズのバッグを選んでいると大きいバッグ祭りになります。

いちばん最近愛用しているバッグはdiscord Yohji Yamamotoで発見した、すごく大きくて丈夫な黒のレザートート。公式サイトによると高さ45×横34.5×マチ10cmというビッグトートで、実用性とスタイリッシュさを兼ね揃えていてかなりお気に入りです。

日によって変動はありますが、いつもスタメンのバッグ&荷物の量、こんな感じです。↓

パソコンと比較するとバッグのでかさがわかるのではないでしょうか。
パソコン、スマホ、それぞれの充電器、水筒、薬とかいろいろ入ったポーチ、ペンケース、財布、手帳、ノート、ハンカチ…。(スマホで撮影してるのでスマホは写ってません)


その他のバッグも、基本的に買うときに「これ、パソコン入れて持ち運べるくらい丈夫ですか?」と聞くことが多いくらい。なぜかというと以前そう聞かずにトートバッグを買ったら、3回使っただけで肩紐がちぎれて壊れた経験があるからです。荷物重すぎ。手持ちのバッグの中でいちばん小さいものが、23×24.5×23cm…。全然小さくない。そのくらい私は「バッグは大きめ至上主義」です。

前置きが長くなりました。

そんな私が。そんな私がですよ。

すべてを吹っ飛ばして、人生で初めて長財布が入らないサイズのミニバッグを「本当にめちゃくちゃかわいいから」という理由だけで買ってしまいました。
それがこちらです。

ポップコーンのバッグです!!
かわいすぎる!!!

kate spade NEW YORKの「ワッツ ポッピング エンベリッシュド 3D クロスボディ」という名前なのですが、勝手に「ポップコーンバッグ」と呼んでいます。

以前からちょいちょいSNSで流れてきていて「かわいい…」と薄々思っていたもの。ある日渋谷スクランブルスクエアをフラフラと歩いていたら、店頭のいちばん目立つところにディスプレイされておりまして、実物見たら完全にノックアウトされました。
「これ、買わないと後悔する、今買わなくても、絶対あとで買いに戻ってくる」と直感。

ただただ天才的にかわいい

見てください。パールとスパンコールでみごとにポップコーンが表現されているんです。かわいすぎる。

この手のモチーフものって、「少し子どもっぽい印象になってしまうかも…?」とドキドキしてしまいがち。でもコチラは、牛革やスエードなどしっかりとした素材で作られているため、「大人の遊び心ある華やかさ」がひとつ持つだけで手に入る印象です。

とはいえやっぱりインパクト大なので、買った瞬間は「え、これ何に合わせて、どこに持っていくやつ…?」とちょっと戸惑いましたが、家で延々着替えまくってひとりファッションショーしてみたところ、案外何に合わせても、どこに持っていってもいい感じです。シンプルにオールブラックコーデに合わせるとバッグが主役のコーデになるし(←個人的鉄板)、毛足長めのふわふわシャギーニットや、ボリュームあるニットなどに合わせても負けずに華やかさをさらに引き立ててくれる。バッグの色に合わせてピンクや赤の服の日に持っても絶対かわいい。

コンサートや映画、ディズニーなどのワクワクする予定のおともに心底ぴったり。私はハンドルを持って歩くほうが好きですが、赤いストラップつきなので肩かけでも使えます。

太陽に当たるとキラキラしてなおのことかわいい。

使ってないときも家で飾って「かわいい…」と眺めるほどツボにハマりました。もはや「バッグとしても使えるインテリア」とかそんな感じになっています。見るたびに新鮮に「買ってよかった…」とほこほこ満足しています。いい買い物だ。

荷物は入らない。でも、最小限の荷物の良さを知った

しかし、いつもはパソコンが3つくらい入りそうな、めちゃくちゃ丈夫なビッグレザートートを愛用しまくっている人が、このバッグを使うって結構大変なことなのです。

まず、普段は絶対持ち歩いている長財布、入りません。

むしろ入れようとしてみてごめん…

店頭で「どのくらい入るか入れてみていいですか?」と聞いて荷物を入れさせてもらって「入らないな〜」と確認して覚悟して買いました。ギリギリ入らないかなとチャレンジしてみましたが、余裕でダメです。


というわけで、このバッグを使う日はこのくらいの荷物にするしかありません。

・リップ
・充電器(ミニ)
・ハンカチ
・PASMO
・少しの現金、クレカ、銀行のカードを入れた財布がわりのミニ巾着(一緒にピアスを買ったらついてきた袋。「Reuse me」と書いてあったので早速リユース。理由はミニ財布をひとつも持っていないため…)

いつも大量の荷物を持ち歩いている身としては「これで事足りるの…?」と心配でしたが、試しにこれで出かけてみたらなんの問題もなく事足りました。あれ?
普段ミニバッグ派の人に「何入ってるんですか?」と聞かれた理由がよくわかりました。

そして小さいバッグで最小限の荷物だけ入れて持ち歩くと、肩が凝らない。動くのがラク。最高だ!! 
仕事のときは引き続き荷物多めだと思いますが、遊びに行くときはこのくらいの荷物にぎゅっとまとめて出かけようかな、と改めて思わせてくれるバッグ。これを機にシンプルなミニバッグにトライしてみてもいいかも…と、買い物の幅が広がりそうです。

 

さらに。私、寒くなるとインドアになりがちなのですが、このバッグを買ってから「これを持って出かけたい!」という気持ちが膨らんで、自分からバンバン友達を遊びに誘い始めました。よく「素敵な靴は、あなたを素敵な場所に連れていってくれる」と言われますが、「かわいいバッグは、私を楽しい場所に連れていってくれるのかも…」なんてことを思いました。「ただただかわいすぎる」ってシンプルな理由だけで買ったけれど、そんな風に行動まで変えてくれるって、改めて「かわいい」の持つパワーってすごい。

バッグを買うときは「たくさんものが入る」とか「いろんな服に合わせやすい」とか、そういう実用性ばかりをつい考えてしまうけれど、そういった全部を吹っ飛ばすくらい「かわいい」に全振りしたものをひとつ手に入れてみたら、思っているより人生楽しくなる予感です。

構成/後藤香織