WI 末っ子でも13キロですか（笑）。3匹というので、小型犬かと思いました。
ニコル 私、昔から大きい犬が好きだったんです。なんか、自分の友だちみたいな感じで、私を癒してくれたり、守ってくれる存在というか。でも実際は、私が守ってあげているんですよ。ちょっとでも音がすると、私の横に来て、おびえた顔をするんです（笑）。散歩も特に苦労はないのですが、3匹一緒に風邪を引いたときは、大変でした。3匹がそれぞれ私にかまってほしがるので別々に世話をして……と、それが2週間。このときだけは、本当に大変でしたね。
WI 病気になったら1匹でも大変なのに、3匹ですものね。ところで、ニコルさんにとってこの1年は、どんな1年でしたか？
ニコル 私の性格や問題など、自分のことをよくわかった1年です。たぶんどの芸能人の方も同じだと思うのですが、仕事をしていない期間がどんどん長くなっていくと、自信がなくなっていくんです。芸能人じゃなくても、「なんでこの仕事をしているのか」「いまのままで充分かな」「他の仕事をしたほうがいいんだろうか」「何を信じて努力していったらいいのか」など、悩むことがあると思います。周りの人は前に進んでいるのに、自分は、その場でずっと止まっている感じがして。でもその考え方は本当によくないと、昨年気づいたんです。
WI それに気づいたきっかけはなにかあったのですか？
ニコル ストレスのせいで体が弱って、入院したんです。入院する前、ずっとお腹が痛かったのですが、「きっとストレスのせいだろう」と思ってそのままにしていて、3週間ぐらい経ったある日、テレビを観ていたら涙が止まらないぐらい痛くなったんです。それで病院で集中治療室に入って、そのまま1週間入院しました。入院中、ひとりでたくさん考えて、「なんでこんなにストレスがたまっているのか」と悔しくて、プライドも傷ついて……。
WI 悔しいというのは、誰かに対して？
ニコル そうではなくて、それまで入院したことがなかったのに、ストレスで入院するぐらい弱い自分に悔しくなったんです。でもそれがきっかけで、考え方を変えて、もう一度がんばろうという気持ちになりました。そして“時間が経てば、すべてうまくいく”と、そう思えるようになったんです。私は早く行動を起こしたかったけど、世界は私の力で動かないから（笑）。自分が望んでいることがあれば、できるときになれば、そのときは来ると思って。
