行列が絶えない超人気店!「ぼんご」の女将に聞く、おいしさの秘密&お仕事論

女性店主が切り盛りするおにぎり屋が今アツい!!

片手で食べられるソウルフードが、今にわかにブーム。続々新店舗がオープンし、老舗店の行列も止まらないおにぎり業界。中でも話題店舗は、女性店主が大活躍! そのお店に突撃し、メニューの魅力や“好き”を仕事にする仕事論に迫りました♡


SNSでも話題! 毎日行列が絶えないおにぎり専門店『ぼんご』

全国からファンが詰めかけ、最大5時間待ちの長蛇の列。そんな『ぼんご』のおにぎりは、具だくさんかつエアリー食感。その秘訣はほぼにぎらず海苔で優しく包み込むこと。お店はアットホームな雰囲気で、笑顔がまぶしい名物女将・右近さん目当てで通う人も多し。「お客さんの笑顔が見たいだけ」と語る右近さんのこだわりがつまったおにぎりは、食べるとなぜか懐かしくジーンと胸に染みると評判です。

ふわふわで重すぎないおにぎりは、ごはんと具材が2:1。最初から最後までおいしく、見た目も映える♡

現在58種ものメニューがあり、中には高級食材も! 「原価計算したら出せないものもたくさん。でもせっかく来てくださる方にここでしか食べられないものを食べさせたくて(笑)」と女将の右近さん。

母がにぎってくれるおにぎりのような、できたての温かい状態で提供したいと、このカウンタースタイルで営業しているのだそう。

具の種類の多さに圧倒される…!

人気のおにぎりBest5はコチラ!

(右上)卵黄+肉そぼろ、(左上)すじこ+さけ
(右下)明マヨクリームチーズ、(中央)まぐろ角煮+はとうがらし、(左下)豚キムチ+納豆

人気は2種の具が入ったトッピングにぎり。ナンバー1はすじごにさけが入った豪華品。女性に人気が高いのは、明マヨクリームチーズ。豚キムチは最近バージョンアップして風味がより高く!

ぼんごのふわふわおにぎりの作り方は…

型を使ったほぼにぎらないスタイル。ごはんも具も大盛りなのがうれしいポイント。

ぱりっと炊いた新潟産コシヒカリをふんわりにぎるからこそ、米のひと粒ひと粒が引き立つ。

ひと口めから米と具材のハーモニーを楽しめるようトップにも具材を。

働く先輩教えて! 超人気店の2代目 店主・右近さんの仕事論!

『ぼんご』の女将・右近由美子さん
19歳で上京し、惚れ込んだおにぎり店の店主と結婚。以来47年間『ぼんご』の味を守り続けている。夢は死ぬまでお店に立ち続けることだそう。

仕事は心の余裕が大事。頑張り続けるだけじゃダメ

「仕事、特に起業は外に見える1割のキラキラした部分の下に9割の苦労があるもの。だから若くて元気なうちにチャレンジしてほしいですね。でも無理は禁物。人に優しくできる余裕をなくさないように、休む努力も忘れないで」

目指すべきは、エレガントかつ背中で語れるいい女!

「ご近所に、仕事で大成功している婦人がいるのですが、彼女暇さえあれば自社の掃除をしているんです。しかも笑顔で! そういう気づかいや思いやりがさらっとできて、仕事仲間に背中で語れる人こそ、素敵な大人ですよね」

『ぼんご』の名前を世界に! おにぎり文化を広げていきたい

「私が仕事を通して伝えたいのは心。真心で人をつなぐために『ぼんご』を世界に広めたいんです。だから修業に来る人にはすべてを見せます。彼らがいつか別の場所で花を咲かせてくれたら、この大きな夢も叶うと思うんです」

ぼんご

開店前から行列ができる人気ぶり。おにぎりは1個¥350〜。みそ汁付きのお得なセットメニューも。電話注文で持ち帰りも可能。
住所/東京都豊島区北大塚2-27-5
電話/03・3910・5617
営業時間/11:30〜23:00 定休日/日曜

人気店は一年中行列が絶えないほど、話題沸騰中の“おにぎり”業界。どこかかわいくて、何だか懐かしくて…でも新しくて、間違いなく美味しい! そんなおにぎりブームを牽引するおにぎり店の女性店主に話を聞いてみたら、深いこだわりが詰まっていました♡

CanCam2023年10月号「めくるめく魅惑の“おにぎり”の世界」より
撮影/芹澤信次、斎藤大嗣 撮影協力/田畑桃花、渡邉奈穂 構成/衛藤理絵 WEB構成/久保 葵