■「UVカット」の素朴なギモン4
Q.去年のUVカットは使っても大丈夫?
A.開封してしまったものは、中身をしっかり確認して!
化粧品は一度開封して使い始めると、空気や手についた雑菌などで、中身が酸化したり、雑菌が繁殖したりしている可能性も。そのため、一度中身をティッシュなどに出して、ヘンな臭いがしないか、分離していないか、変色していないか……などを確認しましょう。
Q.“PA”の表記は何を意味しているもの?
A.「老化」に影響を与える紫外線を防ぐ指標です。
“PA”は、UV-Aという波長の紫外線をカットする目安。UV-Aは、シミの原因になることはもちろん、肌の奥まで侵入し、肌の弾力を保つコラーゲンなどを破壊。シミやたるみなどの要因になる紫外線なので、PA値(+で表記)もよく確認して購入しましょう。
Q.のびがいいタイプなど、どのぐらい塗るのが適量?
A.厚く塗るほど、UVカット力は高くなります。
表示のSPF値は、「皮膚1㎠(平方センチメートル)に対して、2mgのUVカットを塗ったときに、どのぐらいUV-Bによる赤みを遅らせることができるか」という実験に基づいた指標。1㎠(平方センチメートル)に2mgは、けっこうな量なんです。つまり、のびがいいものでも、しっかり厚めに塗ったほうが無難です。ただし、塗り方にムラがあると“まだら焼け”してしまうので、ていねいにのばすことも大切です。
Q.UVカットの下地とSPFのあるアイテムを重ねると、カット力もアップ?
A.残念ながら、単純に足し算のようにはなりません
たとえば、SPF50のUVカットに、SPF25のファンデーションを重ねたとします。単純計算で、“SPF75”になるかというと、そう簡単ではありません。とはいえ、重ねることで効果は高まると言われているので、紫外線量が多くなってくる季節にあわせて、上手に重ね使いしてみるのはひとつの方法です。
今年のUVカットアイテムは、高SPF値でありながら、みずみずしい感触、スキンケア効果や肌へのやさしさを考慮したものが多いのがと特徴です。SPF50でも、日常使いしやすいタイプが続々登場。これなら、シーンによって使い分けしなくても済むし、紫外線が強い夏まで使えます。店頭で実際に試してみて、肌への負担がなさそうであれば、“SPF50・PA++++”を目安に商品を選んでみましょう。
次回は、「美白」の素朴なギモン&今年の美白のトレンドをご紹介します。(さとうのりこ)
(『Oggi』2015年5月号)
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