「世界一行きたい街」と言われる「京都」。『和樂』4月号では、四季折々の自然、歴史的建造物や文化、食……など、京都と日本文化を愛してやまない外国人のみなさんにアンケートを行い、そこから見出した“新しい京都の魅力”を30のスポットを発表しています。
今回は、その中から4つのスポットをご紹介します。
■京都国立博物館 KYOTO NATIONAL MUSEUM
去年の秋のオープン以来、外国人観光客に“Must Visit”なスポットとして、注目度急上昇なのが『京都国立博物館』の常設展示館・平成知新館です。収蔵品の素晴らしさはもちろんのこと、外国人を魅了しているのは、建築そのものの見事さ。手掛けたのは、ニューヨーク近代美術館新館の設計で世界的に名高い谷口吉生(たにぐちよしお)さん。格子状の窓は、昼はエントランスロビーを自然光で満たし、夜は外観に障子のようなシルエットを描きます。
■無鄰菴 MURIN-AN
明治29(1896)年につくられた山県有朋(やまがたありとも)の別荘。明治といえば、日本が西洋文化を積極的に取り入れた時期ですが、この庭を手掛けた七代目小川治兵衛(おがわじへえ)は、自然の緩やかな傾斜を活かして地面に起伏をつくったりと、新しい時代の日本庭園を完成させました。また、庭の中に入って歩くことができる回遊式の庭園は、より身近に日本の自然と美意識を体感できるとあって、外国人にも人気のようです。