『連載 今日も猫に飼われてます。』第281回 猫あるある「なんかいるにゃ」と見つめる壁に、何もないほどビビる。
我が家の暴君(愛猫)トラちゃんの日常を、猫の言いなり飼い主が身勝手に発信するこの企画。昨晩、トラちゃんが目を輝かせて「何か」を見つめていました。
見つめる先を何度見てもただの白い壁なのに、トラちゃんは「何か」を瞬きせず見つめています。
どんどん毛が膨らんでいき、本当に「何か」がいるんだと確信させて飼い主の不安を煽ってきます。
なのに、いざ飼い主が「何か」を必死で探し始めると心底うっとおしい顔をする。
ついに視線を外して動き始めたトラちゃん。「やってやるにゃ!」と言わんばかりにキャットタワーの爪研ぎ用じゃない方の柱で爪を研ぎ始め(なんで!)、戦う準備を始めました。普段はしない行動に本気を感じます。
爪を研いでいる間、小さな蜘蛛が猛スピードで逃げていく姿を見ましたが知らんぷりしておきます。もともと虫は苦手だった飼い主ですが、トラちゃんと暮らしているうちに不安を煽る驚き具合と虫のサイズ感というギャップのおかげで、虫に安心感すら覚えるようになってしまいました。「何か」が蜘蛛だと分かったら、もう心配はありません。
とはいえトラちゃんが一点集中している先は大抵虫なんだ、と分かっていても毎回ビビってしまう、いまだに慣れない猫あるあるです。