ひじ掛け握りすぎて手汗でベショベショ。「飛行機が苦手な人あるある」11選

「飛行機が苦手な人あるある」11選

あなたは飛行機、得意ですか? 苦手ですか? 

おそらくきっと、そもそも「得意な人」は、「え、飛行機に得意とか苦手とかあるの?」と思ったことでしょう。

あるんです。それが。

この記事を書いている私・ライター後藤、飛行機がめちゃくちゃ苦手です。つい先日、10年に一度と言われた大寒波の日、イヤな予感がしながら飛行機に乗ったら、案の定「空港に着陸ができない」警告が出たらしく、計1時間飛行機で揺れ続けるはめになりました。(3回めで無事着陸成功。その記事はまた後日)

まずもって羽田でこの警告祭りの時点でもう絶望でしたわ。

絶叫系も乗れないほど、ありとあらゆる「揺れ」が苦手な私は「もう誰か頭殴って気絶させてくれ」と思いながら長い長いその時間を耐え抜きましたが、あまりにつらかったので「飛行機が苦手な人あるある」を書いて昇華させることにしました。それではいってみましょう。

【1】「飛行機 克服 方法」とかで検索してみる

乗る日に備えて「飛行機 克服 方法」とかで検索してみるけど、だいたい「そうじゃないねんて!!!!」「それができたら苦労しないねんて!!!!!」みたいな内容ばっかり出てくる。たぶん飛行機苦手じゃない人が書いてる。

【2】離陸の瞬間、何かを握る必要がある

何が苦手かって、滑走路を高速で走り始める〜離陸の瞬間〜高度が上がりきるまでのあの浮遊感です。怖いので、ひとりでいるときは椅子の肘掛けを握る。無事高度が上がり切って安定した頃には、肘掛けは手汗でベショベショです。
友達など、勝手知ったる誰かと一緒に旅行をしているときはまずもって手を握らせてもらいます。私は離陸が苦手すぎて、数年前に友人の手を握りながら唸っていたら「出産?」と言われたことがあるレベル。

【3】絶叫系苦手率高い

飛行機のあのイヤな浮遊感、感覚として、ジェットコースターの「カタカタカタ…」と一番上まで登っていき、落ちるあの瞬間と通じるものがある。
飛行機が苦手な人、ジェットコースターなど絶叫系も苦手率高い気がする。たぶん、三半規管が弱め。私はディズニーで言うとビッグサンダーマウンテンも乗れません。富士急はもちろんROM専です。

【4】無意識のうちに足めっちゃふんばって筋肉痛

旅行や出張から帰ってきた翌日、「いったい何をどうしたらここが筋肉痛になるんだ?」というよくわからん箇所、だいたいふくらはぎあたり(片方)が謎の筋肉痛に襲われる。ふと「そういえば、飛行機の中でずっと足に力入ってた気がする」と思い当たり足をふんばってみると、その筋肉痛の箇所がピンポイントで痛い。「ふんばり痛」という不名誉かつ無意味な負傷。

【5】離陸から着陸まで寝てる人がめちゃくちゃ羨ましい

隣の人が飛行機激強で、たまにこっちが延々怯えているのに、離陸から着陸までずっと寝ている人だったりすると、心底羨ましい。本当に羨ましい。私と足して2で割りませんか?
余談ですが、ある日「酒飲んで絶対寝るぞー!」と決意し、パッと寝れるように空港でガンガンアルコールを摂取したら高度を落とし始めたあたりから耳が激痛に襲われ、翌日までずっと痛くて耳鼻科に行ったら「航空性中耳炎です」と診断されたことがあります。アルコール×飛行機がダメな体質っぽい。私、とことん飛行機との相性が悪い。

【6】くもりor雨の日のフライトは完全に憂鬱

こういう曇天だとまず間違いなくすごい揺れる。

飛行機で何が揺れるかって「雲を抜けているとき」です。先日の1時間激揺れフライトも、揺れているのは基本雲の中にいるとき。晴天ならば揺れ率は大幅に減少するので、晴れの日のフライトはわりといける。でももし、どこかでそこそこ長時間の揺れが確定するくもりや雨になると、世界の終わりが訪れます。旅行前夜に天気予報を見て、くもりor雨が確定した場合、「飛行機で寝れるように、睡眠時間をあえて減らす」という小細工を行います。

こういう天気の日はわりと平穏に終わる。毎回これがいい。でもだいたいくもるんだなこれが。

揺れゾーン突入直前の記念写真

【7】CAさん尊敬すぎる

どんな天気であろうが、揺れようが、常に冷静沈着。笑顔で私たち乗客にサービスを提供してくれるCAさん。飛行機1時間半乗るだけですべての体力を使い果たすような飛行機苦手の民には絶対にできない職業。私は仮に「月給1億円」って言われてもできません。(…いややっぱり1億円だったら…ギリギリやるかもしれない…)
毎日のように飛行機に乗り続ける仕事って、すごすぎる。いつもありがとうございます。私だったらたぶん手が震えてコンソメスープこぼしまくります。

【8】スープタイムは唯一好きな時間

そう、スープです。各航空会社がドリンクサービスで出してくれがちなスープ。飛行機にまつわるもので唯一好きと言っても過言ではない。あれ自体が美味しいのか、それとも「富士山とかスケート場で食べるカップ麺は異常に美味い」現象なのかまだわかっていないけど、とにかく美味しい。その時間だけは好き。でも美味しいから5分くらいで飲み終わってカップ回収される。つかの間すぎる。たまに「2杯めいかがですか?」ってCAさんに当たると「神」と思う。

JALのスープ推しです。

【9】なんでこの鉄の塊が飛んでるんだろう…とふと思いを馳せる

スープを飲み、もう上には青空しかない高度を飛びながら「なんで飛行機なんてこんなでかくて重いものが、こんなにたくさんの人を乗せて当たり前に飛んでるんだろう…なんでほぼほぼ落ちないんだろう…どうして…?」と毎回考える。本当にどうして?

【10】着陸はまあまあ怖いけど「地に足ついた」ので意外と余裕

着陸の瞬間もだいたい揺れる。めっちゃ揺れる。あの「ガガガガガ」もまあまあ怖いけど、でも地に足ついてるので実はそんなに苦手じゃない。というかもう「着陸した、これ以上怖いことはない」という事実だけでホッとする。でもいざ空港に到着して、降りようと立ち上がって気づくんです、離陸のときは手汗でベショベショだったけど、それに加えて背中や太ももまで冷や汗でベッショベショだということに。

【11】「もう陸路しか使いたくない」と毎回思う、でも…

飛行機から降りてフラフラと出口まで歩きながら「もう陸路しか使いたくない、新幹線で行けるところしか行きたくない」と思うのに、飛行機のほうが当たり前に格段に速い。だって福岡に行きたかったら、新幹線だと5時間くらいかかるけど、飛行機だと2時間ですよ、たった2時間! 所要時間半分以下! 文明ってすごい!
そこそこ怖い思いをしても、だいたい3日くらい経ったらリアルな怖さは薄れるので、確かに「もう3年くらい乗りたくない」と思ったはずなのに、「まあいけるだろ」と飛行機を予約しちゃう。そして毎回天候ガチャに怯えながら乗るのです。

私? はい、今日、実は梅雨シーズンの沖縄行きの飛行機を予約しました。どう考えても揺れる率70%です。まったく学ばない生き物です。

 

ちなみに、行った場所にチェックインできるアプリによると、私羽田空港に約70回チェックインしてるのに、まだこんなに苦手ってどういうこと? いいかげんに飛行機を克服したいものですが、70回以上乗ってもダメならもうたぶん一生このままな気がします。でも沖縄の往復で最低2回は乗ることが確定しているので、飛行機苦手の民が「飛行機 克服 方法」的な検索をしたときに役に立てる記事がそのうち書けるように、多少試行錯誤したいと思います。飛行機苦手の民だった方が克服した方法あったら編集部あてに何かの方法で連絡ください。全力で待ってます。

 

構成/後藤香織