元恋人からの連絡、嬉しい?それとも不快?復縁の魔法「ザオラルLINE」の実態

元恋人からの連絡、嬉しい?それとも不快?|男女での違いがこんなに!

突然ですが、みなさんは元恋人や元配偶者から突然連絡が来たことはありますか? 「久しぶり~何してる?」「地元に帰ってきたら〇〇のこと思い出した!」というような連絡は、嬉しいと感じる人もいれば不快と感じる人もいるのではないでしょうか。

このような元パートナーからの連絡を、数々の恋愛調査を行っているOmiai Reportが、国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの呪文から「ザオラル」「ザオラルLINE」と命名。その実態に迫ります!

ザオラルって何?

まずは、今回のメインテーマである「ザオラル」の語源や用例をチェック!

ざおらる【ザオラル】

ふっかつ。ゲームの呪文が起源。広義では、様々な事柄を復活させることを指し、狭義では息絶えたゲームキャラクターを蘇生させる呪文のひとつ。恋愛では、関係性が薄くなった相手と繋がる、元恋人とよりを戻すための連絡行為。

語源は国民的ゲーム『ドラゴンクエスト』(スクウェア・エニックス)に出てくる呪文のひとつ。死んだ仲間を復活させる効果があり、呪文の成功率は 50%。

語源(ゲームの呪文)から派生し、気になる異性や元恋仲と「疎遠な関係を復活させる」「復縁させる」ことを指す言葉。途絶えた繋がりを復活させる意味で使われており、連絡方法は LINE、メール、ショートメッセージ、電話、手紙等がある。

ザオラルLINE

恋愛におけるザオラル行為に欠かせない、LINE を使った手法。現在主流の連絡方法である LINE の普及前は“ザオラルメール”と呼ばれていた。「正月に─をした」

ザオる・ザオった

疎遠な相手と関係を復活させる連絡行為=送信側。「元カレに─」

ザオられる・ザオられた

疎遠な相手から連絡が来ること=受信側。「突然 LINEで─」

というわけで、ここからは現実世界のザオラルこと、「疎遠からの復活」について詳しく見ていきましょう。

ザオラルには種類がある!

疎遠になった相手に連絡をとる場合、いつ、どんなタイミングがベストか、気を使ったり思い悩むものではないかと想像していました。しかし、ザオラルをしたことがある=ザオったことがある男女 128 人を対象に「何をきっかけに連絡したか」についてアンケート調査したところ、1位は「特にきっかけはない」。思い立ったが吉日、なんとなく、衝動的に連絡をする“気持ち先行型ザオラル”が男女共に多数派でした。

逆に2位「相手の誕生日」、4 位「正月」はタイミングを見計らって連絡をする“紳士淑女型ザオラル”。ザオられた相手も違和感がなく、場合によっては喜ばれることもあるようです。3位「帰省」、5位「近くに寄った」は、物理的な距離が近くなり、思い出の地にきたことで記憶が蘇ってくる“土地想起型ザオラル”です。街の風景や匂いから元恋人や好きだった人を思い出すのはよくあることです。


また、調査結果からわかった驚きの事実は、「クリスマス」にザオるのは、男性だけという点。「オレが君のサンタになる!」的な考えは、“聖夜危険型ザオラル”と言えます。女性がクリスマスにザオらないのは、裏を返せば連絡する必要がないから。家族や恋人、友達と過ごしたいという気持ちの表れです。男性としてはついつい連絡をしたくなってしまうようですが、男性がクリスマスにザオるのは、相手から危険視される可能性が高いので控えたほうが良さそうです。

気軽に連絡できる「LINE」がトップ

連絡する手段は「LINE」が圧倒的に多く、男女併せて半数以上(55.5%)が使用していました。連絡手段として広く普及していることもあって、気軽に連絡でき、相手も気軽に返信できる「ザオラルLINE」が主流のようです。もし嫌な相手からの連絡であれば、既読スルーすればいいだけ、というメリットもあります。
次に多いのが「電話」で男女合計 27.3%。久しぶりの連絡が電話とは少しハードルが高そうですが、これには年齢層に大きな偏りがありました。10〜40代は LINE がメインで、50代の電話使用率が突出。世代的に昔から電話を連絡手段にしていた50代が、電話を上位に押し上げたかたちに。
そして、意外にも多かったのが「電子メール」で男女合計 25.0%。仕事仲間や取引先、LINE等の連絡先を知らない知人に送るケースで使われているようです。そしてLINE以外の SNSのメッセージ機能で連絡する人は「Instagram」がトップで、次いで「Facebook」「Twitter」の順番です。SNS は疎遠になっていた友人や知人と繋がることが多いので、ザオるきっかけには貢献していそうです。
さらに、ザオった人が相手に送った内容を見てみると、「別れてから連絡できなかったけど相手の誕生日を口実にLINEした」(千葉県・女・18歳・アルバイト)、「(同棲していた元カノへの)LINEが既読にならない。全く反応が無かったが、部屋の鍵は返ってきた」(神奈川県・男・34歳・会社員)など、そこにはリアルな恋愛模様がありました。

恋仲になった相手からの返信率は高め!

「勇気を出して連絡しても返信がないのでは…」と、ザオラル LINE の有効性に疑問を抱く人もいるはず。しかし、ザオラルをされたことがある=ザオられたことがある男女340人を対象にアンケート調査を実施してみると、元恋人や元配偶者からの連絡に、半分ぐらい返信した経験のある人は男女合計72.4%と、極めて高い返信率でした。この返信率の高さは、ザオラル LINE をするか悩んでいる人の背中を強く押してくれるデータと言えます。
また連絡に対して “ほぼすべて返信した”と回答した人は男女合計41.8%になり、内訳は男性 51.3%、女性 34.2% と、やや男性の返信率が高めこれらの数値を勘案すると、女性がザオると高確率で返事が戻ってくることになります。別れるときに大きなトラブルでもなければ、女性がザオるメリットは大きそうです。

久しぶりの連絡に気持ちが揺れる人orポジティブな感情になる人が約8割

連絡を受け取った人に、「元恋人や元配偶者から連絡を受けて、どう思ったか」を聞いたところ、「困惑した」が男女合計 42.1%で1位でした。次いで「嬉しかった」が男女合計37.1%で2位となりました。突然の連絡に気持ちが動揺するのは当然で、かつて好きだった人からの連絡に複雑な感情になるのは理解できます。ポジティブな「嬉しかった」という回答は男女比がほぼ同数になり、元恋人や元配偶者と当時いいお付き合いをしていて、マイナスイメージが少ない人たちと考えられます。
「特に何も思わなかった」を除くと、3位に「不快だった」が男女合計 14.4%でランクイン。気になるデータは「不快だった」と回答した人の約8割が女性ということ。別れた相手によい印象がない、終わった恋愛に対してドライともとれる数字です。女性の方が一度終了した恋愛には手厳しいようです。4位以下は「悲しくなった」「あわれに思った」とネガティブな回答が続きます。

送受信側の期待を叶えるザオラルは、有効な手段 !?

ザオる人(送信側)は何かしらの動機があるから連絡をして、それに対してザオられた人(受信側)は何かしらの動機があるから返信をしています。そこでザオる人とザオられた人を比較対象にして、ザオラルによってあなたの期待は叶ったかを調査しました(グラフ⑤※「特に期待していたことはない」以外を選択した人を対象に質問)。送信側のザオる人は46.3%、受信側のザオられた人は50.3%が、何かしら期待は叶ったと回答しています。久しぶりの連絡=ザオラルに対して送受信側で約 1/2 の確率で何かしら期待が叶っているので、ザオラルは有効な手段と言えます。

具体的にどのような期待をして送信や返信をしたか、次の調査で一歩踏み込んでみました。

期待する理由が明確な男性と、何となく連絡をとりたい女性

連絡の送信側(ザオる人)に対し、「元恋人や元配偶者に連絡して、どのようなことを期待していましたか」と聞いたところ、ザオる人の 82.1%が、連絡をとることで何かしらの期待をしていることが判明しました。1位「繋がることを期待」男女合計 46.1% の結果を見ると、薄くてもいいのでとにかく相手と繋がりたい気持ちが垣間見えます。次に多い2位「会うことを期待」、3位「デートすることを期待」では、直接的な関係を期待する人が増えます。また下位になればなるほど、復縁、セックス、交際、結婚と、直接的な関係を求めてくる傾向が強くなります。
調査結果を見ると、ザオる人には明確な理由があることがわかります。しかし、この調査で気になる点は、例えば4位「具体的ではないが、何かを期待して連絡した」では、男女比に約 3倍の差があります。女性も何かを期待はしていますが、男性と比べると「何となく」「感情に身を任せて」連絡をしている人が多いようです。裏を返せば女性は相手に過度な期待をしていないとも言えます。

ザオる側とザオられる側で期待する内容は同じ

ザオられた人の「期待」についてもアンケート調査したところ、ザオる側とザオられる側では大きなズレがあることが判明しました。ザオられる側は「特に期待していたことはない」人が男女合計 49.7% と約半数を占めており、ザオる側の数値と大きく乖離していることがわかります。ザオられる側はあくまでも連絡を受け取る側なので、そもそも期待していない人が多いのは当然と言えるでしょう。
しかし、それ以外の回答で「繋がることを期待」「会うことを期待」「デートすることを期待」と、何かしら期待をしている人も多く、連絡のやり取り次第では「特に期待していたことはない」と答えた人が、他の回答に分散する可能性は高いと言えます。若干ではありますが、ザオられる側もザオる側と同様に男性のほうが相手に対する期待が高い傾向があります。

まとめ

今回の調査では、好意を寄せる知人や元恋人のSNSをチェックしているのは男性が多く、女性はあまり関心がないことがわかりました。なお、都市伝説的なザオラルですが、データ分析により“意外と使える手段”ということが判明。男女の恋愛観のズレをきちんと理解した上で、「ザオラルLINE」にチャレンジする価値は十分にありそうです。

最後に「ザオるときの心構え6ヵ条」をチェックしておきましょう!

  1. ザオるタイミングは「相手の誕生日」「帰省」「正月」「近くに寄った」がスマート
     久しぶりに連絡をするので、相手が違和感を抱かないタイミングに送るのがベストです。
  2. ザオるときの連絡手段は「LINE」一択

    気軽に遅れて、相手も嫌なら既読スルーできるのがLINEのいいところ。返信がなければ諦めもつきます。

  3. 恋仲になった相手からの返信率は高め。女性には高確率で返信アリ!
     元恋人や元配偶者からの連絡に、半分ぐらい返信した人は男女合計72.4%と、極めて高い返信率。女性がザオると返事が戻ってくる確率が高く、女性がザオるメリットは大きいと言えます。

  4. アンチザオラル派がいることも念頭に
     元恋人や元配偶者からザオられた気持ちは、突然の連絡に「困惑した」「嬉しかった」が多数。一方で「不快」と答える女性も一定数いるので、男性は注意が必要です。

  5. 男女での意識の違いを認識しておく
     ザオる側は求める期待が高く、ザオられる側は低いという傾向に。男性はザオラルの目的が具体的かつ明快で、女性は抽象的で相手に何かを求めない傾向に。男性の下心丸出しなザオラルLINEはイタい人と見なされるので慎みましょう。
  6. ザオラルLINEは使える手段!
     ザオラルLINEで期待が叶う率は50%。受送信した約50%の人が何かしら期待は叶ったと回答しています。この1/2の確率が高いか低いかは個人の判断になりますが、使い方を間違えなければザオラルLINEは復縁に効果を発揮する有効な手段と言えそうです。

使い方に注意は必要なものの、必ずしもナシではないザオラルLINE。気になっている元パートナーがいる場合は、上の6ヵ条に気を付けつつメッセージを送ってみるのも良さそうです。(平田真碧)

情報提供元/Omiaiレポート