「佐賀県って何あるの?」に全力アンサー!グルメも観光も、佐賀出身が思う魅力17連発

これを書いている私の出身地は、佐賀県。佐賀県を一躍有名にしたはなわさんの有名な大ヒット曲『佐賀県』も、2003年発売の曲と、もうすぐ20年が経とうとしています。

2022年の今、「佐賀って何あるの?」「通ったことはある」と言われることが多い佐賀県。でも、実は素敵な場所やおいしい食べ物がたくさんあるんです! というわけで、佐賀の魅力、改めてたくさんぎゅぎゅっと詰め込んでみました。この記事を読んで佐賀の魅力を知っちゃってください!

1.【グルメ】がばいおいしか~。佐賀のうまかもん

・呼子のイカ

「イカの色は白」が当たり前…と思いきや、「呼子のイカ」は透明なのが特徴。なぜなら、生きたまま港に持ち帰り、新鮮(=透明)な状態のままイカを提供できるから。特に「イカの活造り」は絶品です。あまりにも新鮮なので、写真のように捌かれた状態でも足がウネウネと動くほど。お刺身を食べた後は、残った部位を天ぷらや塩焼きに調理してくれるので、最後までおいしくいただけます。

 

・海苔

白米との相性抜群の海苔。そんな海苔の生産量&販売額が日本一なのが、実は佐賀県なんです。海苔のパッケージでよく「有明」という文字を見かけませんか? 実はその多くが佐賀県産の海苔なのです。佐賀県内では学校で海苔の配布がされるなど、佐賀県人にとっても身近な食材。また、海苔の自動販売機や「佐賀海苔×46都道府県のご当地食材」という擬人化漫画の公開など、佐賀海苔をアピールする面白い企画展開もされています。

 

・ブラックモンブランが有名! 竹下製菓のアイス

九州人なら見たことがあるソウルアイス。実はずっと佐賀県で製造されているんです。写真はバニラアイスがチョコレートとクッキークランチに覆われた「ブラックモンブラン」と、練乳ソースとシャリッとした氷片が入ったミルクセーキバーの「ミルクック」。九州メインで販売されているご当地アイスですが、実は近年関東上陸! もしかすると、近くのスーパーに並んでいるかも。食べたあなたは虜になること間違いなし。

 

・小城羊羹

表面が砂糖で硬く、シャリッとした食感が特徴の小城羊羹。コーヒーやみかん、ラズベリーといった味や一口サイズのカラフルで可愛い羊羹もあります。「シュガーロード」が通っていたこともあり、羊羹作りが盛ん。そのため、なんと小城市内だけでも羊羹屋が20軒以上建ち並んでいるんです。

 

・うれしの茶

日本茶では珍しい葉に独特の丸みを帯びた「玉緑茶」。「産地賞」や「農林水産大臣賞」など、の賞も受賞しており、そのおいしさは保証済み。おやつタイムに羊羹とあわせていただくのもおすすめです。

 

・佐賀牛

「艶サシ」が特徴のブランド牛です。豊かな土地と名水に選ばれるほどの良質な水で育ち、国内でもトップクラスで高い肉質基準をクリアしている佐賀牛。なんと、トランプ氏が訪日した際には、晩餐会のメインとして佐賀牛のステーキが出されたほど、その味は確か。

 

2.【観光スポット】「何もないの?」いえいえ、結構見どころあるんです!

・吉野ヶ里歴史公園

弥生時代の環濠集落跡で知られる吉野ヶ里遺跡。現在は、公園として高床式倉庫や竪穴住居など当時の集落が再現されており、まさに弥生時代にタイムスリップできる空間になっています。実際に発掘された出土品を見ることや、勾玉づくりや火起こし体験などができます。

・佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

秋の二大イベントの1つである熱気球競技大会。年によって変わりますが、10月下旬~11月上旬の1週間もの間、佐賀平野を会場に開催され、世界各国から参加者が訪れます。また、競技だけでなく、キャラクターなどの巨大なバルーンが立ち並ぶ「バルーンファンタジア」や、バーナーの光によって音楽とともに、闇夜で照らされる幻想的な「夜間係留」などのイベントも開催。朝6時から日が暮れるまで、秋の空にはバルーンが飛んでいるのが日常風景。

 

・唐津くんち

バルーンフェスタともう1つの大イベントである「唐津くんち」。1日目の夜、宵曳山(よいやま)から始まり、三日間続くこのお祭りはユネスコ無形文化遺産にも登録されています。「赤獅子」や「鯛」といった縁起物や、「源義経」や「上杉謙信」の兜をモチーフにした14台の巨大な曳山(やま)が、「エンヤエンヤ」「ヨイサヨイサ」の掛け声と林の音色と共に町内を巡行します。ちなみに、曳子(ひきこ)として参加する学生も多いため、唐津市内ではこの三日間は休校になるところも……。ちなみに、バルーンフェスタと時期が被っているので、同じ県でも「片方のお祭りしか行ったことがない」という人もいます。

 

・有田ポーセリンパーク

18世紀のバロック建築を連想させる宮殿が出迎える「磁器の公園」。フォトスポットとしても人気です。また、「酒・器」をテーマとするパーク内では、陶器のアウトレットショップでの買い物や、有田焼工房での絵付けや陶芸体験、登り窯やヨーロッパに渡った貴重な有田焼を見ることができます。その他、有田の蔵元ならでは稀少なお酒をお土産として購入することも出来るので、大人視点からもより楽しめる場所になっています。

 

・御船山楽園

ツツジと紅葉の名所。庭園内ではチームラボによる、池の水面や滝、ツツジ谷などと光が融合した大自然アートが開催中。また、同様にチームラボが手掛ける御船山ホテルの四季折々のランプ演出もSNSで話題になっています。

・名護屋城跡

豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に築いたとされる城があったのが、実は佐賀県。残念ながらお城自体は残っていませんが、VRによって当時の風景を見ることができます。徳川家康や伊達政宗、前田利家といった名だたる武将の陣跡もあり、歴史好きにはたまらない場所であること間違いなし。

・三重津海軍所跡

当時は日本初の実用蒸気船の建造や洋式戦の修理など洋式海軍の拠点とされていた場所。2015年に「明治日本の産業革命遺産」として登録されました。しかし、現在跡地は保存のために土の中……。そのため、「VRスコープを使って跡地を見る」という少し不思議な世界遺産になっています。

・嬉野温泉

「日本三大美肌の湯」の1つと言われる嬉野温泉。泉質は美肌効果がある重曹泉になっています。また、特産の「うれしの茶」が贅沢に浸された「お茶風呂」が楽しめる宿も多く存在します。なんと、昭和天皇も佐賀に訪れた際に、嬉野温泉に浸かられたそうです!

 

3.近代化で活躍した佐賀出身者

実は場所や食べ物だけでなく、現代にも残る活躍をしたすごい人も生まれているんです。そこで、少しピックアップして紹介します。

・「政党内閣最初の総理大臣」大隈重信

立憲改進党の結成や大学の創設など、政治に教育と幅広く活躍した人物。議会政治の基礎をつくるために尽力した功績から、伊藤博文、板垣退助と共に国会議事堂内に銅像が置かれています。

・「日本近代司法制度の父」江藤新平

初代法務大臣として、学制や警察制度、近代の法律、新たな裁判の仕組みなどといった「基礎」をつくった人物なんです。「佐賀の乱」を起こしたとして、ちらりと教科書に登場しているのを見たことありませんか?

・「日本近代建築の父」辰野金吾

東京の玄関口ともいえる「東京駅」。実は佐賀出身の建築家が設計したんです。他にも、日本銀行本店や大阪市中央公会堂など各地に建築作品を残しています。ちなみに、東京駅のドームには柱のレリーフに、8つの干支が施されているのでチェックしてみてください。

佐賀最高!せめて「通り道」ではなく「寄り道」で

最初から最後まで佐賀色全開でお届けしました。これで「何もない」とは言わせません!今回の記事で「行ってみたいな」そう思ってもらえると嬉しいです。佐賀県に限らず、自分があまり馴染みのないと感じる県の食べ物や場所を調べてみると面白いかもしれません。ぜひ、これまで気づかなかった様々な地域の魅力を感じてみてください!(岡美咲)