季節の変わり目がツラい…
気がつけば8月も終わり、うだるような暑さもようやく落ち着いてきました。そんな夏から秋への季節の変わり目の今、「なんだか気分が落ち込む」「疲れやすい」といった不調を感じてはいませんか? それ、実は「9月病」と呼ばれる症状かもしれません。
ここではクラシエ薬品株式会社の調査をもとに、意外と知られていない「9月病」についてご紹介していきます。
「9月病」ってなに?
夏休みも明けて、仕事や学校が始まる9月の時期に、急激な温度変化も影響して心や体の調子を崩してしまい、仕事や学業をこなす元の生活にうまく戻れなくなってしまうことを、実は「9月病」というんです。「5月病」なら聞いたことはあるけど「9月病」は聞いたことない、という人も多いんじゃないでしょうか?
実際に「あなたは『9月病』を知っていますか?」という質問に対して「はい」と回答した人はたったの16.5%でした。
一方で、「季節の変わり目となる9月ごろに、「やる気が出ない」「中々眠れない」といった心の不調や、「疲れやすい」「頭痛がする」などの『9月病』の症状を感じたことはありますか?」と言う質問に対しては、全体で「ある」が14.5%、「ややある」が25.0%という結果に。合計して約4割が夏から秋への季節の変わり目に不調を感じていることがわかります。「9月病」は、私たちが認知している以上によくある現象なのかもしれません。
それでは、具体的にはどのような不調を感じる人が多いのでしょうか?
「やる気が出ない」が63.3%で最も多くみられた回答となりました。メンタル面で「9月病」の症状を実感する人が多いようですね。身体面に注目すると、「疲れやすい」「眠れない」「朝起きられない」など、睡眠に関連した不調が目立ちました。
「9月病」になってしまう原因は…?
「9月病」を引き起こす原因は一体何なんでしょうか? 「9月病」は年齢性別問わず、誰にでも起こり得る症状です。特に大きな原因としては「不安・ストレス」と「気候の変化」の2つが挙げられます。
■原因その1 「不安・ストレス」
夏休み明けは、ただでさえ休みから仕事・学校への切り替えが難しい時期。それに加えて学生は新学期への不安、社会人は部署換えや転勤といった環境の変化への不安が重なれば、必然的にストレスを感じやすくなってしまいます。その結果自律神経のバランスが乱れ、心も体も調子が悪くなってしまうようです。
■原因その2 「気候の変化」
9月は、8月の猛烈な暑さから急激に気温が低下し、気候が大きく変化するため、不調に陥りやすい時期です。さらに日照時間が短くなることも重要なポイントの1つ。日光を浴びる時間が短くなると、体内で「セロトニン」という物質の分泌が抑制されて、「気分の落ち込み」や「集中力の低下」といった抑うつ症状が生じてしまうんです。
「9月病」って実際どんな症状なの?
「9月病」には、「体の不調」と「心の不調」をそれぞれ引き起こす、さまざまな症状があります。
これらの症状が複数当てはまったり、長期間にわたって続いたりする場合には要注意です。
「9月病」にはなりたくない…! どんな予防法がある?
できれば「9月病」にはなりたくない! それでは「9月病」を予防するためにはどうすればいいのでしょうか?
・適度な運動を心がける
最近はコロナ禍もあって特に運動不足になりがちですよね。しかし「9月病」を回避するためには、日常的に意識して体を動かすことが大切! 激しい運動でなくても、積極的に歩く、なるべく階段を使う、軽い筋トレ、ストレッチなどなど… 自分に合った負担の少ない運動がおすすめですよ。
・規則正しい睡眠をとる
正しい睡眠は、体の疲れはもちろん、心の疲れを回復するためにもとっても重要なんです。寝る時間と起きる時間のリズムを一定に保ち、夜ふかしせず6〜7時間の睡眠時間を確保することを心がけてみて! 寝る前にスマホやパソコンの画面を見てしまうと脳が覚醒して寝つきが悪くなってしまうので、なるべく見るのは控えたほうがいいかも。
季節の変わり目も元気でいたい!
いかがでしたか? 季節の変わり目でも、できればイライラも疲れも感じずに過ごしたいですよね。生活習慣を整えて、心も体も好調な毎日を目指しましょう!(石川智香子)
情報提供元/クラシエ薬品株式会社