俳優として変わりたいところ、変わりたくないところ
── では、理想の俳優像って何ですか？
「自分の演技を決め込んで臨むのではなく、一緒に作品を創る人たちの空気感をちゃんと受け取って、打ち返しながらお芝居ができる俳優さんってステキだなと思っています！そういう方と演技をしていると、まだ知らない自分を引き出されてしまうんです」
── なるほど。具体的に、影響を受けた方はいますか？
「同世代の俳優さんでいうと、小野花梨ちゃんと青木 柚くんですかね。いい意味で全然同世代って感じがしないくらい、頼りがいがあるし、人柄もステキなんです。ふたりとも、ちゃんと相手と響き合える俳優さんなんですね。だから、自分の知らない一面を引き出されてしまうというか。どんどん自分が変わっていくんです。言葉にすると、すごく難しいんですが…！」
── 先ほど『自分が変わっていく』とのお話が出ましたが、今年の下半期はどう進化したいですか？
「そうですね、時代も変わっていきますし、進化はし続けていきたいなって思いますけど、変わらないところは変わらずにいたいなって思います」
── 変わらないところって、何でしょう？
「うーん、お仕事に真摯に向き合う心持ちや、今まで築いてきた人間関係も大切にするというのは、変わらないでいたほうがいいところかなって思います。今こうやってお仕事をいただいていることがありがたいことだと思うので、色んな方に信頼され、いざという時にも呼んでもらえるような女優さんでありたいなって思いますね。長く愛される人でありたいです」
── では、今後挑戦してみたいことはありますか？
「役で言うと、アウトローな役。事件の犯人とかです。ただ、役に引っ張られそうなので、元気なときにぜひお願いしたいです（笑）。あとは、ラジオをやってみたいなって思います。おもしろい 方向に振り切っている女優のラジオ番組ってあんまり存在しないじゃないですか。だから、おもしろい人を呼んでおもしろい方向性の番組を（笑）。『フワちゃんのオールナイトニッポン0』とか、最高ですもん！」
ちゃんとしていて、全体的に自立している人がタイプ
── パブリックイメージとは離れた意外な回答です（笑）！ いつか見上さんのラジオ番組が聴けるのを、楽しみにしています。最後に、こういうインタビューでは女優業についてよく聞かれると思いますが、あまり質問されないジャンルってありますか？
「うーん…恋愛系ですね！（笑） NGにはしていないんですが、なぜか聞かれません！」
── ミステリアスというイメージがあるので、あまりツッコめないのかもしれません…。では、どういう方がタイプですか？
「いざ聞かれると、お決まりの答えがなくて困りますね…。全体的に自立している人が好きかな。そういう人って、大体おもしろいじゃないですか。あとは、何かしら芸術をやっている人に惹かれます。というか、周りにそういう人たちが多い環境で育ってきて大学もお仕事も芸術系だし、友達もやっぱりそういう人が多いんです。なので、恋愛だけではなく、関わる人はみんな芸術系です！」
── 芸術家に囲まれた見上さんが今後どうなっていくのか、ますます楽しみです♡ありがとうございました！
