楽曲のストリーミング総再生回数が3億3千万回再生を突破するなど、次世代ラッパーとして熱い注目を浴びているRin音さん。4/20に待望の2ndアルバムをリリースし、その勢いは加速するばかり! 初登場となったCanCam6月号では、ミステリアスなRin音さんの頭の中を覗かせてくれました♡ CanCam.jpでは、そんな彼の世界をさらに深掘り&お茶目な一面を公開します!
【Rin音】2ndアルバム『cloud achoo』が4/20にリリース! 独占インタビューをお届け♡
──リリースされたばかりの2ndアルバム『cloud achoo』について教えてください!
「今回のアルバムのテーマは、おばけの噂話です。“cloud”は雲みたいな白い布をかぶったおばけのことを現していて、“achoo”は英語で“ハクション”って意味。日本では、“くしゃみが出ると噂されている”って迷信がありますよね。人間の噂話だっておばけの噂話くらい根も葉もないものだし、僕の書く曲もそんなふうに、あくまで娯楽の一部として聴いてほしいという思いを込めています。人には人の人生があるし、誰かの真似をしてもその人と同じにはならない。だからあらゆる物事は気持ち半分で受け取ったほうがいいし、そうしてほしいと思っています。収録曲も、ダブルミーニングを込めたリリックとか、このアルバムらしい皮肉った感じのものが多いですね」
──アルバムの中で、CanCam読者にオススメするならどの曲でしょう?
「今回のアルバムだと、asmiとコラボした3曲目の『bless』です。一聞すると、恋愛が終わるタイミングの曲に聴こえるんですけど、裏テーマに“幽霊の恋愛”っていうのがあって。幽霊になってしまった女性の魂が浄化する直前の、残された男性が彼女のことを本当に忘れてしまう時の曲。某アニメに“人が本当に死ぬときは人に忘れられたときだ”ってセリフがありますけど、まさにその瞬間を切り取った切ない曲です。
『bless』の中で特に気に入っているのが“傘に当たる雨粒のような愛は流れて消えたっていうより分からなくなったんだ”って歌詞です。傘に当たった雨粒って、傘の上にあるときは一粒として見えているのに、水たまりに落ちた瞬間にどこへ行ったか分からなくなるじゃないですか。その後に“いつのものか 誰のものか まとまるのは不出来な感情だ”と続くんですけど、色々な感情のやり取りがあった中で、結局自分の中に残るのは大雑把な“してもらった”って気持ちだけで、誰からいつしてもらったかは分からなくて、最後に集まるのはモヤッとした感情だけだったというリリックがあって、これは上手くいったかなと思っています」
──そういった情緒的なリリックはどんなふうに生まれているのでしょうか?
「基本的にリリックは自分の部屋で考えています。PCを開くと気合いが入りすぎちゃうので、フリースタイルで声に出しながら、いつも使っている携帯電話のメモに残していきます。例えばさっきの『bless』でいえば、“傘に当たる雨粒のような愛”というワードが最初に頭に浮かんで、“じゃあそれってどういう感じだろう?”と考えて、ツーって流れて最後は水たまりに落ちる情景を頭で思い描き、段階を一つずつ言葉にして、歌詞にしています」
──なるほど…! では、ステージに立つ前のルーティンを教えてください。
「ルーティンっていうほどでもないですが、ステージに上がる前は自分の中でチューニングというか、温度感を合わせる感じはあります。集中もしますけど、なるべくリラックスした状態に持っていきます。僕は結構緊張するほうだし、真面目になりすぎちゃうところがあるんですけど、“自分のステージだからミスってもいいや”くらいの気持ちでいくと割に調子がいいんです。逆にベストを尽くそうと準備しすぎると力んで失敗することが多かったので、“まあいいや、テキトーで”くらいの心構えの方が気が抜けて、練習の成果が出やすい感じがします」
──素敵なライフハックですが、なかなか度胸がいりますね。
「度胸はいります! でも、逆に一回失敗しちゃった方がちょうどいいのかなって。“もう既に一回失敗してるし別にいいや”って、いい意味で吹っ切れるというか。完璧な状態が続くのが理想ですけど、それがしんどいと感じてしまう僕と同じタイプの人は、さっさと諦めちゃうのもひとつの手だと思います(笑)」
オムライスにケチャップでハートを描いてほしいです(笑)
──先日YouTubeのサブチャンネルを開設されていましたが、1本目が料理動画だったのが意外でした。
「まだ1本しか出せてないんですけど、YouTubeがずっとやりたくて。実は料理が好きで、普段からよくキッチンに立っています。唐揚げも家でやるし、毎日でも全然苦じゃないです」
──逆に、Rin音さんが作って欲しいお料理はありますか?
「えー、なんでも嬉しいですけど……、オムライスかな。お母さんがケチャップで名前を書いてくれたことはあるんですけど、ハートはないので憧れます(笑)」
──動画内で他にやってみたい企画はありますか?
「ずっとやってみたい企画があるんです! ゲストを呼んでトークをするんですけど、会話の中で僕が傷ついたら、僕の心と連動してTシャツがビリッて破れる企画(笑)。他愛のない話の中でTシャツが破れたら面白いし、どういう言葉で人が傷つくのか目視できるじゃないですか。これがずっとやりたくて、温めています(笑)」
──面白そうですね(笑)。では、素敵だと思う人の特徴を教えてください!
「何かを頑張っている人。何でもいいんですけど、自分が頑張っていることを本気でやっている人。そういう顔は近くの人しか見られないから、隣にいる人の特権ですよね。お互いのモチベーションになれるような関係はすごくいいなと思います」
──最後に、この春やりたいことを教えてください。
「身体を動かしたいです。昔サッカーをやっていたこともあって、キャッチボールとか卓球とか、球技全般が好きです。それに、何か物を投げるって普段あんまりできないじゃないですか(笑)。公園でキャッチボールデートとか、楽しそうで憧れます」
ユニバーサルミュージック/【通常盤CD】¥2,500/4月20日(水)リリース
大ヒット曲『snow jam』リリースから約2年ぶりのフルアルバム。このアルバムのために13曲全てを新曲で揃えた最新作。
りんね●1998年生まれ、福岡県出身。18歳からラッパーとしてのキャリアをスタートさせ、数々のMCバトルを総ナメする実力派。楽曲のストリーミング総再生回数が3億3千万回再生を突破するなど、次世代ラッパーとして注目を浴びている。