テレワークが働き方のひとつとして定着してきている昨今。これまでのオフィスワークとの違いから、テレワーク中に思わぬ『失敗』をしてしまった人も多いのでは?
実際、テレリモ総研が、2022年新春企画として実施した「テレリモ神社でお焚き上げ&抱負ツイート大賞!!」には1228名からさまざまな失敗談が寄せられました。そこで今回、その中でも多くの方に共通していた失敗談を10個、ランキング形式でご紹介します。
『クスッと笑ってしまうもの』から、『顔が青ざめるような失敗』まで、テレワーク中に起きた失敗エピソードをぜひご覧ください。
【第10位】通信環境に関する失敗談・体調不良に関する失敗談
通信環境に関する失敗談
通信環境があればどこでも仕事ができるのが強みのテレワーク。しかし、通信環境そのものに問題があると、全く仕事にならなくなってしまうリスクも……。そんな通信環境に関する失敗談は下記のようなものがありました。
・wi-fiの調子が悪く、変な顔で固まったまましばらく表示されてしまった。
・回線の速度不足で在宅禁止に……。
・wi-fiの調子が悪く、ちょっとでも繋がりやすいところを探し歩いた結果、極寒の廊下で業務することに……。
「変な顔で固まる」というのは少しほっこりした失敗談かもしれませんが、寒さに震えながら仕事をすることになってしまったり、回線速度不足を指摘されてテレワークそのものが禁止になってしまったりと、致命的な結果を招いたケースもあるようです。いわば通信回線はテレワークの生命線。テレワークの環境を整えるうえでは回線整備が最優先事項と言えそうです。
体調不良に関する失敗談
通信環境と同率だったのが体調不良による失敗談です。具体的なにはどのようなトラブルを抱えてしまったのでしょうか。
・眼精疲労に悩まされた。
・人目がないため、油断して姿勢が悪くなった。
・古い椅子で作業していたら腰が痛くなってしまった。
自分にとって落ち着く環境で作業ができるため、つい休憩を忘れて長時間パソコンと向き合っていたという人も多いのではないでしょうか。そのため、疲労や周囲の視線の有無、仕事を目的にしていない椅子や机を利用することでかかる体への負担などが原因で、体調不良が悩みのタネに……。自分にあった働き方ができるからこそ、疲れを感じた時にちょっと作業場所から離れて休憩をしてみるといった工夫が効率アップに繋がるかもしれません。また、ブルーライトカットのPC画面や眼鏡、長時間座っても疲れづらいゲーミングチェアなど、体への負担を軽減させるグッズを取り入れることで、体調不良が改善するケースもあるようです。
【第9位】コミュニケーションに関する失敗談
仕事をする上で避けては通れないコミュニケーション。相手との距離に加えて、慣れないテレワークであるがゆえに様々な失敗が生まれているようです。
・仕事の相手に間違えて今日の買い物リストを送ってしまった!
・zoomという機能がLINEかグーグルにあると思い込んでいたため、参加できずに安否確認をされた。
・滑舌が上手くいかず相手に内容が中々伝わらない。
テレワークにおいて、テレビ会議による会話や、チャットでのメッセージのやり取りが主なコミュニケーション方法になります。特に私用の携帯にSNSアプリをインストールして使っている方などはプライベートの内容の誤送信に要注意です。他にも、テレワーク支援ツールの充実によって、かえって混乱してしまったケースや、画面越しに会話することの難しさを実感するエピソードなどが寄せられました。
【第8位】誘惑に関する失敗談
自分のペースで仕事ができることはテレワークのいいところ。しかし、オンオフの切り替えができず誘惑に負けてしまったという声が多くあがりました。
・朝からダラダラして仕事が始められない。
・仕事を抜け出しスーパーへ行ったところ業務用携帯に会社から着信が。ちょうどスーパーのタイムセールの音楽が鳴り出して……。
・家を出なくてもよいという油断からどんどん仕事が遅れていってしまう負のスパイラルに……。
業務状況が伝わりづらいテレワークだからこそ、いかに誘惑に負けない自制心を持てるかが効率よく仕事を進めるカギに。また、テレワーク環境に仕事関係のものと趣味やプライベートに関係のものがある場合は、レイアウトを変えるなど工夫してみるのはどうでしょうか。気を張りすぎず、ストレスにならない程度にメリハリのある環境をつくることが仕事をする上では大事になってくるようです。
【第7位】体重・運動不足に関する失敗談
自宅でテレワークをしていると、座りっぱなしになってしまったり家にこもるようになってしまいがち。その結果、だんだんと運動不足になってしまった人も多いのでは?
・家にいすぎて太陽の光を全然浴びていない。
・体を動かしてないせいで体重は増えてしまった。
・テレワーク中にお菓子ばかり食べて太ってしまった。
一日中ほとんど動いていないのに、間食は止まらない……運動せず、欲望のままに食べてしまうと体重の増加だけでなく、体の不調を引き起こしてしまう可能性も。通勤を含め、極端に運動量が減ったという人は、ストレッチや軽い運動を仕事の合間などに取り入れると、気分転換と運動不足解消になりそうです。
【第6位】居眠りに関する失敗談
テレワークだけでなく、特に昼食後は高確率で私達を襲う『睡魔』。お互い顔が見えないオンライン会議だとなおさら我慢することがきつく感じます。
・Web会議中に居眠りしてしまい、自分のいびきに驚いて目が覚める。しかし、マイクがオンになっていたのは3名だけだった。
・マイクのスイッチを切り忘れた挙句寝落ち。
・会議の時間を寝過ごした。
仕事の効率化のため、多少の仮眠を摂ることは良いとよく言われます。ですが、10分の仮眠のつもりが大事な会議を寝過ごしてしまっては取り返しがつきません。眠る直前にコーヒーや紅茶などを摂取すると、カフェインの効果があらわれる10分~15分後に目が覚めるということもあるようです。どうしても睡魔に勝てない…という方は、テレワーク中にうまく仮眠を取り入れる方法を探してみてはかがでしょうか。
【第5位】機材・アプリ・ソフトに関する失敗談
テレワークになったことで、今まで利用したことのない機材やアプリケーションを導入したという方も多かったはず。慣れない機材やアプリを使った際の失敗談も数多く寄せられました。
・突然ヘッドセットが壊れた。出費が痛い。
・オンライン会議ツールの使い方が分からず、オンライン会議の時間に出席出来なかった。
・オンライン会議アプリをアップデートしたらボタンの位置が変わっていて焦った。
突然の機材トラブルやツールの使い方に苦戦したり、ようやく慣れたと思ったらアプリの仕様が変わっていて混乱したり……といったエピソードが目立ちました。新たな機材やツールを利用する場合は、事前にどのように使うのか調べることや、余裕をもって準備をしておくとスムーズに対応することができます。また、近年は取扱説明書や利用マニュアルがオンライン化され、確認しやすくもなっています。
【第4位】身だしなみ・服装に関する失敗談
きちんと着替えてから出勤するオフィスワークと違い、基本的に身だしなみや服装が自由なテレワーク。気持ちとしては楽な反面、思わぬ失敗に繋がってしまうこともあるようです。
・座っているからとズボンを履いていなかったのに思いきり立ち上がってしまった。
・寝坊して、下だけパジャマ。
・起きたままで仕事をしていたら、急にカメラ有りのミーティングを始めますと言われて焦った。
パジャマならまだしも、下着姿をさらしてしまった……もしくは寝坊して寝起きの状態で会議が始まってしまったという強者エピソードも。テレビ会議では上半身しか映らないから、と油断している方は意外と多いようです。あまり窮屈すぎず、突然のテレビ会議にも対応できるくらいの服装を意識しておくと、これらのトラブルは未然に防げるかもしれません。最近では、ぱっと見た感じはスーツに見えるリラックスウェアなども登場しているようです。
【第3位】マイクにまつわる失敗談
マイクの切り忘れや、反対にオフのままで話してしまったり……など、『マイク』にまつわる失敗談はテレワークにおいて避けられないようです。
・会話の最中、ずっと音声が無音になってて会話に参加できていなかった。
・マイクをオフにしていなくかったため、独り言が発信されてしまった。
・オンライン会議で「早く終わらないかな」ってぼやいたらマイクがオンになっていた。
テレワークでも、テレビ会議中であれば他の人が話している間も無意識につぶやいた一言がマイクを通して伝わってしまう可能性があります。一度に大勢で発言がしにくい分、個人の声を集中して聞くため、これまでだったら気に留められないような声が聞き取られることも……。自分が発言するタイミングではないときや退席するときに、マイクを切る習慣をつけるだけでも失敗談は少なくなりそうです。そのほか、「商談中に掃除機をかける音が入ってしまった」という背景音にまつわるエピソードもありました。マイクやスピーカーの性能によっては意外と遠くの音も拾ってしまう可能性があるため注意が必要なようです。
【第2位】カメラにまつわる失敗談
マイクとともにランキング上位となったのが『カメラ』に関する失敗談。カメラを切り忘れて部屋が映ったり、設定された背景画像がビジネス向きのものではなかったり……という失敗談が数多く寄せられました。
・業務終了時に切り忘れて、思いっきりリラックスムードの自分の姿を晒してしまった。
・カメラの美白機能を使いすぎた結果、自分の顔が白飛びで見えなくなってしまった。
・背景処理を忘れて部屋が丸見えに……。
マイク同様、テレビ会議に欠かせないカメラに関する失敗は多くの方にとって「あるある」のようです。最近は、プライベート空間を見せないように背景をぼかす機能などもありますが、事前に設定が出来ていない状態で繋がってしまった場合、プライベート空間がまる見えになってしまうケースも。接続前に設定状況を確認し、適切な背景にしておくと安心ですね。最初は何も映らないようにカメラを隠すというのも失敗を防ぐことができそうです。
【第1位】リモートワークに何かが乱入したことによる失敗談
第1位は、『何かが乱入したことによる失敗談』となりました。どのような『乱入』があったか、一例をご紹介します。
・大事な資料を書いている途中に席を離れたところ、飼い猫が乱入。デリートキーに乗ってしまい、書類が台無しに。
・リモート会議中に意見を求められたタイミングで飼い犬が「ワン」と返事してしまった。
・旦那さんのリモート会議中に抱きついてしまった。
・ミュートにしてたつもりが、外の石焼き芋売りの音声が入り込んでしまった。
・テレワーク中にゴキブリが出現。思わず奇声をあげてしまい、パニックに。
一言で『乱入』といっても、そのバリエーションは非常に豊かです。コロナ禍により、多くの場合、テレワークが在宅勤務を意味することもあり、「自宅=仕事場」となることで自宅にいる(ある)様々な人やモノが乱入した経験のある方が多いようです。
乱入されてしまった当の本人にとっては大変な事態ですが、子どもやペットの乱入は状況によっては、それがきっかけで仕事仲間との距離が縮まったというようなほっこりエピソードになる場合もあるようです。一方で、商談中や会議が緊迫した状況など、ほっこりでは済まない場合もあるため、家族の協力が必要となりそうです。とはいえ、犬や猫などコントロールが難しい『乱入』もあるため、会議前にテレビ会議の参加者に一言添えておくと受け入れやすくなるかもしれませんね。
“強み”を生かして快適に
慣れない機材や環境で仕事をする上で予測できないトラブルが起こりがちなテレワーク。正直オフィスワークの方が効率よく仕事ができるのでは?……と思われる方もいるかもしれません。しかし、何かこれまでとは違う試みを取り入れるうえで失敗はつきもの。
トラブルが起こるかもしれないからと取り組みの選択肢を狭めてしまうより、失敗から学んで次に活かすことで個人、組織双方の可能性が広がるのではないでしょうか。
すでにテレワークの失敗経験がある方も、そうでない方も、今回ご紹介した様々な失敗談を思い出しながら、トラブルを未然に防いで、より快適なテレワークライフを目指していきましょう!
(岡美咲)