ふたりのうれしい共通点を発見♡ 七海ひろきさん×彩凪 翔さん独占インタビューvol.2

来年1月の舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』で共演する、宝塚歌劇団OGの七海ひろきさん&彩凪 翔さんへの独占インタビューvol.2。役への想いや演技論など、ふたりで語りあっていただきました! 撮りおろしのポートレートとともにお楽しみください♡

舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』での共演が待ちきれない!
七海ひろきさん×彩凪 翔さん独占インタビュー


CanCam本誌の大人気連載『Emotional-Time』をまとめた写真集の発売を来年2月1日に予定している人気アーティストの七海ひろきさん。1月7日から始まる舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』では、フランケンシュタインが生み出した名もなき怪物を演じます。その怪物と心を通わせる娘・アガサを演じるのは、七海さん同様に宝塚歌劇団で男役スターとして活躍した彩凪 翔さん。今、話題のおふたりをCanCam.jpが独占インタビュー! 大反響だったvol.1に続き、作品で演じる役について、そして演技について語りあっていただきました。

「セリフ以上に伝わってくるものがあるから、今までのお芝居では目の演技をかなり重要視してきました(彩凪さん)」

——舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』で彩凪さんが演じるのは、盲目の娘・アガサ。それゆえ、七海さん演じる神秘的で美しい怪物の姿を〝見ることができない〟ことがさみしい、ともおっしゃっていましたが…(▶︎独占インタビューvol.1をチェック!)、演じられるにあたってはいかがですか?

彩凪さん(以下、彩):宝塚時代に『伯爵令嬢』という作品でも盲目の若者の役を演じた経験があるんですけど、物語の途中から目が見えるようになるんですよ。ストーリー全体を通して目を使ったお芝居ができないのは『フランケンシュタイン』がはじめてで。

七海さん(以下、七):確かに!そうだね。

彩:目でお芝居ができない分、いつもとはまた違う演技のアプローチが必要になってくるので…。この作品を通して、自分にとっての新しい演技の引き出しを増やしたいなって思ってるんです。

七:わ!翔ちゃんが目のお芝居を意識してることがわかって、なんだかうれしい。演技の方法って人それぞれで、本当にいろいろなアプローチがあると思うんだけど、目でお芝居するのってすごく楽しいよね。

▲撮影が進むにつれて、どんどん息ぴったりなカットを連発してくださった七海さんと彩凪さん。お互いに背中と頭を預けながらのリラックスした表情が素敵ですよね。

彩:私、目で演じるのが大好きなんですよ!

七:私も! 私も好き。

(共通点が見つかって、お互い顔を見合わせて笑顔になる七海さんと彩凪さん)

彩:喋っていることとは違う目をしているときってあるじゃないですか。口にしている言葉と抱えている気持ちが異なっているのかな…と思わせるような。

七:うんうん。言葉と目が裏腹なときってあるよね。自信ありげなセリフを言いながらも目線がブレてたりすると「この人、実際は強がってるんだろうな」とか。目が本当のことを教えてくれる…あの感じがいいよね。(と語る七海さんを見つめながら大きくうなずく彩凪さん)

彩:セリフ以上に伝わってくるものがあるから、今までのお芝居では目の演技をかなり重要視してきたんです。今回はそこが使えない分、違う部分でどうフォローしていこうかな、どんな演技の仕方を掘り下げていこうかな…と考えていて。

七:わ〜、どうなるんだろう!楽しみ!お稽古が始まるのも俄然楽しみになってきた!!(と満面の笑みを浮かべる七海さん)

▲「いつものかっこいいのください!」というCanCam編集部のリクエストに「おっけ〜」と答えた次の瞬間にはこちら。七海さん、さすがです…!

 

「自分に課せられた運命を受け止めて、もがきながらも生きていこうとする…怪物もアガサも同じ力を持っている(七海さん)」

——目のお芝居ができないことに加えて、宝塚歌劇団を退団されてから初めての女性役…という点も彩凪さんにとっては新たな挑戦ですよね。

彩:そうなんですよ!

七:翔ちゃんさ、在団中も女性役やってたよね? ほら、え〜っと、ほら、あの作品…!

彩:『ひかりふる路』のロラン夫人ですか?

七:そうそう! あのとき、めちゃくちゃきれいだったからさ、私はもう何も心配してないよ。

彩:ひゃ〜、いやいやいや…(とちょっぴり恥ずかしそうに首を横にふる彩凪さん)

七:在団中に一度でも女性役を経験していると、女性を演じるにあたっての〝根っこ〟みたいなものが体の中に植わっていると思うんだよね。翔ちゃんの中には間違いなくそれがあるから、私からアドバイスできることはない(笑)。

▲「目のお芝居を大切にしている」とお話してくださった彩凪さん。何気ない目の表情や視線の動きで写真の雰囲気を変えていく…そんな撮影中の様子はまさに〝女優・彩凪 翔〟そのものでした。

彩:やばい、今めちゃくちゃハードル上がってません!?(笑)。あのとき演じたロラン夫人は、男の政治の世界を裏で操っていた勝気な女性だったんですよ。

七:うんうん。

彩:内面が男性的で、とにかく芯が強い大人の女性なんです。

七:あ〜!(と何かを察した様子の七海さん)

彩:盲目のアガサも、人一倍の苦労を経験してきた、きっといろんな壁を乗り越えて生きてきた人間的に強い女性だと思うんですけど、〝娘〟というところが…。

七:確かにそこが違うよね。挑戦だね。(と何かを確信した様子の七海さん)

彩:同じ芯が強い女性でも、〝大人の女性〟とアガサのような〝娘〟では違う部分がきっとありますよね。かいさんのおっしゃる通り、そこが挑戦だなって思っています。でも、どちらの役もいろんな人生の波を乗り越えながら生きているところは同じで、それはかいさんが演じる怪物も同じなのかなって。

七:自分に課せられた運命を受け止めて、どうすれば生きていけるのかを考えている。ただ波に飲み込まれてしまうのではなくて、もがきながらも何とか生きていこうとする…お互いにそういう力を持っているよね。

彩:怪物とアガサ、どちらも乗り越えるべき運命を持っているからこそ分かり合える部分があるのかもしれないですね。

七:ね、そうして惹かれ合う部分がある…のかもしれない! まだ想像の域を出ないけど(笑)。こうやって話してると、どんな作品になるのか、楽しみが止まらなくなる!

▲あまりのエモさに撮影現場もどよめいたバックハグでのツーショット。お互いを一人の役者として信頼しあっているからこそ生まれる表情やポージングに、舞台への期待値が自然と上がっていきます…!

 

「尊敬できる翔ちゃんと、お互いが高めあっていける関係性をつくっていきたい(七海さん)」

——今作は七海さんが主演の舞台ということで…座長として、彩凪さんと一緒にどんなカンパニーをつくっていきたいですか? 

七:『フランケンシュタイン』の舞台のお稽古はまだこれから。でも、12月に開催するディナーショーも翔ちゃんと一緒で。そのお稽古はすでに始まっているんだけど、すごくいろんなことを素直に受け止めて、真面目に取り組んで、そして一生懸命やる! っていう翔ちゃんの姿を見て、私は尊敬の念を抱いているのですよ。見習わねば! と思うところがたくさんある。すごくしっかりしてる!

彩:しっかりしてない、してないんですよぉ…(と消え入りそうな声)

七:このインタビューもそうだけど、おしゃべりも上手だし。

彩:嘘だ〜!(笑)

七:そんな尊敬できる翔ちゃんと、そして他のキャストの皆さんと一緒に、お互いに高めあっていくような関係をつくっていきたいなって。はじめましての方も多いので、まずはちゃんと自分から踏み込んでいって、自分がどんな人間かを知ってもらえるようにしたいな。そうしてお互いに自分の想いや考えを遠慮なく言い合って、高めあっていける…そんなカンパニーにしていきたいなと、思ってます! うん!

彩:私もかいさんと一緒に頑張ります!

七海さん×彩凪さんの独占インタビューvol.2はこれにて終了。来年1月の舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』でおふたりのどんな演技が見られるのか、楽しみでなりません! 続くvol.3では、CanCam本誌での七海さんの連載企画『Emotional-Time』にちなんで、おふたりの〝エモい〟お話を聞きました♡ 引き続きお楽しみに!

舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』
11月20日(土)一般チケット発売開始!


東京公演:2022年1月7日(金)〜1月16日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
大阪公演:2022年1月20日(木)〜1月23日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

原作:『フランケンシュタイン』(シェリー作 小林章夫訳 光文社古典新訳文庫刊)
演出:錦織一清
脚本:岡本貴也
出演:七海ひろき 岐洲匠 彩凪翔/蒼木陣 佐藤信長 横山結衣(AKB48) 北村由海/永田耕一

料金:10,000円(前売・当日共/全席指定/税込)
一般発売:11月20日(土)10:00〜
主催:舞台「フランケンシュタイン-cry for the moon-」製作委員会
©FCFTMP

【ストーリー】
19世紀、欧州。若き科学者ビクター・フランケンシュタイン(岐洲匠)は、科学の力で死体を蘇らせる禁忌の実験に成功し、名もなき【怪物】(七海ひろき)が誕生する。【怪物】は言語や知性を習得し、感情が芽生え、やがてコントロールできなくなるほどの怪力を身につける。その怪力に身の危険を感じたビクターからは見捨てられ、周囲の人々からも拒絶され疎外されて孤独になった時、盲目の娘・アガサ(彩凪翔)と出会う。彼女の美しい心に触れたことで、人間の理解と愛を求めた【怪物】が彷徨い行き着く先とは…。

【公式ホームページ】 https://stage-frankenstein.com 【公式ツイッター】 @franken_cftm
【公式インスタグラム】 @frankenstein_cftm

Profile
七海ひろき(ななみ・ひろき)/2003年、宝塚歌劇団に入団。月組大劇場公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』で初舞台を踏み、その後宙組に配属。星組への組替え異を経て、2017年バウホール公演『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』で単独初主演を果たす。スタイリッシュで色気のある男役スターとして絶大な人気を誇りつつも、2019年3月『霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS 〜星たち〜』にて惜しまれながら宝塚歌劇団を卒業。その後は、俳優・アーティストとして多方面で活動。今年7月には待望の2ndミニ・アルバム『FIVESTAR』を発売。8〜9月には、同アルバムの名を冠したワンマンライブツアー『One-manLIVE773“FIVESTAR”』を開催。また、声優としての活躍も非常にめざましく、現在はTVアニメ『ヴィジュアルプリズン』でイヴ・ルイーズ役を好演している。来年2月1日には、 CanCamの連載企画『Emotional-Time』のアーカイブに撮りおろしカットを加えた写真集『〝Unknown〟 Emotional-Time』(小学館)を発売予定。
彩凪 翔(あやなぎ・しょう)/2006年、宝塚歌劇団に入団。宙組大劇場公演『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台を踏み、その後雪組に配属。2度の新人公演主演、『春雷』バウホール単独主演を経て、雪組の核となる男役スターとして活躍。今年4月『fff-フォルティッシッシモ-〜歓喜に歌え!〜/シルクロード〜盗賊と宝石〜』にて宝塚歌劇団を卒業。9月には宝塚歌劇団OGで構成された「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」の旗揚げ公演となるミュージカルショー『アプローズ』〜夢十夜〜で主演をつとめたほか、10月にはセルフプロデュースコンサート『Wings』を開催するなど、女優として精力的に活動中。また、宝塚退団後初となる写真集『SHO AYANAGI』(日本文芸社)を12月10日(金)に発売予定!
【七海さん分】ベスト¥54,450(TOMORROWLAND)、ジャケット¥93,500(ISSEY MIYAKE INC.<ISSEY MIYAKE>)、シャツ¥36,300(Sian PR<SHAREEF>)、その他/スタイリスト私物
【彩凪さん分】ワンピース[3枚重ねて着用/上から順に]¥37,400・¥67,100・¥69,300(ISSEY MIYAKE INC.<PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE>)、その他/スタイリスト私物
撮影/魵澤和之(まきうらオフィス) スタイリスト/浅井直樹(Vigroo) 構成/旧井菜月