〝きれいすぎる〟怪物降臨!?七海ひろきさん×彩凪 翔さん独占インタビューvol.1

来年1月の舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』で共演する、宝塚歌劇団OGの七海ひろきさん&彩凪 翔さんに独占インタビュー! 二人の美しい撮りおろしポートレートとともに、舞台や役への想いを対談形式でお伝えします。

舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』で〝芝居の初共演〟!
七海ひろきさん×彩凪 翔さん独占インタビュー

昨年10月号よりCanCam本誌でスタートした連載企画『Emotional-Time』が大好評につき、来年2月1日(火)に同連載をまとめた写真集の発売が決定した人気アーティストの七海ひろきさん。俳優としても大活躍で、1月7日(金)から始まる舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』では主演をつとめます。七海さんが演じるのは、フランケンシュタインが生み出した名もなき怪物。そして、その怪物と心を通わせる娘・アガサを演じるのは、七海さんと同じく宝塚歌劇団で男役スターとして活躍した彩凪 翔さん。
彩凪さんが宝塚退団後初の女性役を演じることでも注目を集めている同作品で、〝芝居での初共演〟を果たす話題の二人をCanCam.jpが独占インタビュー!舞台の見どころや演技論、七海さんのCanCam連載にちなんだ二人のエモい話など、ここでしか読めないお話が盛りだくさん。ボリュームたっぷりに、全3回にわたってお届けします♡

「二人で育んでいく〝温かいもの〟をお客さまに伝えたい(七海さん)」

——まずは舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』のお話から…舞台ポスターを拝見しました! 美しく幻想的なヴィジュアルが話題になっていましたね。

七海さん(以下、七):あれが翔ちゃんとの一番最初の撮影だったんだよね。

彩凪さん(以下、彩):かいさんとご一緒する機会がなかなかなかったので、あの撮影もすごく新鮮でした!

七:今日はもうだいぶ慣れてきたけど、あのときは「どっ、どうするっ…!?」っていろいろ戸惑ったよね。写真撮ってもらいながら「ど、どんなポーズ!? わからんわからん!!」って慌ててた(笑)。

彩:「女性ってポーズどうしたらいいんですか!?」ってかいさんに尋ねたりして(笑)。

七:そんな翔ちゃんに、私は「何のアドバイスもできない! 翔ちゃん、頑張って!!」っていうだけ(笑)。

彩:そんな探り探りなところもまた楽しかったです(笑)。お稽古もそんな感じになっていくのかなってわくわくしてます。

▲美麗すぎる撮りおろしポートレートとともにインタビューをお楽しみください♡ どこで頭を〝こつん〟とさせようか…おさまりのいい頭の位置を(ちょっぴり照れながら)お互いに探り合っての撮影でした。

七:お稽古が始まるのはもう少し先だから、まだ作品全体の叩きというか、ほわっとした内容を聞いているだけなんだけど、原作の『フランケンシュタイン』とはまたちょっと違う展開が待っていそうだよね。

彩:この舞台ならではの部分がたくさんありそうですよね。それに、かいさんとお芝居をご一緒させていただけるのはこれがはじめてなので…とっても楽しみです!

七:お互いの舞台を観てはいるけど、こうしてお芝居をするのははじめてなんだよね。アガサは翔ちゃんが宝塚を退団してから初めての女性役でしょ? 私はそれも楽しみにしてる!

彩:(照れ笑いしながら、七海さんにぺこりぺこりと小さくお辞儀する彩凪さん)

七:私はそんなアガサと心を通わせていく怪物の役を演じるんだけど、お互いにどんな想いを持って向き合っていくのかな、って。私たちが舞台で提示していく想いは未知数。でも、ふたりで育んでいく〝温かいもの〟がお客さまに伝わって、「この作品を観て、温かい気持ちになれた」と感じてもらえる舞台にできたらいいなって思ってる。

彩:親子の絆や人との繋がり…いろいろな形の愛がテーマになっていて、身近にあるけれど見落としがちな大切なものについて考えさせられそうですよね。そして、かいさんがおっしゃってたように、舞台を観終わった後、ほっこりした気持ちになれるんじゃないかなって。

▲フランケンシュタインが生み出した怪物役を演じる七海さん。彩凪さんを〝お兄様〟がリードしながらのインタビューとなりました!

「かいさんの怪物は〝きれいすぎる怪物〟なんです!(彩凪さん)」

——七海さんの怪物、彩凪さんのアガサ…それぞれどんな役になりそうか、お互いが持っているイメージを教えていただけますか?

七:翔ちゃんが今まで演じてきた役とはまた全然違う役どころになるけど、美しさに関しては「お墨付きドーン!」なわけですよ!!(と言いながら実際に机をバーンと叩く七海さん)

彩:いやいやいやいや、そんなことないです!(笑)

七:いやいやいやいや、ポスター撮影のときも今日も本当に綺麗だったから! 翔ちゃんって、内面からにじみ出るような演技や役づくりをするんだな…と思いながらこれまでの宝塚の舞台をみてたんだよね。もちろん男役とは違う部分はあるけど、翔ちゃん自身の中にあるピュアなところや温かさが出てくるだけで、アガサらしさを感じられると思う。

彩:ががががんばります!ハイ!(アワアワしながらも気合いを入れる彩凪さん)

七:優しさと慈愛に満ちた雰囲気をまとっている女性…それが私の予想する〝翔アガサさん〟です!

彩:ひゃ〜〜!!(小声)

七:私は怪物として、アガサが持っている温かなものを一緒に育んでいきたいなぁ…。

▲二人での組みカット撮影は、特にエモさがあふれっぱなし…! まだほんのり緊張があった〝こつんカット〟を経て、このころにはすっかりリラックスムードに。

彩:私が思うかいさんの怪物は、〝きれいすぎる怪物〟なんです!!

七:ほんと〜!?(笑)

彩:『フランケンシュタイン』に出てくる怪物って、怖いイメージが強かったんですけど、かいさんが扮する怪物を目の当たりにしたら「えぇ〜!めっちゃきれいやん!」って(笑)。そして、その美しさが本当に神秘的なんですよ。アガサは盲目なので、その姿を見られないことが…さみしいです…。

七:せやなぁ…それは確かにさみしいなぁ…(七海さん、突然の関西弁)。でも、盲目で五感が研ぎ澄まされているからこそキャッチできるものがありそうだよね。アガサも怪物と出会うことで変化していく部分がきっとあるはず。私もそれを感じながら、お互いにキャッチボールができるお芝居を目指したいな。

彩:神秘的で純粋な怪物に対して、アガサはどう接していくのかな…。まだまだわからないことばかりですけど、たわいもない会話から関係が深まっていったり、静かだけどドラマティックな過程を踏んでいくんじゃないのかなと思っているので、かいさんとそんなお芝居ができることが楽しみです!

七海さん×彩凪さんの独占インタビューvol.1はここまで! 次回は〝盲目〟という切り口から飛び出した彩凪さんの演技論や、〝座長・七海ひろき〟としてのカンパニーへの想いなどをお届けします。vol.2もお楽しみに♡

▲透明感あふれる彩凪さん。七海さんが話していた「翔ちゃん自身の中にあるピュアなところや温かさ」が、このふんわりとした笑顔から自然と伝わってきます。

舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』
11月20日(土)一般チケット発売開始!


東京公演:2022年1月7日(金)〜1月16日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
大阪公演:2022年1月20日(木)〜1月23日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

原作:『フランケンシュタイン』(シェリー作 小林章夫訳 光文社古典新訳文庫刊)
演出:錦織一清
脚本:岡本貴也
出演:七海ひろき 岐洲匠 彩凪翔/蒼木陣 佐藤信長 横山結衣(AKB48) 北村由海/永田耕一

料金:10,000円(前売・当日共/全席指定/税込)
一般発売:11月20日(土)10:00〜
主催:舞台「フランケンシュタイン-cry for the moon-」製作委員会
©FCFTMP

【ストーリー】
19世紀、欧州。若き科学者ビクター・フランケンシュタイン(岐洲匠)は、科学の力で死体を蘇らせる禁忌の実験に成功し、名もなき【怪物】(七海ひろき)が誕生する。【怪物】は言語や知性を習得し、感情が芽生え、やがてコントロールできなくなるほどの怪力を身につける。その怪力に身の危険を感じたビクターからは見捨てられ、周囲の人々からも拒絶され疎外されて孤独になった時、盲目の娘・アガサ(彩凪翔)と出会う。彼女の美しい心に触れたことで、人間の理解と愛を求めた【怪物】が彷徨い行き着く先とは…。

【公式ホームページ】 https://stage-frankenstein.com 【公式ツイッター】 @franken_cftm
【公式インスタグラム】 @frankenstein_cftm

Profile
七海ひろき(ななみ・ひろき)/2003年、宝塚歌劇団に入団。月組大劇場公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』で初舞台を踏み、その後宙組に配属。星組への組替え異を経て、2017年バウホール公演『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』で単独初主演を果たす。スタイリッシュで色気のある男役スターとして絶大な人気を誇りつつも、2019年3月『霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS 〜星たち〜』にて惜しまれながら宝塚歌劇団を卒業。その後は、俳優・アーティストとして多方面で活動。今年7月には待望の2ndミニ・アルバム『FIVESTAR』を発売。8〜9月には、同アルバムの名を冠したワンマンライブツアー『One-manLIVE773“FIVESTAR”』を開催。また、声優としての活躍も非常にめざましく、現在はTVアニメ『ヴィジュアルプリズン』でイヴ・ルイーズ役を好演している。来年2月1日には、 CanCamの連載企画『Emotional-Time』のアーカイブに撮りおろしカットを加えた写真集『〝Unknown〟 Emotional-Time』(小学館)を発売予定。
彩凪 翔(あやなぎ・しょう)/2006年、宝塚歌劇団に入団。宙組大劇場公演『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台を踏み、その後雪組に配属。2度の新人公演主演、『春雷』バウホール単独主演を経て、雪組の核となる男役スターとして活躍。今年4月『fff-フォルティッシッシモ-〜歓喜に歌え!〜/シルクロード〜盗賊と宝石〜』にて宝塚歌劇団を卒業。9月には宝塚歌劇団OGで構成された「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」の旗揚げ公演となるミュージカルショー『アプローズ』〜夢十夜〜で主演をつとめたほか、10月にはセルフプロデュースコンサート『Wings』を開催するなど、女優として精力的に活動中。また、宝塚退団後初となる写真集『SHO AYANAGI』(日本文芸社)を12月10日(金)に発売予定!
【七海さん分】ベスト¥54,450・パンツ¥21,780(TOMORROWLAND)、ジャケット¥93,500(ISSEY MIYAKE INC.<ISSEY MIYAKE>)、シャツ¥36,300(Sian PR<SHAREEF>)、その他/スタイリスト私物
【彩凪さん分】ワンピース[3枚重ねて着用/上から順に]¥37,400・¥67,100・¥69,300(ISSEY MIYAKE INC.<PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE>)、その他/スタイリスト私物
撮影/魵澤和之(まきうらオフィス) スタイリスト/浅井直樹(Vigroo) 構成/旧井菜月