PMSは台風が来ると症状が悪化する?休みたくても休めない職場・学校のリアル

PMSは台風が来ると症状が悪化する?!休みたくても休めない職場・学校のリアル

(c)Shutterstock.com

生理前に始まる心や体の不調、感じている人も多いですよね。とはいえこれもPMSかな?今日は何故か症状が重いな?と自分でも探り探りという声も。そこで株式会社ツムラが生理前に不調を感じる10代から40代の女性800人に行った「PMS(月経前症候群)に関する調査」を元に、PMSの症状や悪化するシーン、つらい日の通勤や通学事情をチェックしていきましょう。

みんなの生理前の不調、どのような症状?

女性の半数が感じる生理前の不調ですが、どのような症状かを聞いたところ「焦燥感・イライラ感」(26.0%)、「眠気」 (23.7%)、「不機嫌」(23.5%)、「腹痛」(22.6%)、「便秘・下痢」(22.6%)、「倦怠感」(22.0%)、「肌荒れ・にきび」(21.8%)など、肌の症状も含め身体的にも精神的にも不調のサインが表れています。

年代別に見ると、若い世代では「肌荒れ・にきび」や「過食」などの身体的な不調が多く、30代以降には「焦燥感・イライラ感」や「不機嫌」など精神的な不調の方が上位になるようです。

PMSの症状がひどくなるシーンはどんな時?

生理前に不調が生じる10代から40代の女性に症状がひどくなるシーンを聞くと、「寝不足の時」 (51.1%)や「ストレスやプレッシャーを感じる時」 (51.0%)が多く、次いで多いのが、台風などによる低気圧、雨、梅雨時期、季節の変わり目などの「天候が変化する時」 (35.1%)が挙げられました。

生理前に不調が生じる女性の3人に1人は気圧の変化で症状がひどくなると自覚しており、特にPMSが重い女性では半数近くが、天候が変化すると症状がひどくなると回答しています。

天候の変化はPMSと深い関係がある?

台風などの低気圧がPMSに影響があると思うかと聞くと、54.8%が「関係がある」と答え、PMSの症状が重い女性では約7割、天候や気圧の変化とPMSが重なると「最悪だ」と感じる女性は62.1%、 症状が重い女性では約8割に増えています。

秋の台風シーズンは天候の変化が多くなるため、生理前に不調を生じやすい女性は何らかの対処が必要になりそうです。

PMSがつらい日の仕事や学校、どうしてる?

PMSで学校や仕事を休んだ経験を聞くと、「休んだことがある」のは17.6%と少数派で、約8割の女性がPMSで休んだことはなく、半数が「休んだことはないが、本当は休みたかった」と無理をしていることがわかりました。

また、約7割が「PMSでも会社や学校を休むことはできない」と、休むことに強い抵抗を感じており、その背景には約8割の女性が「PMSにつ いて学校や職場での理解がないと感じていることも一因のようです。

PMSに関して学校や職場など社会の理解がないために、休みたいのに休めない…PMSで悩む女性は、そんなツライ状況にあるのが現状だといえます。

PMSの症状、つらくても我慢してしまう人が多数?

症状は人それそれですが、PMSで学校や仕事を休むことはハードルが高く、約7割が休めないのが実態です。休めない事情はさまざまあるのでしょうが、女性の半数近くが 「PMSは休むほどのことではない」、7割が「PMSは一時的なことなので我慢できる」と答えており、つらくても我慢してしまっているのが現状のよう。

PMSによる女性特有の不調、症状は「病気ではない」という考え方がいまだに根強く、10代から40代まで年齢にかかわらず、「我慢」という選択をする方が多いようです。

秋の台風シーズン、前向きに過ごして

生理前に感じる心や体の不調、病気ではないからとつらくても我慢してしまう人が多いようですね。これから始まる秋の台風シーズン、辛い症状が出る方も多いかもしれません。体調がすぐれないときはあまり無理せず、ひどい場合は受診するにしましょう。

情報提供元/株式会社ツムラ